2020年現在、ウェブサイト(ホームページ)がない会社は逆に信用されないくらいに、自社のウェブサイトを作成するのが当たり前になりました。
弊社では毎月多くのサイト制作相談を受けておりますが、多くの方が、
「どの会社に依頼するべきかわからない」
と頭を抱えておりました。
確かにウェブサイトは安ければ良いものではないですし、高いお金を払えば良い結果に繋がるとも限りません。
本ページではそういった「サイト制作会社選び」に悩んでいるウェブ担当者の方、中小企業の社長、自営業者の方向けに、
「どういった会社に依頼するのが正解か」
についてまとめます。
まずは発注する目的を明確化しよう
どの分野でも言えることですが、商品やサービスを購入する際は、まず目的を明確にすることが重要です。
新しい商品を仕入れる場合でも、新しいシステムや機器を導入する場合でも、何よりゴール(目的)があって導入を決めますよね。
それと同じようにサイト制作も明確な目的を決めて発注することがとても重要です。
会社案内だけのサイトは原則不要である
サイト制作の相談を受けると、
「会社の概要、サービス案内を載せる自社のサイトがほしい」
といった目的をもって話される方が多いです。
これを満たすだけであれば実は制作会社にお金を払って作ってもらう必要はありません。
というのも自社の会社名で検索した際にそれらの情報(住所やサービス内容など)がわかるというレベルであれば、無料で作れるFacebookページやAmeba Ownd(アメーバオウンド)などのサービスを利用すれば作れてしまうからです。
もちろんこういったブログサービスなどを使う場合でも、テキストや写真、動画などは自分で投稿する必要があるので、ある程度労力は掛かりますが、最低限の情報(会社概要とサービス)を載せるだけで良いのなら、1人1日あればすぐに作成ができます。
数十万円支払って、しかもランニングコスト(月額費用など)を掛けて作るのは非常にもったないわけです。
依頼する理由、目的を書き出そう
ただ単に「会社情報」「サービス内容」「商品紹介」などを載せるだけで良いならサイト制作会社に依頼する必要はないと考えます。
それ以外に目的があるか?
実際に書き出してみて、それに合わせて発注することが重要です。
- 凝ったデザインにしたい
- 動画を入れたい
- ホームページのアクセスを増やしたい
- 検索で上位表示したい
- 会員専用サイトを作りたい
- 商品購入、決済機能を入れたい
- 予約システムを入れたい
- 外国語に切り替えられるようにしたい
- 広告を使って集客したい
凝ったデザインのサイトにしたい場合はデザインセンスの高い制作会社に依頼すると目的を果たすことができますよね。
検索で上位表示をしたいのであれば、検索で上位表示するSEOに強い会社に依頼する必要が出てきます。
広告の出稿を考えるのであれば、広告運用が出来る会社に依頼しなければいけません。
何にしても「ホームページのアクセスしてほしい」という理由でサイトを作成するのであれば、その知識を持った会社に依頼する必要が出てきます。
サイト制作会社を選ぶ5つのポイント
ここまで制作会社を選ぶ前に「目的を明確にすること」と「その目的に合わせて制作会社にすること」が重要であると解説しました。
しかしこれだけではやはりどこに依頼して良いか全然見えてきませんよね・・・
ということで、ここからはサイト制作会社を選ぶ際に注意したいポイントをわかりやすく5つにまとめました。
わかりやすい言葉で説明してくれるか
やはり「わかりやすく説明してくれる会社」であることは最も重要です。
というのも、自社のウェブサイトはネット上のお店の看板のようなもので、ずっと付き合っていく必要があります。
それはつまり、制作会社とずっと付き合い続けることになるわけですから、わかりやすい言葉でしっかり説明してくれる会社でないと、サイトを存続する限り「よくわからない状態」が続くわけなんですよね。
発注する方の多くはウェブのことを全く知らなくて当たり前ですから、専門用語を使って説明する業者には注意しなければいけません。
サイトのドメイン、サーバーの契約は自社で選べるか
ドメインというのは会社の番地のようなものです。
「◯◯.com」「◯◯.jp」などのようなものですね。
サーバーというのはホームページのデータ(画像やテキスト、デザインなど)を格納するデータ保管庫のようなものです。
独自でウェブサイトを作成するにあったってこの2つは必ず必要になり、そのサイトを永続的に運営するにあたって、同時にドメイン、サーバーも永続的に利用する必要があります。
