五月病という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
新しい会社、学校に入ってから1カ月経つもののあまり馴染めず、ちょっと鬱っぽくなる人が多いことから毎年5月になると、「5月病」という言葉を目にすることが多いです。
また、4月終わりから5月上旬にかけてある大型連休(ゴールデンウイーク)もこの5月病に一役買っていると思っています。
ゴールデンウイークは就職や進学で県外に行った人が最初に地元に帰る時期で、4月以前に付き合いのあった仲間たちと顔を合わせる最初の機会でもあります。
そこで、
「やっぱり地元に帰りたいな~」
とか、
「もっと楽しい仕事がしたいな~」
「今の仕事辞めちゃおっか」
とか思ってしまいやすいのです。
ですが日本では「一度就職したら最低3年はその会社を続けるべき」という3年理論があるので、3年どころかまだ1年経たずして、それもたった1カ月で辞めるってヤバイだろう!と思う人が大半です。
だけど本当にしんどい職場、自分に合わない職場であれば「3年なんてとても無理」、「1カ月続いた方が軌跡」、「一刻も早く辞めたい」と感じることもあると思います。
だけどそれだと将来的に…二度と就職出来ないかも…
そのようなジレンマを抱える人は少なくありません。
ではたった1カ月で仕事を辞めてしまった場合どうなるか?
その後就職は出来るか?
についてお話しします。
1カ月で辞めても再就職は出来る
結論から言えばたった1カ月で会社を辞めても再就職は出来ます。別にあり得ないことではなく、多分普通にそういう人はごろごろいます。
なのでたった1カ月で会社を辞めても、
「二度と就職出来なくなる」
「人生が終わる」
等と深く考える必要はありません。
日本は人材不足に陥りつつある
私(現在35歳)が就活をしたいた頃から言うと考えられないくらい現在の日本は人材不足に陥っています。
バブルが崩壊して以降、日本は長い間不況が続き就職難だったため、学校では「すぐに仕事を辞めると再就職が厳しい」と今でも教えていると思いますが、その時代はもう終わっていると感じます。
最も人口が多く、日本の労力を支えていた団塊世代が退職して5年余り、2016年の調査では実に86%の企業が人材不足であると感じていると回答しています。
参照サイト:日本で人材不足を感じている企業は86%、世界一人材不足感が強い結果に
十数年前は就職氷河期と言われるほど人材に対して就職口が少なかったですが、現代はバブル期以前の水準で仕事があります。むしろこれからは「仕事がない人」ではなく「人がいない」が社会問題化していくでしょう。
人手不足は深刻で、求職者1人に対して何件の求人があるかを示す「有効求人倍率」は11月に1.41倍を記録。バブル期の1991年7月以来、25年4カ月ぶりの高水準となった。
参考サイト:人手不足が慢性化し、働き方が激変する年になる
ということから働き盛りの20代前半の健康な人材が、一度入社した会社をたった1カ月で辞めたくらいで二度と就職できないということは絶対ありません。
就職の選択肢は減る
ただし1カ月で退職してしまうと確実に再就職出来る選択肢は減ります。
如何なる理由があったとしても入社して1年も続けられない人は企業側にとって最も雇いたくないタイプの人材、いわゆるブラック人材だからです。
新卒でそれなりに倍率が高い優良企業に入社することは絶望的でしょう。
いくら人材不足だからと言っても就活市場に競争はあります。
優良な応募者が殺到するような企業に入社するのは絶望的です。
歓迎している企業もある
これも私が就職活動をしていた時代では考えられませんでしたが、今は一旦就職したもののすぐに辞めてしまった人材を専門に扱う人材紹介会社が多数あります。
採用率3倍アップも可能!20代のフリーター、第二新卒者は就職支援サービスを使おう
この存在を知ったのは3年くらい前ですが、その時から比べても年々このような人材会社(フリーター、第二新卒専門の会社)は増えています。
人材紹介会社というのは人材を求めている企業と仕事を探している企業のマッチングを行うビジネスです。
つまりお金を払ってでもフリーターや第二新卒者(卒業して3年以内の未就職者)を紹介して欲しいと考える企業が年々増加しているということです。
その中の一社、例えば第二新卒AGENTneoのホームページを見てみると、「3カ月で退職した私でも内定」という事例が紹介されています。
「こんな事例本当かどうかわからないじゃん…」
というのはごもっともな意見ですが、少なくともここで紹介されているということは
「弊社では3カ月で退職した人でも紹介出来る会社がありますよ」
ということを示しているわけです。
企業側からするとぶっちゃけ3カ月も1カ月も変わりません。
たとえたった1カ月で辞めてしまった人でも若くて健康であれば欲しいという企業は今はたくさんあるのです。
出来る限り続けるコツ
ここまで「一か月で辞めても再就職は出来る」という話をしてきました。
「辞めても大丈夫じゃん」
という余裕が出てきたところで今度は「続けるコツ」について少しだけお話しします。
いつでも辞められるという余裕が大事
ここまで「辞めても大丈夫」という話を説明してきたのは、続けるためには「辞めても大丈夫」という余裕が大切だと思っているからです。
何かミスして怒られても、
「次理不尽なことで怒られたら辞めてやる」
と思えば割と耐えられます。
「さっさと辞めてやるよ」と思っていれば仕事に対するプレッシャーも軽減されます。早く仕事を覚えようとする必要もありません。
実は一つの会社に長く居座る人の中にはこのようなことをいつも考えている人が多かったりします。
辞める辞めると言いつつずっとその会社にいる人たちです。
このような人達はどの会社にも一定数います。
彼らはいつでも辞められるという余裕があるからこそずっとその会社で文句を言いながら働くことが出来るわけです。
しんどい会社で一生働かなければならないと思って働くと気が滅入っちゃいますからね。
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