就活で失敗しても人生終わらない!そのまま卒業してしまった人の就活法

実に信じ難いことに就活に失敗したことを苦に自殺してしまう人が年間数十人単位でいるそうですね。

これは本当にとんでもない話で、私のような高卒でその日暮らしのような生活をしていた人種にとっては考えられない話です。

自殺とまでいかなくても根深い悩みを抱えたり再起不能に発展してしまうケースは少なくないようです。

就活失敗に関する質問を知恵袋で検索

大学生にとって就活はそれだけ人生を大きく左右する一大イベントだと捉えている人も多いということなんでしょうか。

しかし今年34歳になる高卒の私から言わせてもらうと、新卒の就職活動がその後の人生を大きく左右するイベントなんていうのは全くの勘違いだと言い切れます。

というか就活の失敗くらいで再起不能になったりしてしまう人は遅かれ早かれそうなります。それくらい今後起こる出来事に比べたら大した問題じゃないですしもっと軽く捉えるべきであると言えます。

最近は既卒者向けのエージェントサービスもかなり増えています。

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新卒一括採用試験は日本だけ?!

少なくとも欧米ではほとんどの地域で新卒一括採用試験なんてモノをもうやっていません。

真の実力社会と言える欧米では出身校で合否を決めるような合理性に欠ける新卒の一括採用なんてことをやりません。

日本では毎年4月に入社する採用枠を構え、その採用枠に入るために学生たちは就職活動を一生懸命行います。

しかし欧米にはそういった定められた採用枠はなく、必要な仕事(ジョブ)に応じたポストを採用枠としています。そのため卒業までに定職に就けない学生、就かない学生は珍しいことではありません。

そもそも新卒一括採用という制度はいかがなものか

「欧米では」と書きましたが必要な仕事(ジョブ)に応じた採用枠で人材を確保するジョブ型の採用システムは実は中国やインド等のアジア各国でも取り入れられています。

というのも資本主義社会、実力社会では新卒者を一括採用し同じ給料を同時に払うようなシステムは成り立たないからです。

新卒一括採用では会社や業種、職種によって多少変わってくるものの、初任給は誰もが基本的に平均値と大差ないですし同じ企業でであれば大概同じです。

一生懸命働こうが、クビにならない程度に手抜きながらダラダラ働こうが少なくとも次の昇給までの1年間は同じ給料が支払われます。

だから日本では新卒の採用試験で一喜一憂してしまうんです。

「とりあえず大企業に入ってしまえばそれでOK。」

現在の日本の雇用システムではよほどのことがない限り会社をクビになるなんてことはありません。

ダラダラ働いても解雇になることはありませんし年功序列型賃金のため給料も少しずつ上がります。

仕事が出来ない人、一生懸命働かない人でも会社に居て問題ないってとても問題あることだと思いませんか?

しかも彼らは長くいるだけで給料が上がっていくんです。グローバル社会で世界と競争しなければならない昨今、そのようなシステムがいつまで続くのでしょうか。

※2022年6月現在、この記事を最初に投稿してから5年余り経ちますが、やはり社会的には大きく変わっていったように思います。

新卒採用は恵まれてはいる(余談)

これだけ聞くと欧米は良いな~と思うかもしれませんが、実際は日本の新卒一括採用の方が学生にとっては優しいです。

というのも欧米は仕事ができるかどうか(できそうかどうか)で採用が決まるため、何のスキルも経験も持っていない学生はどこも採用されないからです。

お隣韓国でさえも「英語が出来ないやつは使えない」という認識があり、どの企業もTOEICのスコアを重要視し、大学生のほとんどが海外へ留学します。

それに比べて日本は英語が出来なくても、資格を持っていなくても、インターンで経験を積まなくても、新卒というだけで採用してくれる会社がゴマンとあるわけですから、大学時代に合コンばっかりしてても大丈夫なわけです。

終身雇用という言葉はだんだん使われなくなった

新卒採用試験をとても重視する人はきっとその会社に入社すれば将来安泰で豊かな生活が約束されると思っているのではないかと思います。

ですがこれだけは断言出来ます。

22歳で就職して定年の60歳まで働く人、働き続けられる確率は極めて低いです。

40年間という長い期間なので参考になりそうな明確なデータを見つけることが出来ませんでしたがおそらく約40年間同じ会社に勤めたという人は就労人口の10%もいないんじゃないかと思います。

何故ならそもそも創業40年以上の会社が全体の1%もありませんしその前に転職、退職した人も大勢いるわけで、入社してから定年まで雇用する終身雇用制度というのはもはや幻想とも言えます。

会社が生き残る率、つまり会社生存率に関する中小企業庁のデータを見ると、創業から1年後に約3割の会社・個人事業主が廃業するといわれています。また、3~5年間のスパンで見ても、生き残っているのは全体の40~60%。数年内で約半分の会社が撤退を余儀なくされているのです。

