「ホームページ制作を依頼したいんだけど、何か準備は必要なの?」
「準備ってめんどくさい・・そもそも準備しないといけない理由ってある?」
「具体的に準備すべき項目があれば知りたい!」
ホームページ制作を依頼したいと考えているものの、いざ依頼する際に何を準備すべきか悩んでしまう人も多いですよね。
依頼を検討している方の中には「なぜこちらが準備する必要があるのか」不思議に思っている方も少なくないでしょう。
結論から言うと、予めクライアントの準備がきちんと整っていれば、制作にかかる工数が少なくなり、質の高いサイトを短納期で作ることができます。
逆に依頼側の準備が全く整っていないまま「適当に任せる」など、適当な指示しかないと、工数が増加し、無駄なコストがかかってしまうことも。
実際に筆者が担当した案件で、サイト制作がほぼ完了している状態から、多数の変更点が追加された結果、見積もりコストがかなり増加してしまったケースもありました。
今回はホームページ制作歴2年以上の筆者の視点から、ホームページ制作を早く依頼するために必要な8つのことについて解説します。
読み終えれば、ホームページ制作を依頼する前に何を準備すればいいのか100%理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
ホームページ作成を依頼する前に準備が必要な3つの理由
ホームページ作成をする上で、準備が必要な理由は大きく分けて3つ。
- ホームページ作成にかかる費用はピンキリ
- 依頼内容によっては予算を大きく抑えられる
- 曖昧な依頼内容だと工数が増えて予算がオーバーする
制作側としては、依頼される際に明確な指示があるのとないのでは、制作のしやすさに大きく違いが出てしまいます。
なぜ必要なのかを理解して、きちんと制作に入れるように準備してみてください。
ホームページ作成にかかる費用はピンキリ
まずホームページ作成にかかる費用は、制作会社の規模・実績、希望するサイトの機能・ページ数などによってピンからキリまで様々です。
ホームページ制作会社の比較検討サイト「Web幹事」では、費用相場として下記のような表をあげています。
目的 | 初期費用 | 運用費用 | 発注先 | 制作期間 |
とにかくお金をかけずホームページが必要 | 初期費用無料〜10万円以下 | 注意!!(詳細後述) | フリーランス | 1週間〜1ヶ月 |
名刺代わりとしてホームページを作っておきたい | 10~50万円 | 1万円/月以下 | フリーランス中小規模の制作会社 | 2週間〜2ヶ月 |
パンフレット代わりとして会社のことを説明できるホームページにしておきたい | 50~100万円 | 1万円/月以下 | 中小規模の制作会社 | 1ヶ月〜3ヶ月 |
Webからの集客経路を作りたいWeb集客を始めたいデザインにこだわってブランディング始めたい | 100~300万円 | 1万円〜10万円 | 中小規模の制作会社大手制作会社 | 2ヶ月〜4ヶ月 |
Webをメインに集客を行いたい本格的にブランディングを行いたい | 300万円以上 | 10万円〜30万円 | 大手制作会社 | 4ヶ月〜 |
確かにおおよその目安感として、この表を利用することはありますが、実際にはあってないようなもの。
制作者の意図や見積もりによって、大きく料金が変わってしまうため、依頼する制作者によって料金形態は様々です。
どのようなサイトを作りたいかによって、制作内容も依頼先も大きく異なるため、注意しましょう。
依頼内容によっては予算を大きく抑えられる
費用相場が曖昧である以上、依頼する内容によっては、予算を大幅に抑えることができるケースもあります。
例えばホームページ作成を検討している会社が2社があるとしましょう。
各社はそれぞれ、依頼内容を以下のようにまとめました。
依頼内容 | |
A社 | 新規事業を始めるので、新しく公式サイトを作りたい。ブランディングまで考えて、集客につながるようなホームページにしたいと考えている。 |
B社 | 設立から2年目。会社が軌道に乗ってきたのでそろそろHPが欲しい。ただ予算もそんなに無いので、とりあえず体裁が整うレベルの公式サイトが欲しい。 |
同じ「ホームページが欲しい」という目的であるのにも関わらず、求めている内容は大きく違いますよね。
A社の場合は、予算がきちんと出せるなら、制作実績が豊富で、Webマーケティングまで行ってくれるような制作会社にお願いすべきです。
一方でB社の場合は、フリーランスのWeb制作者に安価でお願いしたり、とりあえずサイトを自分たちで作っておくという手もあります。
依頼内容を明確にしておくことで、依頼先の選択肢も増えますし、Web制作会社に意図を汲み取ってもらいやすくなるので、見積もりを抑えられるケースも多いです。
予算を大きく抑えるためにも、依頼の準備をきちんとしておくことは重要なのです。
曖昧な依頼内容だと工数が増えて予算がオーバーする
