派遣っていいですよね。
バイトより給料良いですし、だいたいのところで社会保険は付けてくれるし、責任もそれほど重くないし、サービス残業もほぼほぼすることもない。
派遣会社の仲介マージンが高すぎると評判は良くないところもありますが、ある意味フリーターにとって派遣社員という働き方は最強なのではないでしょうか。
私も派遣社員として家電量販店やスーパー等、約2~3年くらい派遣社員として勤めたことがあります。
派遣っていいですよねー。
ただやっぱり雇用期間が決められているためいつ仕事がなくなるか分からない不安はありますよね・・・
私もスーパーで派遣社員として勤めていた頃はとても快適でしばらく働いていたいと思っていたんですが、約1年半経つ頃に元々1~2カ月程度の中期的な契約ということもあって、最終的には更新がなくなりました。
特に若手の人手不足が進む現代では、20代以下であればフリーターでも就職しやすい状況になっています。
一昔前はフリーターが定職に就くためには仕事を選ぶことがあまり出来ませんでしたが、近年は出来る限りホワイトな職場に絞って就活することが可能です。
フリーター向けの就職サービスを活用することで、
- 離職率など企業の情報を事前に入手する
- 実際に勤めている人からの情報を得る
- 受ける企業に合わせて試験対策をする
ということが出来るので、より良い会社への就職が期待出来ます。
無料で利用出来るのでご活用をおすすめします。
派遣は再就職が難しくない年齢までにするべき
いかなる業種でも派遣という雇用形態である以上、いつ契約の更新が切れるか分かりません。
なのでずっと仕事があると思っていたらそのうち痛い目に遭います。
当たり前のことなんですが、2008年に問題になった派遣切りでは工場の派遣社員という立場でありながら入寮しているにも関わらず貯金さえもほとんどしていなかった人もたくさんいたようで・・・
最終的に路頭に迷って半ばホームレスみたいになってしまったりもした出来事があったんですが・・・
というくらい派遣社員でいることは仕事がなくなるリスクが高いんですよね。
派遣には最長契約期間が設定されている
派遣は一つの会社で同じ業務でずっと契約を更新し続けることが出来ません。
派遣労働法によって契約の再長期間が設定されているからです。
1. 派遣先事業所単位の期間制限
派遣先の同一の事業所における派遣労働者の受け入れは3年を上限とします。
それを超えて受け入れるためには過半数労働組合等からの意見聴取が必要です。2. 派遣労働者個人単位の期間制限
派遣先の同一組織単位(課)における同一の派遣労働者の受け入れは3年を上限とします。
現在の派遣法によると派遣で同じ会社で同じ部署で、同じ職種で働けるのは最長で3年までとなっています。
「同じ」が条件なので派遣先を変えたり部署が変われば3年を過ぎても契約の更新が出来ます。
しかし問題は同じ職場、同じ仕事で3年間働くと一度契約満了となってしまうことです。
契約が満了となってしまうわけですから新しく仕事を探す必要が出てきます。
若くてある程度経験があれば同様の職種、業種でいくらでも迎え入れてくれる職場が見つかると思いますが、50代、60代くらいになってくるといくら経験があっても厳しくなってきます。
派遣は原則30歳までと割り切ろう
紹介予定派遣のようにその会社に就職すると決めている場合は別ですが、そうでない場合、派遣先の会社に就職する予定がない場合は派遣社員でいるのは30歳まででいた方がいいです。
理由は単純で、フリーターは30歳を超えると就職が極端が難しくなるからです。
※定義上派遣社員はフリーターではありませんが、雇用期間が定められている以上フリーターとほぼ変わりはありません。
20代のフリーター、第二新卒者は就職支援サービスを使おうでは、フリーターを専門とする人材紹介サービスを紹介していますが、これらはニートでも派遣社員でも利用はできますが、30歳を過ぎるとほぼ利用できなくなります。
30を過ぎたフリーターは極端に就職が厳しくなるのです。
なので20代で派遣社員をしている人は30歳までには派遣を卒業するかその会社で正社員として働きたい意思表示をして派遣を卒業しましょう。
すでに30過ぎていたら定職を探そう
30歳を過ぎていてまだ派遣をやっている場合、もしその派遣先で直接雇用の見込みがない場合はすぐに就活をした方がいいです。
