日本で多くの人がインターネットに触れるようになってから20年余りが経ちました。
2020年現在、日本人の大半の人がスマホを持ち、インターネットにアクセスして情報を得ています。
そのため昨今は大企業から中小企業まで、インターネット集客をするのが当たり前の時代になりつつあります。
といった背景から、2000年代くらいにとりあえずホームページを作成した企業や個人事業主の方から、
「ホームページをリニューアルしたい」
という問い合わせが多くあります。
本ページでは、ホームページをリニューアルする際に必要な費用と作業工程、リニューアルするにあたっての注意点をまとめます。
ホームページのリニューアル費用はどれくらい?
まずリニューアルを実施するかどうか?
の決め手となってくる費用面について解説しましょう。
ホームページのリニューアル費用は一般的に新規サイトと同じくらいと考えて大丈夫です。
では新規サイトを作成する費用はどれくらいなのか?
リニューアル前にホームページ制作においてどれくらい費用が掛かるのか先に解説しましょう。
ホームページ制作の費用はどれくらい?
ホームページの制作は一般的に工数(制作者の人数×作業日数)で決まってきます。
例えば1人の製作者が2日掛けて作った場合、工数は「1人×2日=2人工(にんく)」となります。
製作者の1人工はもちろん会社によって変わってきますが、例えば「1人工3万円」の場合、上記のサイトは最低でも6万円費用が発生する計算となります。
話を戻すと・・・ホームページの制作費用は人工によって変わってくるので規模の大小で費用は大きく変わってきます。
一つの目安として、1~10ページ程度の簡易なサイトの場合、おおよそ10万円~30万円程度あれば問題なく発注できるでしょう。
なぜ10万円~30万円と大きな幅があるのかと言うと、同じページ数でも発注条件によって変わってくるからです。
例えば特に要望がなく、制作会社が保有しているテンプレートに合わせて作るものであれば、掛かる工数が少なくすむため、10万円前後、またはそれ以下で作成ができるケースが多いです。
レイアウトや色、デザインを指定する場合は、テンプレートで作成できないので、プログラマがコードを書き換えて作成する必要が出てきます。
この場合でも簡易な書き換えで済むものであれ10~15万円程度あれば対応できることが多いでしょう。
しかし以下の発注の仕方をすると、高額になっていくケースが多いです。
- オリジナル性のあるサイトが作りたい
- オリジナルのイラストがほしい
- オリジナルの画像を使いたい
- 見積もり機能、決済機能、検索機能がほしい
まずオリジナル性のあるサイトを作りたいという要望が合った場合、ウェブデザイナーがサイトのデザインを作成します。
次にそのデザインをインターネット上で表示できるようにHTMLやCSSなどの言語を使ってプログラマがコーディングします。
オリジナルのイラストを使う場合はイラストレーターが作成し、オリジナル画像を使う場合は、カメラマンが撮影する必要があるので、その分費用がかかってきます。
また、上記に加えて見積もりや決済機能などを要する場合は、それを構築するためにエンジニアの工数が発生するため、その分費用が発生します。
リニューアルの場合、やはり発注方法によって変わってくる
ここまで新規でサイトを作成する場合の費用について解説してきました。
ではリニューアルの場合はどうなるか?
こちらもやはり発注の仕方によって費用が大きく変わってきます。
例えば、
「サイトが古いからリニューアルして今風にしたい。スマホにも対応したい」
と発注した場合、どこの制作会社も自社でスマホ対応のテンプレートを持っているので、それを使ったもので問題なければ10万円程度で対応ができるでしょう。
「せっかくリニューアルするんだから、他社とは違うオリジナル性のあるサイトにしたい」
という場合は、ウェブデザイナーがデザインを作成し、プログラマがコーディングする必要があるので、それなりに費用がかかってきます。
また、いずれの場合でもページ数が極端に多かったり、特別な機能を持たせている場合はプラスアルファで費用がかかってきます。
目安としては、
- 簡易なサイトの簡易なリニューアル:10~30万円前後
- ページ数の多いサイトのリニューアル:30万円~
- 決済機能、見積もり機能などの引き継ぎ:条件による
という感じでしょうか。
ホームページリニューアルを行う手順
ここからはホームページをリニューアルする際に製作者側と発注者側が行う手順について簡単にまとめます。
大まかには以下の手順となります。
- 現状の確認(発注者・製作者)
- 内容のすり合わせ(発注者・製作者)
- 仮サイト作成(製作者)
- 仮サイトから本サイトへ移行(製作者)
- 最終チェック(発注者)
現状を確認して内容の擦り合せをする
これはリニューアルでも新規作成でも同じですが、サイト制作を行う際、以下の事項について決めておく必要があります。
- ドメインをどうするか
- サーバーをどうするか
- 運用後の管理体制をどうするか
- 引き継ぐもの、引き継がないもの
まずドメイン(◯◯.com、◯◯.jp)をどうするか?