ホームページ制作を請け負う側としては、最初に頂く依頼内容が曖昧だと、その後の制作段階での工数が大きく変わってきます。
「自分で考えるよりもプロに全部任せた方がいいのでは?」と制作会社に丸投げしてお願いしたいと考えている方かなり多いでしょう。
しかし、そのような指示を出すクライアントほど、ホームページ制作が進んでいった段階で「思っていたのと違う」と大幅に修正を出すケースも少なくありません。
後半に大幅な修正がかかると、制作側としては大幅な修正をかけざるを得なくなり、追加料金をもらわないと続行が難しくなります。
曖昧な依頼内容は、依頼する側も、制作する側も結果的に苦しめる結果になるため、できるだけ詳細に準備をしておくことが重要なのです。
ホームページの作成を依頼する際に最低限準備しておくべき3つのこと
ホームページ作成の準備とはいえども、何を準備したら良いかわからないという方が大半のはず。
また「時間がなくてそんなこと考えていられない!最低限伝えることだけ伝えたい!」という方もいるでしょう。
ざっくり制作会社に依頼内容を伝えたい時に、準備しておくべきことは3つです。
- 目的
- 予算
- 納期
この3つだけ決まっていれば、だいたい制作会社に意図は伝わるので、必ず用意しておくように心がけましょう。
目的(何のために)
ホームページを作成しようと検討している理由は、企業によって様々ですよね。
- 古くなったのでリニューアルしたい
- 新規事業をつくるので新しくブランドページを作りたい
- 新卒採用のリクルートページを作りたい
など目的は全く違うことがほとんど。
ただ上記のような目的以外にも、もっと粒度の細かい目的を設定しておくと、依頼しやすくなります。
- サイトターゲット層
- 月の申し込み数
- サイトからの採用応募者数
など細かく決めておくことで、制作会社としては、さらに希望に沿ったサイトを作りやすくなるのです。
社内でも話し合って、きちんとどのような目的でサイトを作りたいのか明確にしておくように心がけましょう。
予算(いくらで)
依頼する上で1番重要になるのは、サイトの予算感についてです。
予算感を予め決めておくことによって、
- 制作会社を選定しやすくなる
- 付帯できる機能が把握できる
- 相場感が把握できる
などのメリットが生まれます。
予算をこちらから提示して、その範囲内で相見積もりを取ることもできるため、より的確にサイトをお願いしやすくなります。
また機能面でも、何の機能をつけると高くなる(安くなる)のかがハッキリ分かるため、より予算内で機能を調整しやすくなるのです。
コスパ良くサイトを作ってもらう上では、非常に重要なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
納期(いつまでに)
Webに関して全く知識がない方だと、どのくらいの制作期間がかかるのか全く分からないという方も多いでしょう。
しかしそういった場合でも、必ず希望納期は決めておくことが重要です。
制作会社の案件状況によっては、制作までのスピード感が大きく変わることもあるため、納期に関しては予め決めておくようにしましょう。
ホームページを作成依頼で失敗しないために必要な5つのもの
ホームページの作成依頼で失敗しないために、必要なのは主に5つ。
- 事業内容の詳細
- サイトのターゲット層
- デザインイメージ(参考サイト)
- 写真・ロゴ
- お客様の声など(事例)
これらのものを準備しておくだけで、制作する側は非常に制作しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
事業内容の詳細
自社でどのような事業を行っているのか、なるべく詳細にまとめておきましょう。
ホームページ制作は事業の内容によって、大まかなサイトカラーや雰囲気(明るいか・暗いか)などを決めることが多いです。
また事業内容をきちんと策定することで、サイトに必要な要素も見えてくるため、必ず事業内容はまとめておくといいでしょう。
サイトのターゲット層
先述したように、ホームページ制作をお願いする時には、その目的をきちんと伝えることが重要です。
「そのサイトが誰のために存在するのか」が分かっていれば、作るべきサイトもきちんと見えてくるもの。
「顧客のためにホームページがある」という大前提を忘れずに仕事をするように心がけましょう。
デザインイメージ(参考サイト)
制作会社にお願いする際に、なんとなく参考にしたいデザインのイメージなどがあると、さらに完成イメージが伝わりやすくなります。
「どのようなサイトにしたいのか」をイメージすることによって、完成した時に「想像してたのと違うな」と感じるリスクを大幅に減らせます。
参考サイトを3~5つほど用意して、相手にイメージをきちんと伝えられるように心がけましょう。
写真・ロゴ
自社の魅力を伝えるためにも、写真・ロゴなどは超重要な要素です。
