高い学費を払ってまで大学に進学する必要はあるの?雇う側視点で解説します

明治時代に大学が誕生して以降、社会の発展とともに学歴が重要視されるようになりました。

新卒の採用試験では学歴フィルターなるものが張り巡らされ、最終学歴による生涯賃金の格差も生じています。

そのため私が高校生くらいの頃(十数年前)は大学は当然行くべきが正解で、その必要性を問われるようなことはほとんどありませんでした。

しかしここ数年、インターネットの発達とともに、

「大学なんて行く必要ないんじゃないの?」

という疑問を持つ人が増えたように思います。

高校三年のものです。
大学に行くメリットはなんでしょうか?
父親、母親は短大卒で二人とも公務員になり給料もそれなりにもらっています。
タウンワークなどを見ても学歴・年齢不問と書いてあるところが多いです。
よく大卒と短大卒や高卒は給料がちがうと聞きますがすべての企業がそうなんですか?
それとどれくらいちがうのでしょうか?

大学に行く必要性 – 就職 解決済 | 教えて!gooより

高校は大学と違って学費が跳ね上がります。

学費の安いと言われる国立大学へ自宅から通ったとしても4年間で約500万円、県外の私立大学へ通った場合は4年間で約900万円費用が掛かると言われています。

大学4年間でかかる学費・生活費はいくら? [学費・教育費] All About

900万円ってすごいですね。借金した場合月5万の返済だと支払い終わるのに15年掛かります。

本ページではそれほどの多額の費用を支払ってまで大学に進学する必要はあるのか?

についてお話しようかと思います。

ちなみに私は高卒です。私は大学の学費を出せるような家庭ではなかったので始めから大学なんて選択肢はありませんでした。

もちろん奨学金という選択肢はありましたが上記質問主さんのように大学に進学するメリットがわからなかったので、お金を借りてまで進学しようとは思えませんでした。

しかし最近は、自分が人を採用する側になって、考え方も変わってきたので、本ページでは、雇う側の視点から大学進学の必要性について解説します。

目次

三流大学、Fラン大学へ通う必要性はほぼない

これは自分が高校の頃から思っていたことですが、やはり偏差値の低い大学は高い学費を払ってまで通う必要はないとずっと思っています。

当時(十数年前)はそのような主張をする人はほとんどいませんでしたが、今はネット上では割と賛否両論ある意見くらいにはなりましたね。

その一番の理由は、昔はどうだったか知りませんが少なくとも現代は、高卒と偏差値の低いFラン大学を比較した場合、年収にそれほど差が出ないからです。

確かに学歴社会の日本では高卒者よりも大卒者の方が平均年収が高いことはデータを見ても明らかです。

学歴別の平均賃金をグラフ化してみる(2015年)(最新) – ガベージニュースより

しかしこの平均というデータには欠点があります。平均値は数パーセントの極端に大きな数値があるだけで平均値を大きく伸ばしてしまうため実態とはかけ離れた数値になりやすいからです。

例えば年収300万円の人が10人いれば平均値は300万ですが、そのうちの2割ほど倍の年収600万円だった場合、平均値は360万となります。

高卒の平均値の場合抜きん出て年収が高い人の割合は非常に少ないことが予想出来ますが、大学、大学院卒の場合は東大や京大等の一流大学出身の人も含まれているわけですから平均値を大きく上回る収入を得る人が多数含まれているはずです。

医師や弁護士等もそうですが、特に平均値を押し上げている金融、MR(医薬品の営業職)、IT等の一流企業(平均年収1千万前後)はいずれも一流大学出身者が多く、高卒者がそれらに従事することはほとんどありません。

