フリーターというのはある意味社会のはみ出しものというか、転職、就職者のほとんどが学生もしくは社会人(会社員)に属されるので履歴書の書き方について書いてある本なんかもあまり参考にならなかったりしますよね。
「バイトしか職歴ない場合どうしよう・・・」
とかそんな悩みが付き物です。
というわけで本ページでは私が実際に採用された時の履歴書を基にフリーターでも受かりやすい履歴書の書き方について書きます。
ずっとフリーターで職歴に不安のある方は、フリーターを専門とするジェイックの利用がおすすめです。
ジェイックは書類選考なしで応募ができるので、ニート期間があっても、正社員経験がなくても就職しやすいサービスとなっています。
履歴書の目的はあくまで経歴
そもそも履歴書が何のためにあるかというともちろん企業側の採用担当者に見てもらうためです。
採用試験に書類選考があり事前に提出する場合は採用業務の効率化という目的もありますね。
履歴書は応募者がどんな人材か把握したいと思っている企業側に氏名や生年月日等の基本情報の他に学歴や職歴、取得している資格等を伝える役割を果たしています。
履歴書に書く項目は法的な決まり事等は何一つありませんが一般的にJIS規格で定められている様式に沿って記入します。現代はExcel等で誰でも簡単に作成することは可能ですがそれ(JIS規格)以外の様式で提出するとだいたい波紋を呼びます。
スーパーの文房具コーナーで売っている一般的なもので大丈夫です。
ハローワークのこちらのページの下の方にあるようなもの。
ちなみにアメリカも履歴書のようなものはあるようですがどちらかというと職務経歴書に近く定められた様式を提出する習慣はないようです。日本ではJIS規格にある項目、例えば性別や生年月日等を書かないことはあり得ませんが欧米では履歴書に性別や年齢を記載しなくても問題ないそうです。
しかしここは日本。素直にJIS規格に沿って作る、もしくは購入して書くしかありません。そのため履歴書は職務経歴書と違い誰が書いてもだいたい同じです。私も本気で正社員目指していろいろ調べましたがもうこれはどうしようもありません。
ただ、やはりしっかり事前に調べている人とそうでない人、工夫している人としていない人では大きな差が出てしまいます。
といっても氏名、性別、生年月日、資格等はやっぱり誰が書いても同じなので以下はフリーターが悩みやすい職歴欄と志望動機に付いて説明します。
フリーターは職歴欄をどうするか
バイトやパート等の職歴をどうするか・・・
これとても悩むところだと思います。特に私のような短期間でたくさんバイトをやってしまった人とか・・・
どっからどこまで書くべきなのか、とかね。
バイト歴が多すぎる場合はメインとなった仕事を書こう
たくさんバイト経験があったりする場合、何を書いて何を書くべきではないかと迷うところですが履歴書には本職を書くことが基本です。
「全部書かないと経歴詐称になる」
みたいなことを言う人もたまにいたりしますがアルバイト経験4つを3つと書いたところで問題にはなりません。
空白期間を聞かれたら口頭で「中短期のアルバイトを複数していました」のような回答で良いと思います。
ただ直前に勤めていた会社は必ず書きましょう。トラブルの元になりやすいです。
基本的に生活のメインとなったと感じる仕事のみを書くことをおすすめします。
例えば私は、
- 8時間の派遣 半年間
- 6時間のバイト 1年間
- 4時間のバイト 半年間
という経歴がありましたが一番下の「4時間のバイト 半年間」は書きませんでした。
本当はちゃんと全部書かないのかもしれません・・・笑
しかしあまりにも職歴が多いと履歴書が見にくいですし下手すれば書ききれない人もいると思います。
採用側としても4つだった職歴が実は5つだったとわかったところで別に何とも思いません。
志望動機は履歴書の数少ない自由欄
志望動機は履歴書で唯一差が付くところですね。JIS規格でも志望動機欄は「志望の動機等・趣味・好きな学科等」となっていて自由に書いて良い唯一の欄となっています。
履歴書の志望動機欄はかなり小さいので出来る限り簡潔にまとめましょう。
一例をあげるなら、
「○○の経験でやりがいを感じ、△△を調べていくうちに御社の求人、ホームページを拝見し素晴らしい取り組みをされているので是非私も取り組みたいと思い応募しました。」
というくらいの文字数が丁度良いと思います。
志望動機に限ったことではありませんが、履歴書は基本的に必要以上に頑張る必要はありません。
- なぜこの業界なのか?
- なぜこの職種なのか?
- なぜこの会社を選んだのか?
を完結にまとめましょう。
本気で正社員として就職を考えるなら職務経歴書を添えることになるのでそちらで頑張りましょう。
履歴書は手書きかパソコン打ち込みか
履歴書は手書きか?パソコンか?
みたいな論争は今でも残っていますが、僕自身の考え方としてはもう流石に「パソコン入力の方が良い」と考えます。
本ページを最初に執筆したのはおよそ8年くらい前になりますが、そのときはまだ「手書きが良い」という考え方でした。
あれから8年、令和に入り、現在は多くの就職サイト、転職サイトが、
「どちらでも良い」
という結論に至ってます。
企業から指定がない場合、履歴書は手書きとパソコンのどちらを選んでもよい。パソコンは読みやすく、手書きは熱意や人柄が伝わりやすい。
マイナビエージェント
応募先企業から指定がない場合、履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成しても問題はありません。
DODA
採用担当者へのアンケート によると、手書きとパソコンで作成した履歴書について、約半数である51%の人が「違いはない」という回答でした。なお、「手書きの方が評価が高い」と回答した人は29%、「パソコンで作成した方が評価が高い」と回答した人は10%。手書きを評価しているのは3割に満たないという結果となりました。
リクナビネクスト
リクナビネクストのアンケート調査ではおおよそ3割の企業が「手書きの方が評価が高い」と評価しているので、実際は、
「どちらか選べと言われば手書きの方が良い」
という判断となります。
しかしこのレベルの差では確実に効率を取った方が良いです。
2~3社くらいしか受けないのであれば手書きでも良いですが、10社、20社以上受ける可能性を考えているなら手書きの履歴書は明らかに非効率です。
1枚10分で書いたとしても10枚で100分、2時間近いくらいかかりますからね。
ほとんど差がない、という企業が大半を占めるのであれば、効率的にパソコンで作った方が良いです。
まとめとワンポイント
大事なことなので二度言いますが履歴書は必要以上に頑張ってもあんまり意味はありません。
例えば証明写真は写真屋できれいに撮ってもらった方が良いという人がたまにいますが、普通に考えて写真一枚で可否を決める採用担当者はそうそういません。いたらちょっと問題ですね。
証明写真を私服で撮っているか、きちんと正装で撮っているか、頭髪はどうか、くらいは見ていますがそれ以上は求めていません。身だしなみさえちゃんとしていればコンビニやスーパーの前にたまにあるインスタント写真で十分です。
履歴書はあくまでその人の個人情報を知るための書類にすぎません。JIS規格という基本が崩れない限り日本で履歴書でアピールすることには限界があります。
だからフリーフォーマットの職務経歴書があるわけですね。
職務経歴書についてはフリーターでも採用される人の職務経歴書の書き方をご参照ください。
コメント