「ネットショップを構築する時の費用ってどのくらいかかるのかな?」
「そもそもネットショップを構築するにはどんな方法があるの?」
「自分たちでもネットショップを作れる方法があれば知りたい!」
近年Web・SNSなどの発達によって、ますます「ネットでモノを買う」人が増えています。
この記事にたどり着いたあなたも「ネットショップを作ってモノを売りたい」と考えている方が大半ですよね。
しかし、いざ「ネットショップを作ってみたい!」と思っても、今までネットショップを作ったことがないと、
- そもそも値段はいくらなのか
- どんな方法で作るのか
などがさっぱり分からないはず。
そこで今回はネットショップを構築する際の費用について、年商別にどの方法が1番適しているのかについて具体的に解説しました。
読み終えれば、ネットショップを構築するためには、どのくらいの費用が必要なのか理解できるため、ぜひ参考にしてみてください。
ネットショップの構築する5つの方法
ネットショップを構築する方法は大きく分けて5つ存在します。
- ECモール
- ASP
- オープンソース
- パッケージ
- フルスクラッチ
5つの方法の中には、おそらく皆さんが1度は聞いたことのあるサービスも多いはず。
簡単に出店する方法から、数ヶ月の構築期間が必要なものまで様々なので、それぞれどの方法が1番自分に適しているのか、ぜひ参考にしてみてください。
ECモール
ECモール型は、Amazonや楽天市場などの大型ECプラットフォームに出店する形で、ネットショップを構築する形になります。
ネットショップを構築する作業がほとんど必要ないので、時間をかけずに低コストで出品できるのが大きな魅力。
現に楽天は約2万円〜、Amazonは約5,000円〜商品を出品することが可能です。
楽天 | Amazon | |
月額出店料 | 19,500円/月〜 | 4,900円/月〜 |
その他手数料 | 月間売上の3.5%~7.0% | 販売手数料8~5% |
それぞれのモールにてサポートを受けることも可能なので、初心者に非常に適した手法です。
ただショップでのカスタマイズが難しいので、独自性を出しにくかったり、商品が売れたらロイヤリティを支払う必要があるので注意しましょう。
ASP
ASPとは「Application Service Provider」の略称で「ECサイトの仕組みをインターネットで使わせてもらえる」というサービスのこと。
サービスに会員登録すれば、すぐに使えるようになるので、ネット上で簡単にECサイトを始められます。
最近だと「BASE」がTVCMを積極的に流しているため、知っている方も多いのではないでしょうか。
ECモールと同様に、構築費用・ランニングコストが低く、サイトのデザインだけ少し整えれば、簡単に始められるのが魅力。
初心者の方にとっては、おそらく最も始めやすいサービスであるため、少しモノを売る経験がしたいという方にはおすすめです。
オープンソース
オープンソースとは文字通り、ネット上に無償で公開されているECサイト構築システムのこと。
誰でも無償で利用することができて、カスタマイズ性も高いので、独自性のあるサイトを構築することが可能です。
しかしオープンソースで開発する場合は、高度な専門知識がないと構築することができません。
もちろん1から自分で勉強して構築することも不可能ではないですが、膨大な時間がかかってしまいます。
基本的にはECサイト制作に特化した専門会社に委託することになるため、それなりに費用がかかってしまうことは覚えておくと良いでしょう。
パッケージ
パッケージとは、ECサイト構築のシステムを制作している会社が用意している、フレームワークを利用する方法です。
カスタマイズ性が非常に高く、大規模なECサイトに適応するだけの機能もあるため、柔軟性も豊富。
ただその分、コストは大幅にかかってしまうため、予算が潤沢にある方のみ利用するようにしましょう。
フルスクラッチ
フルスクラッチは、既存のサービスなどを利用せずに0からオリジナルなシステムを開発することを指します。
独自に開発するため、カスタマイズ性はかなり高く、柔軟にデザインや機能を変更することもできるでしょう。
ただその分、構築費用も大幅にかかりますし、制作が終わるまでに1年以上を要する可能性もあります。
また独自開発の場合は、サポート体制なども自社で整えなくてはなりません。
「ECサイトを旗艦事業として展開していきたい」という方以外は、あまりおすすめできないので注意が必要です。
【年商別】ネットショップ構築の費用相場