つまり、「高卒者に比べて大卒の方が平均収入が高い」の実態は、

  • 高卒者は平均収入前後くらいの人が大半
  • 大卒者は高卒くらいの収入の人も多いが、平均値を押し上げる高所得者も多い

というイメージです。

実際、東大や京大、早慶卒の平均年収は、一般的な年収に比べて大幅に高いというデータもあります。

Fラン卒業生の実態

何年か前に小学校の同窓会、翌年に高校の同窓会に参加する機会があったのでその時に思ったことについてお話します。

私は地方のどこにでもある小学校を卒業し、普通の公立中学校を経てこれまた普通の誰でも入れるような高校を卒業しました。

誰でも入れるような普通の高校を卒業したわけですから高校の同窓会では私のような就職組と誰でも入れるようなFラン大学に進学した人の2種類の人が中心なわけです。

そこに目立った格差はありません。高卒出身でも大学を卒業していてもやはりどちらもフリーターっぽい人もいましたし、どちらも低賃金の会社で勤めている人や、臨時職員の人もいました。

高校の同窓会では目立って良い会社に就職して高収入を得ている人は皆無で、当時一つの専門職(と言っても電気工事関係ですが)に就いていた私がまともな職に就いている方だったのです。

同時に「やっぱり高卒でもFラン大学を卒業してもほとんど変わらないじゃん」と率直に思いましたね。

上位大学を出れば良い会社に就職出来るが…

一方で小学校の同窓会では明らかに格差が生じていました。

というのも地方というのもあって、エリートを育てるためのお受験のあるような私立の小学校はほどんどなかったので、私の通った小学校には将来性のある子どももない子どももいたわけなんですよね。

そして優秀な人は偏差値の高い市外や県外の中学校へ進学したりするわけです。

小学校の同窓会にはそんな人もいるわけですから私の誰でも入れるような高校を卒業してFラン大学へ進んだ人と、偏差値の高い中学、高校に通って上位大学へ進んだ人の間では格差が出てくるわけです。

小学校の同窓会参加者の平均年収を最終学歴で分けるとおそらく上記のようなグラフ(大卒と高卒の平均年収の比較)になると思います。

しかしやはり平均年収を上げているのは上位大学を卒業した一部の人で、Fラン卒の人は高卒とそれほど変わらない印象でした。

ちなみにその同窓会で最も優秀だった同級生は某大手企業(誰もが知っている有名会社)の医薬品部門で働いていました。その会社の平均年収をネットで調べるとなんと800万台後半…そこまで収入が良ければ高い授業料払って大学に進学するメリットはありますね…

上位大学でなければ進学する意味はほとんどない

私は学歴が高卒で高校も偏差値の低い学校に通っていたわけですから知人にもFラン大学卒の人が多いです。

そしてFラン大学を卒業している知人に誰一人として世間一般で言われる一流企業、優良企業に勤めている人はいません。

それどころか定職にも就けず、派遣や契約社員、臨時職員等の人も多いのが実態です。

もちろんそんな人ばかりではないと思いますしFラン卒でも優良企業に入社した人も少なくはないでしょう。しかしそれは高卒者にも言えることで、要するに偏差値の低い大学だとブランド力がないので学歴を持っていない高卒とあまり変わりがありません。