起業から1年で6割の会社が倒産…なぜ資金はなくなるのか?|幻冬舎

考えてもみてください。

現在働いている60歳の人が今から約40年前ずっとその会社で働いていたでしょうか。

大半はその会社に40年の歴史がありませんし、卒業後ずっとその会社一筋の人なんて社内、もしくは部署内に一人いるかいないかでしょう。

トヨタの社長が終身雇用は難しい発言

2019年5月、ついにまさに日本を代表する大企業であるトヨタの社長が「終身雇用が難しい局面に入ってきている」と述べました。

13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか|日経ビジネス

実は終身雇用によってこういった大企業は「やめさせたくてもやめさせられない人材」をたくさん抱えています。

もう誰もが気づいていることですが「終身雇用」、「日本的雇用」はかなり厳しくなってきているとまさに日本的雇用の代表格であるトヨタの社長が述べたことが話題になりました。

40年残る会社はある?

就活生は将来有望で安定、安泰を望んで会社選びをするようですがそもそも40年安泰の企業が今日本にあるんでしょうか。

私はとても想像できません。

40年後に任天堂のゲーム機が使われているとは思えませんし、国内に日本車が走っているとも限りません。

今は家電製品はほとんど国内メーカーを使っているのが基本ですが将来スマホやパソコンのように海外メーカーが主導権を握る可能性も十分あり得ます。

40年前はユニクロもニトリもライブドアもAmazonもグーグルもなかったわけです。

もし残っているとすればそれはきっと今の賃金が安いアジア諸国のような立ち位置で、今のように一流企業、優良企業とは呼べないでしょう。

液晶テレビのシェアナンバーワンを誇ったシャープなんて、当時は誰一人として経営危機に陥るとは思っていませんでしたよ。むしろ世界で初めて携帯電話にカメラを搭載した当時、シャープは日本を先導する企業だと言われていました。世界中から「SHARPスゲー!」って言われていたんです。

変化の激しい現代で安定、安泰の会社なんてまずあり得ません。銀行や証券会社ですら倒産する時代です。

就活失敗なんて大した問題ではない

新卒の就活に失敗したからといって今後の長い人生を大きく左右するほどの問題ではないです。

理由は先述した通り、希望する大手会社に就職出来たからといって将来安泰となる可能性は極めて低いですしそもそもその会社で上司のパワハラや人間関係のトラブルに悩まされる可能性だって十分あるわけです。

二回目になりますが、就活で失敗したくらいで死んでしまう人は遅かれ早かれ死んでしまいます

就活で失敗して困るのは自分だけですが、実際社会に出て働くようになったら一つの失敗で自分だけでなく周りの人にも影響が出ます。JR東日本とかで働けば一歩間違えるだけで数万人に迷惑を掛けてしまう可能性だってあるんですよ?

企業やマスコミが問題を大きくした?

それなのに新卒の就活で失敗したら「人生終わり」みたいな風潮があるのはおそらく就職をビジネスにしている企業やそれらの広告を行う広告代理店、マスコミの影響ではないかと思います。

学生の就職活動を生業として活動している企業にとっては一番の稼ぎ時ですしそれを宣伝する広告代理店、マスコミも同様のことが言えます。

今の学生には記憶が薄いかもしれませんが2008年に秋葉原通り魔事件という日本では稀に見る凶悪で悲惨な事件がありました。

その時マスコミは加害者が派遣社員であったことから劣悪な労働環境に希望を失い犯行に及んだと若者の雇用問題を強調しました。

また同年末には派遣社員が大量に派遣切り(契約満了)に遭い、職を失った人達が集まった年越し派遣村が連日放送されました。

これを見た視聴者は「定職に就かないとこうなる」と思ってしまいます。

確かにいつ契約が切れるかも分からない派遣社員を長期的に続けることは危険です。

しかし彼らは必死で就職活動をした結果そうなってしまったわけではなく(もちろんそういう方もいるかもしれません)、自分で派遣社員という道を選んだわけです。

就活に失敗した人がすべてこの道を辿るとも限らず、逆に就活は上手くいったけど仕事が上手くいかず退職し派遣で勤めているという人も大勢いるわけです。

失敗しても再就職できる

就活に失敗しても再就職は普通に出来ます。別に珍しいことではありません。

参考記事:正社員になったことがない人でも就職は苦労せずできる

確かに一括採用試験でしか募集していない企業の採用枠には入れません。が、別に必ずしもその方が良い企業に入れるとは限りませんし、何より実際に働いてみるまで働きやすい会社なのかも分かりません。

「失敗したら死ねる」と思って就活に挑んで無事入社してもその会社で人間関係等のトラブル等によりとても働きにくくなった場合、今度は「辞めたいけど辞めたら死ねる」という問題に直面してしまいます。実際仕事に就いてから精神的な病気になる人は少なくありませんよね。