先述したように、ネットショップ構築の費用相場は、構築方法によって大きく異なります。
構築費用を賄えるだけの売上がないのにも関わらず、大規模なECサービスを立ち上げても本末転倒。
自社で運営するサービスがどのくらいの売上があるのかによって、依頼するネットショップ構築方法も変えないといけません。
そこで今回は、年商ごとにネットショップ構築の費用相場がだいたいどのくらいになるのか解説しています。
自社だったら、どのような手法でECを作ればいいのか、費用相場が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
年商500万円以内:無料〜10万円(ECモール・ASP)
そこまで売上が立つ見込みがないのであれば、ECモールかASPを利用して、まず簡単にECサイトを利用してみることをおすすめします。
楽天やAmazonなどのECモールは会員登録さえしてしまえば、すぐにモノが売れる状態をつくることができます。
またBASEなどの無料で利用できるASPも、特にお金をかけずに出店できるため、初心者向き。
商品の写真や原稿などを依頼側が用意すれば、1日でネットショップを構築することも難しくありません。
ただあくまでも、これは初期費用を抑えたい人向けの話。
低コスト(または無料)で使えるサービスだとしても、手数料や利用料などで大幅にコストがかかることもあるため、注意が必要です。
年商500万円〜1,000万円以内:10万円~100万円(ASP・オープンソース)
そこそこの売上が立っていて、自社で独自のネットショップを費用を抑えて制作したいという方は10万円~100万円の範囲で依頼するのがベストでしょう。
先ほどのECモールや無料で利用できるASPなどでは、デザインのカスタマイズがなかなか難しいもの。
色や画像の変更ができるくらいで、ほとんどが似たようなテンプレートデザインになってしまいがちです。
しかし柔軟性の高いASP(Shopifyなど)や、オープンソース(EC CUBE)などを活用すれば、デザインに多少こだわることもできるでしょう。
「素人感のあるデザインは嫌だけど、予算はある程度抑えたい・・」
と考えている方にぴったりなプランなので、ぜひ参考にしてみてください。
年商1億円以上:100万円~500万円(オープンソース・パッケージ)
自社の主要事業としてネットショップを運営していきたいのであれば、100万円〜500万円ほどの予算が必要であるということは覚悟しておきましょう。
オリジナルのデザインを提案できたり、プランによっては商品の撮影なども制作会社が行ってくれることもあります。
機能面などにも気を配ってしっかりこだわりたいなら、ある程度の予算をかけて作った方が絶対に良いです。
年商30億円以上:500万円以上(フルスクラッチ)
ネットショップとしてのスケールがかなり大規模で、年商にして30億円以上の売上があるなら、すべてを1から制作するフルスクラッチの方法がおすすめ。
フルスクラッチは多額の予算と期間を要しますが、その分、自社の管理システムと結び付けられたり、細かい部分まで提案できるので、納得のいくサイトにできます。
ECサイト公開後に運営のサポートも充実している制作会社も多いため、信頼して任せられる会社にお願いしましょう。
ネットショップを運営する上でのランニングコスト
ネットショップを運営したい方が気になるのは、構築コストの他にもランニングコストですよね。
ご存知の通り、ネットショップというのは作ったら終わりではありません。
構築費用を抑えられても、運営していく中でのランニングコストが高ければ意味がないのです。
ECモールのランニングコスト
ECモール型のランニングコストは、だいたい出品代金と手数料を合わせて、月額10,000円~20,000円ほどかかると見込んでおきましょう。
大手ECプラットフォームに出店するため、認知度は高く、ネットショップを見てもらう機会が増えます。
コストは抑えられるものの、完全に無料で利用するということはできないため、注意しましょう。
ASPのランニングコスト
ASPの場合は、無料型と有料型で大きくランニングコストが異なります。
例えば「BASE」や「STORES.jp」などの場合は、毎月決まった金額を支払う必要は一切ありません。
手数料や販売手数料はかかる代わりに、基本的には無料でネットショップを作成できるというメリットがあるのです。
また一方で、「Shopify」や「COLOR ME」などの有料のASPの場合は、プランによって月額5,000~30,000円ほどかかります。