派遣という雇用形態は楽ですが契約が切れて高齢になってきて紹介が出来る仕事が減ってくるともう悲惨です。労働環境がとても悪い職場でしか働けなくなります。
派遣は多少スキルも身に付くのでそれを活かして関連のある職種の正規雇用の仕事を探しましょう。
価値のある専門職は雇用形態を選べる
例えば公認会計士や税理士など高度な資格を必要とする専門職や、プログラマ、エンジニアのような専門技術を要する仕事はある程度何歳になっても定職に就くことは難しくありません。
実際、都市部で「税理士資格必須」「実務経験必須」という求人を出しても、そもそも応募が来にくいため、年齢でより好みができづらいです。
エンジニアの場合でも、そもそも人手が慢性的に不足しているので、「若い人」よりも必要とする言語の実務経験がある35歳以上の人の方が優遇されるケースは多々あります。
- 比較的高度な専門技術、資格を必要とする仕事
- 慢性的に人手不足になっている仕事
- 高度なスキルを2つ以上要する仕事
などは、そもそも人材確保が難しいため、何歳になっても仕事に困ることはありません。
例えばある程度高い英語力を要する外資系企業では、高い英語力に加えてその職種の技術、経験が必要になってきます。
「プログラミングスキル」+「会議に参加できるレベルの英語力」を持っている人材が欲しくても、確保が難しくなってきます。
事務職でも英語を要する外資系企業では「英語」+「事務経験」が必要になってくるため、やはり人材確保が難しいんですよね。
そういった仕事の場合、実務をしている限り派遣や業務委託などで仕事をし続けることは難しくないため、そういった働き方を続けるのも一つの選択肢だと思います。
ただ逆に、一般的な事務などすぐに人材が確保できる仕事は、歳を重ねれば重ねるほど仕事が見つかりにくくなってくるので、早めに定職に就くことをおすすめします。
紹介予定派遣という手段も
ずっとフリーターでいきなり正社員の求人に受かる気がしないという場合は紹介予定派遣から直接雇用へ繋げるという手段もありかなと思います。
紹介予定派遣というのは簡単に言えば、派遣期間終了後に直接雇用契約を結ぶことが前提とされている雇用形態です。
詳しくは、紹介予定派遣って何?メリットとデメリット等解説をご参照ください。
20代後半から30を過ぎてくると正社員の求人は中々決まらないかもしれません。
関東限定ではありますが紹介予定専門の派遣会社、ハタラクティブハケンのようなサービスもあるのでご活用ください。
ずっと派遣社員でいることは可能か
ここまで派遣社員でずっといることはリスクが高い、というような説明ばかりしてきましたが、実際はずっと派遣社員で定年まで働く人も少なくありませんでした。
平成27年の派遣法改定までは限られた専門職であれば契約期間の上限が定められていなかったからです。
しかし現在すべての職種で上限が定められているため、現行法が続く限りずっと派遣でいる人はほぼいなくなると思われます。
実際は途中で正社員になる人が多い
派遣された会社でずっと働くには派遣先の企業で直接雇用されるしかありません。
直接雇用されれば派遣の最長3年は適用されないので、ずっと同じ職場で働きたい人は派遣先の正社員として働くしかないでしょう。
実際に派遣社員が契約満了でそのままその会社に入社することは少なくありません。
まとめ 選ばなければもちろん仕事はある
これは派遣に限ったことで貼りませんが、仕事を選り好みしなければ60歳手前で派遣の契約が終わっても仕事はあるでしょう。
派遣にはビルの清掃やスーパーの品出し、引っ越し作業等多岐に渡ります。
それらは経験の有無を問わず、ちゃんと出勤してきて仕事をこなせそうと判断されれば職にありつくことは可能です。
ただ、これらを60過ぎて行うのは身体的負担が大きいです。
そうなる前にできる限り就職はしたいですね。
専門的な知識、経験があれば正社員として就職するのはそれほど難しく難しくありません。転職エージェント等で相談してみることをおすすめします。
関連サイト:転職エージェントとは?利用するメリットと注意点
正社員経験がない、経歴に自信がない人はフリーター向けの人材紹介サービスを検討してみてください。
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