しかし現実には就活に失敗したらかといって再就職出来ない人ばかりではないですし、すぐに仕事を辞めても再就職に成功したという人はいくらでもいます。

採用率3倍アップも可能?!20代のフリーター、第二新卒者は人材紹介会社を使おうという記事で紹介している通り、フリーターや卒業後に定職についていない人のための人材サービスもあるくらいです。

そもそも就職出来ずにそのまま卒業した人、就職したけどすぐ辞めてしまった人が再就職出来ないのであれば第二新卒なんて畑は存在しません。

世の中には就活に失敗した人でも良い人材はいると信じて採用したいと思う企業はたくさんあります。これが30過ぎたりするとグッと減ってしまいますが・・・

就活の失敗なんて所詮長い人生で起こりうる失敗の一つに過ぎず、これから先それ以上の大失敗を仕事やプライベートですることは誰しも起こりうることです。経験して失敗して人は学んで成長していくわけです。

失敗してもいいじゃない?

就活成功したら人生ハッピーエンド、失敗したらバッドエンドなんてほど人生単純じゃありません。

それに就職はあくまでスタートでありエンドではありません。

失敗すると学ぶことも多いし別の視点で物事を考えることも出来ます。

どうせ先のことなんてどうなるかわからないんですから前向きに考えましょう。

それにおかしいと思いませんか?

同じ人(あなた)なのにそのタイミング(新卒採用試験)で命運が別れて人生が大きく変わるって。

そんなのリセットボタンでやり直しが出来るゲームの世界だけですよ。

新卒が大事だからといって留年した人と卒業してしまった人でその後の人生天と地の差がつくと本当に思います?

そんなわけないんですよ。

以下の記事も参考になるので合わせて読んでみてください。

人生に疲れた人へ。「何もかもどうでもいいや…」と思ったときの対処法3つ

近いうちにフリーター時代が再来するかも

近年は「就活で失敗したら人生が終わる」なんていうのは完全に過去の話になってしまいました。

団塊世代が退いて、本格的に少子高齢化社会が進んだ現在、私が就職活動をした10年くらい前とは全く状況が変わってきました。

多くの会社(特に中小)が人材確保に困っており、フリーターやニートを積極的に採用する時代になっています。

そのため学生はまだ気づいていませんが、実はもうすでに就職せずにそのまま卒業しても仕事に困ることはありません。それなりに選ぶことも出来ます。

これは今から20数年前、無理に頑張って就職せずとも大丈夫という認識が学生達にあった時代と同じです。

その時代、定職に就かずに生きていくフリーター(フリーアルバイター)という生き方がむしろ評価されていたんですよね。

今はまだまだフリーターイコール負け組という認識ですが、実態はすでにその傾向はなくなりつつあります。

あくまで私の予想ですが、このままいけばおそらく5年以内くらいには就職せずに卒業する人を負け組扱いされることはほぼなくなるんじゃないかと思います。

その時の呼び名はおそらくフリーターではないでしょう。フリーターはダメというレッテルがすでに貼られているのでフリーランスとかそういう呼び名がされるようになるかも。

という時代になっています。

おそらく卒業してみればわかると思いますよ。

就職せず卒業してしまった人向けの就職支援サービス

少し触れたとおり若年層の労働力が減少傾向にある現在、既卒の未就業者向けのサービスが増えています。

一昔前は正社員経験のないフリーターは就職が困難でしたが、現在はメーカーなどある程度魅力的な仕事に就くことが出来ます。

自力で仕事を探すのも良いですが、無料で利用できる就職支援サービスなどを利用するのも良いと思います。

既卒の未就職者を専門とするジェイックはこれまでに20,000人以上の利用者を正社員へ導いた実績を持っている優良人材紹介会社です。

就職成功率80.3%を誇り、フジテレビやテレ東など大手メディアにも取り上げられた実績もあります。

フリーター向けの就職支援サービスとしては知名度が高く利用者も多いです。

また、ジェイックは全国民営職業紹介事業協会(厚労省が委託)が定める「職業紹介優良事業者」に認定されており、職業紹介優良事業者の認定条件には、

  • 法令を遵守するための体制が整備されている
  • 求職者の希望・能力・経歴等にマッチした求人開拓を行っている
  • 求人申込書の内容を点検し、差別的表現や法令違反などがあれば是正を求めている

などがあります。

職業紹介優良事業者認定基準より一部引用

認定されている事業者は2019年8月時点で42社。

そのため安心して利用することが出来ます。

⇛ジェイックの詳細を見てみる

著者プロフィール

ニックネーム:吉本ひろうみ

記事のライティング、運営管理担当。

高知県出身。
フリーター5年、プロバイダ販売、電気通信事業者の営業を経てインターネット広告業界に参入。
副業で取り組んだ後に独立。インターネット広告を6年、現在は起業しサブスク事業などをやってます。

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