制作会社によっては、撮影から行ってくれるところもありますが、その分のコストがかさんでしまいます。
既にあるロゴ・写真など、自社で用意できるものをきちんと用意して、コストの削減につとめましょう。
お客様の声など(事例)
商材・サービスの申し込みなどを目的にサイトを制作する場合、その商品を顧客に信頼してもらう必要があります。
お客様の声など実績として証明できる事例があれば、商材・サービスに申し込んでくれる確率は大きく上がるはず。
売上アップが目的であれば、お客様の声などをきちんと事前に集めておくように工夫しましょう。
ホームページ作成依頼する前に注意しておきたい5つのポイント
ホームページの作成を依頼する前に、必ず注意しておきたいポイントは5つあります。
- 作成する業者によって料金は大きく異る
- ドメイン・サーバーなどは自社で把握しておく
- 追加費用がどんな時に発生するのか知っておく
- どこまでが作業範囲なのか確認する
- 納期は余裕を持って見積もる
注意点について予め把握しておかないと、後々面倒なことになりかねないので、必ず作成を依頼する前に注意しましょう。
作成する業者によって料金は大きく異なる
大前提として知っておいてほしいのが、作成する業者によって、料金は大きく異なるということです。
大手制作会社と中小制作会社で、値段が10倍違うということもザラにあるため、お願いする業者の選定は超重要なのです。
ざっくり相場を把握したいと考えている場合、業者に相見積もりを取ったりしても良いので、必ず作りたいサイトがいくらか知っておきましょう。
ドメイン・サーバーなどは自社で把握しておく
長らくサイトの運用などを行っていないと、ドメイン・サーバーがどこにあるかなどが分からないというケースも少なくないはず。
実際に筆者が20年ほどホームページを動かしていないという会社に、ドメインとサーバーの場所を聞いた時に、まったく把握していなかったことがあります。
その時は、自分で探すことでなんとか解決できましたが、そのおかげで工期がまた伸びてしまう結果になりました。
ドメイン・サーバーなどの情報は、聞いた時にスムーズに教えられるように、必ずメモしておきましょう。
追加費用がどんな時に発生するのか知っておく
ホームページ制作では、制作する段階で追加で変更があった場合などに、追加費用が発生してしまうケースがあります。
なるべく最初に決めた通りに制作していければベストですが、予定どおりにいかないこともあるでしょう。
制作する側としても、すでに決まっていた事項を変更する際には、追加で人件費・制作費がかかってしまうため、追加費用を支払わないと制作を継続できません。
後で「やっぱりここを変更して欲しい」となった時に、予想以上の金額を請求されて、予算オーバーしてしまう危険性もあるでしょう。
そうならないためにも、どのような追加作業で追加の費用が発生するのか、きちんと把握しておくことが重要です。
制作会社とのトラブルを避けるためにも、きちんと追加費用がどんな風に発生するのか確認しておきましょう。
どこまでが作業範囲なのか確認する
料金トラブルの元になるのが、作業範囲に関する問題です。
制作する側は、最初に必ず策定するサイトの仕様書に作業範囲を明記するケースがほとんど。
この項目をきちんと確認していないがために、思っていたより自社でやらなければならないことが増えてしまうこともあります。
まず必ず仕様書を確認して、どこまでが作業範囲となるのか、どこからは自社で巻き取るのかきちんと確認しましょう。
納期は余裕を持って見積もる
制作会社は基本的に、ゆとりのある納期で見積もりを取ることが大半です。
急ぎで制作して欲しいと考えていても、依頼する側は、制作にどれくらいかかるのか予想できない方がほとんど。
「コーポレートサイトを2週間で!」とお願いしても、まず承諾してくれる制作会社はありません。
大規模なプロジェクトだと、1年間通して制作を行うこともありますが、だいたい一般的なコーポレートサイトでも3~6ヶ月ほどかかります。
良いサイトを作りたいなら、なおさらすぐに作ることは難しいので、納期には余裕を持ってお願いするように心がけましょう。
まとめ:ホームページを作成準備が不安な人は設計段階から相談できる業者を選ぼう!
ホームページの作成準備は、サイトの仕上がり・費用などを左右する重要な要素でもあります。
サイトを依頼する前から、詳細に作りたいサイト像が見えているのであれば、制作側としても作りやすく合理的なサイトになること間違いありません。
また作成準備に不安を感じている場合は、設計の段階から相談に乗ってくれる業者を選ぶと、より思い通りのサイトが作れるはずです。
きちんと準備をすることで、お互いにメリットのあるサイト制作ができるので、ぜひきちんと準備しておくように心がけましょう。
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