「以前勤めていた会社はどうして辞めたんですか?」
面接で志望動機と並んで高確率で訊かれる定番の質問ですね。
私は基本的に面接は質問を予測して準備する必要はないと思っているんですがほぼ確実に聞かれるであろうこの質問に限ってはある程度回答を用意しておいた方がいいと思います。
回答によっては不採用になる可能性もあります。
■前職を解雇された理由を訊きましたところ、不明瞭。辞退されると言われました。
(機械工 30代 フルタイム)ハローワーク布施の資料より引用
というわけで今日は「履歴書での退職の理由の書き方」と「退職理由を訊かれた時の答え方」について書きます。
履歴書は「一身上の都合」でOK
履歴書に退職の経歴を書く際は特に深い理由を書く必要はありません。
自分の意志で辞めた自己都合の場合は、
「一身上の都合により退職」
でOK。これ以外必要ありません。
人員削減などの会社都合の場合は、
「会社都合により退職」
でOKです。
派遣や契約社員等で契約満了の場合は、
「契約満了により退職」
でOK。
だいたいこの3パターン以外はありません。
履歴書には理由を長々と書くスペースはなく、また履歴書の経歴欄は詳細な退職理由を書くスペースではないので上記のような簡単なものでOKです。
これに対して面接の際に深く聞かれるのでその準備をしておきましょう。
何故退職理由を聞くのか?
面接で退職理由を聞く理由の多くはすぐに辞めるような人ではないかの確認です。
もちろんそれに対する回答によっては人間性やコミュニケーション能力についても確認することが出来るかもしれませんが、最終的には同じ原因で辞める可能性がないかどうかを判断したいわけです。
採用側にとって一番避けたいのはすぐに辞めてしまうような人を採ってしまうことです。全然使えない人を採用してしまうというのもありますが試用期間やトライアル雇用を設けている場合は前者の一点に絞られます。
一度人を採用すると事務的な手間も掛かるし教育するのにも負担が掛かります。そんな中すぐに辞められたら会社側としてはかなり迷惑ですよね。
それを避けたいために同じ理由で辞めるのではないかと面接官が探りたいわけです。
退職理由は他の質問に比べても重要視する企業は多いので下手な回答してしまわないように事前に考えておきましょう。
上辺だけの模範解答を構えたりしていると思わぬ突っ込みに対して答えられなくなります。万全を喫しましょう。
退職理由の上手い答え方の原則
退職理由をググったら回答例等たくさん出てきますが、やっぱり人によってケースバイケースなので上手く合致するモノがないかもしれません。それにあまり模範的すぎる答えは返ってウソ臭くなります。
なのでここは一つ、不採用にならない退職理由の原則を教えます。
それは、
「新しく入社した会社の退職理由に絶対に結び付かない退職理由であること」
です。
これさえ守ることが出来たらだいたいクリアです。
まずはダメな退職理由から見ていきましょう。
ダメな退職理由
勘のいい方ならもうお分かりだと思いますが、上述したモノと逆の退職理由。
「新しく入社した会社の退職理由になりうる退職理由」
は完全にアウトです。
これに当てはまる理由を話してしまうと企業は同じような理由で辞めてしまうのではないかと考えるので、必ず下記のような切り返しが来る。
「弊社でそのようなことがあった場合も退職を考えるんでしょうか?」
もうこう質問されたら負けです。何を話しても言い訳にしか聞こえず余程の上手い切り返しがない場合空気が重くなります。
そのため次に上げるような理由を感じさせる退職理由を話すことは避けた方がいいです。
これらによる退職であった場合、その通りに話すと間違いなく重い空気に包まれます。もちろんその可能性が絶対ないなら問題ないですし切り返された時に「こっちから願い下げよ!」って言えるなら問題ありません。
これらが理由で退職してしまった場合の多くは全く別の理由を考えなければなりません。
といってもウソをつけというわけではなく、それ以外の退職理由を話すだけです。
■以前在職していた会社の悪口ばかりを話し、聞いていて不愉快だった。
(製造スタッフ 40代 フルタイム)■介護病棟の仕事に勤めた経験があるが、辞めた理由が画一的な仕事であったとのこと。仕事内容は介護病棟と同じくしているところがあり、職歴も短期で辞められている状況や仕事内容が合わないと思われる為。
良い退職理由
ネガティブなトークになりがちな退職理由ですが、逆にここで「この人は辞めないだろうな」と思わすことで採用の可能性を高めることも出来ます。
例えば結婚を理由とした場合、
「いつまでも安定しない仕事に就くわけにはいかない」
「(将来生まれてくる)子どものためにも・・・」
等とする回答はまさに退職した理由がすなわち次の会社の辞めない理由にもなるため印象はとてもいいです。私が面接する立場でもこれらの理由があれば辞めそうにない人という条件はクリアです。
特にフリーターからの面接の場合、「何かのきっかけ(兄弟の結婚他家庭の事情等)から定職に就きたいと思ったから辞めた」とかで十分好印象です。
まあそういうタイミング的なモノがなくても、
「事務所作業があまりにも合わなかった」
「転勤により通勤が困難になった」
「趣味で始めた○○に関する仕事がどうしてもやりたいと思った」
等、とにかく辞めた理由が新しい会社を辞める理由に結び付かなければ悪い印象を与えずに済みます。
退職理由事例
ここからは少し事例を書きます。
といってもとてもシンプルに書きますので上手くアレンジして使ってみてください。
というかシンプルな方がいいですね退職理由は。
心境の変化が理由
・結婚を機に定職に就かなければと思った。
・好きな女性(男性)との結婚を真剣に考えている。
・長年趣味にしている○○に関する仕事をどうしてもやりたいと思った。
・○○の影響でどうしてもその仕事(現在受けている会社の仕事)が捨てきれなかった。
退職せざるを得ない理由
・転勤要請があったが介護、保護が必要なため退職を選んだ。
・事業縮小の一途を辿り、年齢的にも早めに手を打った。
・子どものことを考えたら日曜日の休みはどうしても譲れなかった。
・病気療養で休みを頂いていたが、会社にも迷惑がかかるため・・・
一言添えるだけで好印象に
上述したモノはあくまで一例です。更に上手くアレンジして前向きな退職理由を考えてみてください。
ただ、退職理由はどうしてもネガティブな印象を持たれやすく、特に転職回数が多かったりすると何を言ってもダメなことがたまにあります。
そういう時に最後によく私が使っていた退職理由に添えるとっておきの一言を。
それは、
「前職を辞めるのは非常に惜しかった」
です。
是非活用してみてください。
人材紹介会社を活用しよう(参考)
採用試験の面接には正解がありません。
会社や業種、職種によってそれぞれ求める人物像が違うからです。
そのためどんなに模範的な面接をしても一向に採用されないということはよくあります。
しかし企業が求める人材、人物像がある程度分かればそれに対して対策することができます。
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拠点(都道府県など) | 北海道、宮城県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、京都府 |
対象年齢 | 18~35歳の男女の方、中退経験のある人 |
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拠点(都道府県など) | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県、愛知県、岐阜県、静岡県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、広島県、福岡県 |
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対象年齢 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニートの20代の方 |
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