リニューアルの場合、一般的に変更することはないと思いますが、引き継ぐ場合はドメインの管理ができている状態であることが絶対条件となってきます。
詳しくは後述しますが、ドメインを引き継いでリニューアルしたい場合、ドメインの管理ができる状況下であることが絶対条件となってきます。
サーバーについても現状どうなっているか?今後どうするか?の擦り合わせはとても重要です。
製作者が仮サイトを作成する
リニューアルはいきなり行うのではなく、別ドメインやローカル環境で作った仮サイトを作成してから行います。
いったん裏でサイトを作っておいて、引っ越しをするイメージです。
こちらはすべて製作者側で行います。
問題がなければサイトを移行
仮サイトを作成して、問題がなければドメインを移行して本サイトとして運営が開始されます。
- ローカル環境のサイト→今表示されているドメインへ移行
- または仮ドメインのサイト→今表示されているドメインへ移行
という流れです。
後は最終チェックを行って問題なければリニューアル作業は完了します。
ホームページリニューアルを行う際の注意点
最後にリニューアルを行う際に気をつけたいこと、注意点を解説します。
大きくは以下の通り。
- 現状のドメイン、サーバーの確認
- リニューアルする目的は定まっているか
- イニシャルコストとランニングコストのバランス
ドメインとサーバーの管理に注意
リニューアルで一番注意したいことは、現状のドメインとサーバーの管理ができないと引き継ぎができないという点です。
例えばリニューアル前のサイトを管理していた制作会社がドメインやサーバーを管理している場合、そちらと連携が取れないとサーバーの移行やドメインの引き継ぎができません。
こういったケースは少なくありませんが、その場合、ドメインもサーバーも新しく契約する必要があります。
リニューアルする目的は定まっているか
サイトリニューアルの問い合わせでたまに「古くなったから新しくしたい」という理由があったりします。
気持ちはわからなくもないのですが、ホームページは閲覧者(サイトへの訪問者)がいなければ不要なもの。
今のサイトへの訪問者がほとんどいないサイトをリニューアルしても、見てくれる人がいなければ意味がありません。
現在世界中には17億個のウェブサイトがあるとされており、ただ単にサイトを作っても訪問者は一向に訪れてくれません。
リニューアルして新しくしても、集客するための施策を行わなければやはり誰も見てくれないサイトになってしまいます。
弊社としても、
- サイトをきれいにしたい→きれいにしてどうするんだろう?
というの本音。
- 集客をしたい→集客するためのサイト作りと施策を提案できる
- 自分で更新できるサイトにしたい→更新できる作りにする
目的が決まっていればそれに沿った提案、対応をすることができます。
ランニングコストの見直しとバランスを考慮する
せっかくリニューアルするのですから、これを機にランニングコストを見直すのも良いです。
ウェブサイトというのははてなブログなどの無料ブログを活用すればランニングコストはかかりません。
独自ドメイン、レンタルサーバーを借りても費用は、
- ドメイン代:年間1600円程度
- サーバー代:月間1,000円前後
となっており、弊社でも簡易なサポート費用を合わせて月間3,000円程度としています(サポート不要の場合は上記以外費用はかかりません)。
なのでこれまで制作会社などに毎月1万円支払っていた場合は、これを機にランニングコストの安い制作会社に乗り換えるのも良いと思います。
ただ、ランニングコストを重要視しすぎてイニシャルコスト(初期費用)が高すぎるのも問題です。
例えば規模の小さいショッピングサイトを作る場合、オリジナルの決済機能を付けると100万~200万円程度発生しますが、shopifyなどのECサービスを利用すれば、安ければ初期費用10万円程度、月額3,000円程度で済みます。
月額3,000円という費用は年間で36,000円、10年使っても36万円なので、初期費用で100万円支払うよりもまず安く仕上げることができるでしょう。
ランニングコストを極力落としたい気持ちもわかりますが、初期費用が小さく抑えられる場合は検討しても良いと思います。
まとめ
ここまでサイトリニューアルについて、
- かかってくる費用
- リニューアルの手順
- リニューアルする際の注意点
についてまとめてきました。
不明な点などあれば随時お答えしますのでお問い合わせください。
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