この2つ(ドメインとサーバー)ですが、多くのケースで制作会社が契約していますが、本来はサイトの保有者である(保有者になるべきである)制作依頼側が契約するべきです。
制作会社が事例をして載せているホームページのドメインの所有者をチェックすると、サイト制作会社の登録となっていました。
これはどういう状況かと言うと、そのドメイン(弊社サイトで言えばyasashikunet.co.jp)の利用権限を制作会社が持っている状態です。
例えばそのドメインを利用してサイトリニューアルを別の会社に依頼するとなった時、ドメイン登録者の承諾なしではそのドメインを利用してリニューアルができないという状況になっているんですよね。
こういった会社で制作を依頼すると、例えば「問い合わせしても連絡が来ない」「対応が悪いので他社に変えたい」と思っても、元の会社に動いてもらわない限り、移行ができません。
実際これで揉めることは少なくありません・・・
こういった、
「ドメイン、サーバーの契約はどうするか」
などの説明をしっかりしてくれて、制作会社ではなく、依頼者側の名義で契約させてくれる会社を選ぶことをおすすめします。
余計なランニングコストは発生しないか
サイト運営にあったって発生するランニングコストは一般的に上述したドメインとサーバーのみです。
それぞれの金額はプランやドメインの種類にもよりますが、
- ドメイン費用:年間1,500円程度(.comドメイン時)
- サーバー費用:月間500円~1,500円前後(契約するサーバー、プランによって変わります)
となります。
これに加えて予約システムが必要な時や、ショッピング機能が必要な時に、ベンダーが提供するプラットフォームを利用する際はそれに応じた利用料が発生します。
一例を挙げると、大手ECサイト作成ツールの場合、月額3,000円程度から、予約システムの場合は月額500円程度からなどそれぞれプラットフォームの利用料が発生します。
そういった費用が全く発生せず、ドメインとサーバーのみの契約の場合は年間で10,000円~20,000円程度がサイトの維持費となります。
特別なシステムやサービスがないサイトで、それ以上ランニングコストが発生する場合は要注意です。
サポートは充実しているか
サポートについてですが、これは正直見極めが難しいです。
というのも一般的にウェブサイトはサポートが必要なレベルの場合、コンテンツ内容の見直しや集客対応などの段階であると考えます。
逆にそれらを必要としない場合は、ドメインとサーバー、ソフトウェア(CMS)の更新さえしておけば何もする必要がありません。
最低限の管理は所要時間で言えば1ヶ月3分掛かるか、というところで、この操作のためにサポートを依頼するのはかなりもったいないですよね。
制作会社によっては、
- 画像の差し替え
- 誤字脱字の修正
- レポートの提出
などのサポートを有料で対応するケースもあるようですが、正直なところこの辺りは業者に頼むのではなく、自社で解決出来る状態であることが望ましいです。
あくまで私の個人的な意見でしかありませんが、
- 新しいページの作成及び投稿
- 既存ページの軽微な修正
- 画像の追加
- 上記を含め簡単なCMS(サイト管理ツール)の操作
は自社で対応出来るように促してくれる制作会社を選ぶことをおすすめします。
逆に上記を有料サポートで対応する、という姿勢の制作会社は、何かある度に費用が掛かってしまうのでおすすめしません。
要望に合わせた提案をしてくれるか
サイト制作会社も多種多様です。
- 安く早く仕上げてくれる会社
- デザインに強い会社
- 集客に強い会社
- サポートが充実している会社
いずれにしても自分の要望に合わせた提案をしてくれる会社であることが大事ですよね。
「デザインは特にこだわらない」
と依頼して、凝ったデザインの案を出してくる会社には注意が必要です。
「集客がしたい」
と場合は、集客方法について具体的に説明してくる会社であることが重要です。
まとめ
ここまでサイト制作会社の選び方とポイントについて解説してきました。
どの業界でも買う側がある程度知識を持っていないと業者の言いなりになってしまいやすいです。
そうなってしまわないよう、出来る限り無料で情報を引き出し、わからない言葉があったり疑問に思う点があればすぐに調べたり、他の業者に聞いたりしてみてください。
会社のホームページはおそらくその会社が存続する限りずっと残るので、知識を持っておくことは損になりません。
弊社ではサイト制作や集客でわからないことがあれば無料で相談に乗りますので、是非お問い合わせください。
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