そうは言ってもやはり日本は学歴社会なのでブランド力のある大学なら優良企業に入社しやすいのは紛れもない事実です。

親が払ってくれるならFランでも良いが・・・

これまで述べてきたように偏差値の低い大学を卒業しても将来の年収がよくなることはほとんどありません

しかしFランでも比較的豊かな家庭で両親が学費を出してくれて、「大学に行け」と強く押されるならまあ通ってもいいんじゃないかなあと思います。

Fラン大学に行く必要はほとんどありませんが別に大きなデメリットがあるわけでもないですから。

ただし一番問題なのは奨学金を借りてまで行く人、もうこれは全力で「やめとけ」と言いたいです。

奨学金で将来性のない大学に行ってはいけない

ネットでも度々話題になるんですが奨学金を返せない奨学生は多いです。NHKニュースによると2013年の時点で滞納者は全国に33万人もいるそうです。

返済金額はもちろん借りる金額に左右されますがだいたい1万~1.5万くらいが多いようで。

これくらいならまあ普通に働いていれば十分返せる金額なんですが、問題はその返済期間です。

大学の奨学金ってまあ平気で300万とか500万とか借りるわけですから1~1.5万ずつとかで返すと20年とか30年とか掛かるんですよね。

20年とか30年返済し続けるっていうのが実はかなりしんどいです。

というのもやはり10年もすれば倒産する会社も出てくるわけですし病気やケガによる休職する人も出て来るでしょう。

住宅ローンにも同じことが言えますが借金を返済し続けるのって想像以上に大変なんですよね。

お金借りるなら良い大学に進まないと悲惨ですよ

特に将来性のないFラン大学や美大、芸大のようなところにお金を借りてまで行ってしまうと将来が本当に悲惨です。

卒業と同時に数百万の借金を背負い、フリーターになってしまうという人がごろごろいます。私の知人にもいたりします。

定職に就いていないフリーターの賃金だと月額1万とかでも結構しんどいです。

偏差値の高い大学であれば必ず役に立つ

雇う側の立場になってよく思うことですが、採用する際にやはり学歴はかなり重要になってくると感じます。

というのも、あくまで私の感覚的なものになりますが、一流と呼べる大学を出ている人は、そうでない人に比べて優秀な可能性が高く、安心感があるからです。

というのも、採用試験で人材を見極めるのは極めて難しく、実際に雇ってみるまで良い人材かどうかわかりません。

だからと言って、「とりあえず雇ってみる」ができないケースは多いですから、数時間で行われる採用試験よりもずっと確実性が高い「良い大学を出ていること」の方が優先的に考えられるわけです。

上位大学に進学して良い会社に就職するのがおすすめ

ここから少し余談になってくるのですが、現代の日本で最もイージーに高収入を得る方法は良い会社に就職してその会社に居続けることです。

平均よりも良い収入を得る方法は、国内の一流企業に就職する以外にも、

  • 外資系企業で業績をあげる
  • 歩合制の会社で業績をあげる
  • 副業で副収入を得る
  • 独立開業する

など様々な方法がありますが、おそらくどれも「良い大学を出て良い会社に就職する」とは全然違う難しさがあります。

どちらの方が難易度が高いか、については考え方や個人のセンスによって変わってくると思いますが、少なくとも一流大学を出た人でも上記4つで成功するとは限りません。

実際に早稲田や慶応、同志社卒の人と一緒に仕事をした経験もありますが、優秀だと感じた人は本当に一握りでした。

これらの大学を出て、有名企業に就職すればほぼ必ず平均的な年収以上の収入を得ることができます。

しかしその道から一歩外に出ると、仕事力がないと平均収より低い収入しか得られません。

まとめ

長くなってしまいましたが上記を纏めると、

  • 偏差値の低い大学へ進学するメリットはほとんどない
  • Fランだと高卒と将来性はそれほど変わりはない
  • 奨学金でFランに進学することは自殺行為
  • 一流大学を出て優良企業に入社するのが一番安泰

ということですね。

これは結構当たり前のことなんですよね。今の時代お金を出せば大学に進学出来ることは誰でも知っていることですから偏差値の低い大学出身者に人材価値なんてないわけです。

なのに学校がそれを指摘しないのはやっぱり大学に進学させるためで、ようするに営利目的、ビジネスなんですよね。

ただ、日本はやっぱり学歴社会なのでタダで行けるなら行った方が良いとは思います。Fランでも選択肢は多少拡がりますし、交友関係も拡がりますから。

著者プロフィール

ニックネーム:吉本ひろうみ

記事のライティング、運営管理担当。

高知県出身。
フリーター5年、プロバイダ販売、電気通信事業者の営業を経てインターネット広告業界に参入。
副業で取り組んだ後に独立。インターネット広告を6年、現在は起業しサブスク事業などをやってます。

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