どのASPで構築するかによって、ランニングコストは大きく異なるので、カスタマイズ性などから判断して1番合うものを選びましょう。
その他(オープンソース・パッケージ・フルスクラッチ)のランニングコスト
他社のサービスを利用して運営しない形のネットショップを制作する場合、基本的にサーバーやドメイン代などの料金がかかります。
サーバー契約代金 | 500円〜10,000円/月額 |
ドメイン契約代金 | 3,000円〜6,000円/年額 |
クレジットの決済手数料 | 3%~ |
主に上記の3つが基本的なランニングコストです。
ただ自社で独自のネットショップを持っているという時点で、この他にもカスタマーサポートや配送などの面で人件費がかかることが予想されます。
また独自のネットショップの場合は、自分で顧客に認知してもらう努力をしなければなりません。
広告・マーケティングなどの予算もプラスでかかってくるため、月の売上と相談しながら、その他のコストを考えておきましょう。
年商500万円以内なら自分で作った方がお得
近年は「BASE」や「STORES」などの影響で、誰でも簡単にネットショップを作ることができるようになりました。
構築にお金と時間をかけなくても、商品の写真さえあれば、なんとなくネットショップを作ることができます。
年商500万円以内であれば、構築のコストなどを考えると、自分で作成した方が間違いなくお得。
わざわざ制作会社に頼む必要もないので、ネットショップ初心者の方は無料のサービスを利用してみてください。
h2 自社でネットショップを構築する場合におすすめのサービス3選!
制作会社で依頼せずに、自社でネットショップを構築する場合は、3つのサービスを使って作るのがおすすめです。
- BASE
- STORES
- Shopify
それぞれサービスごとに特徴があるのですが、基本的には低コストで構築・運営していけることには違いはありません。
自社で作るなら、どのサービスが1番自分に向いているのか考えてみてください。
BASE
今や日本で1番ユーザー数が多い、無料ネットショップ開設サービスの「BASE」。
「ネットでお店を開くならBASE」のキャッチで知られているように、誰でも手軽にネットショップを開設できるという魅力があります。
「BASE」の最大の強みは、デザインテンプレートが非常に豊富なこと。
無料サービスの場合は、簡単につくれる分、テンプレートが限られてしまい、デザインに融通が効かないことも多いです。
その点、BASEなら無料でも10種類以上のテンプレートを使えるため、ダントツでカスタマイズ性があります。
どれを使ったら良いか分からない方は、とりあえずBASEを利用してみると良いでしょう。
STORES
「STORES」も「BASE」と並んで知名度の高いネットショップが構築できるサービスです。
基本的にはBASEと同様に、自分でテンプレートを選んで、ネットショップを簡単に作れるサービス。
ただBASEとの大きな違いは、サービス利用料がかからないため、手数料が非常に安いということです。
BASEの場合は、1商品が売れるごとにサービス利用料が「3.6%+40円」かかってしまいます。
その点、STORESは決済手数料が「5%」かかるだけで、他は一切お金がかかりません。
非常にユーザーにとって優しいサービスなので、おすすめです。
Shopify
「Shopify」はカナダの企業が運営するサービスで、世界175カ国でECプラットフォームを展開しています。
Shopifyの魅力は、ASP型のサービスであるにも関わらず、かなりカスタマイズ性が高いということです。
また外資系企業なので、多言語・多通貨に対応しており、越境ECなどで海外の人に商品を販売するなら1番適しています。
若干カスタマイズを学ばないと、良いサイトを作ることは難しいですが、そこまで難しくないので非常におすすめです。
まとめ:ネットショップの構築は予算によって構築方法を選ぶべき
ネットショップの構築は、どのような構築方法を取るかによって、かなりコストも時間も変わってしまいます。
ただ試験的に商品を販売したいだけなのであれば「BASE」や「STORES」でもまったく問題ありません。
またかなり本格的にネットショップ構築したいのであれば「EC-CUBE」などのパッケージを利用したり、1からフルスクラッチで構築するのがベスト。
本記事で紹介した料金表を参考にして、どんなサービスが自社にとって1番良いのか検討した上で、構築方法を選んでみてください。
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