いつもお世話になっております。
umiです。
少しツイートしたりもしましたが、最近ブログでアフィリエイトやSEOに関する情報を発信する人が非常に少なくなったように思ったので、何年か前みたいに定期的に「自分がわかる範囲のこと」を発信していこうと思います。
ブログやってると「ブログ読んでます」と言ってくれたりして結構嬉しいんです。
というわけで今日は今のSEOについてざっくり初心者が読んでもわかるようにまとめます。
今のグーグル検索で起こっていること
グーグルの検索エンジンがここ数年で劇的に変わりました。
僕がこの業界に参入してから5年くらい。
この5年間でグーグル検索は全く違ったものになったと感じます。
変わった点は大まかに2つ。
1つは検索結果の変貌。ただ単に検索結果に記事を10個並べるだけではなくなりました。
2つ目は評価基準。こちらに関してはグーグル検索開始からずっと変わってはいると思いますが・・・
検索結果の多様性
とても大きな変化はやはりこちらですね。
スマホの普及に伴って恐ろしく変わりました。
以前(2013年頃)は、
- 広告
- 広告
- 広告
- 1~10位まで記事
- 広告
という検索結果がほぼすべてでした。
そこから5~6年ほどで以下のように変わりました。
- 広告
- 広告
- 広告
- マップ
- 1~5位
- 他の人はこちらも検索
- 6位~8位
- 画像検索
- 更に表示
検索ワードによっては上部に画像や動画、上位表示サイトのリッチスニペットなどが表示されるため、たとえ検索1位になっても全体的なクリック率は年々減少傾向にあります。
以前は検索結果は1ページ10位までが当たり前でしたが、今は8位くらいまでしか表示されないケースが多々見受けられます。
また、全体的な広告枠の増加と広告の多様性(画像やアプリ広告も増えてきた)の影響も大きく、とにかく上位表示されても自然検索枠がクリックされにくい現象が起きています。
マップの出現率はここ最近でかなり上がってきました。
詳しくは後述しますが、検索結果での上位表示が全体的に難しくなってしまっているため、全体的に広告を出稿している企業が増えているのは数字にも出ているようですね。
リスティングが自然検索をずっと浸食してる問題。
・過去1年半で手持ちのどのサイトもCTR微減して来てる
・Alphabet社の決算(https://t.co/4rQXmkpCJp)では広告収益全体が毎四半期、世界で上昇傾向
・つまり出稿量も増加
・このペースだと2020年末に2017年始の2倍
・恐らくリスティングも近い状況に pic.twitter.com/8ajh2Yo6hZ— おおき/SEO (@ossan_mini) November 23, 2019
ちなみに運営している自サイトの検索結果1位のワードのクリック率はこんな感じ。
広告が出ていないクエリは50%を超えることも多いですが、低いものは10%台というなんともしんどい状況に・・・
評価基準の変化
2つ目の評価基準の変化については、おそらくグーグル検索が始まってからずっと続いていると思います。
2000年代も2010年代も2~3年、間が空けばおそらく全く違う検索結果になっていると思います。
2013年と2019年現在の大きな違いはキーワードごとに評価基準が全く変わってくるところだと思っています。
2013年~2017年までくらいはジャンルやキーワードごとに対策が大きく異なるということはあまりなかったんじゃないかと思います。
多少違いはあれど、脱毛ジャンルで通用する施策は他ジャンルでも通用していたように思います。
しかし現在はこれが全く通用しません。
同じジャンルでも長文入れれば上がるキーワードとそうでないキーワードがありますし、検索意図を無視してあらゆるキーワードで専門サイトのトップページが総なめしているみたいなこともあります。
被リンクが重要視されているキーワードは被リンクがないと絶対に上がりません。また被リンクがあってもどうしても上がらないキーワードもあります。
いわゆるYMYLと呼ばれる領域(わからない人は調べてみてください)では、明らかに有益な情報をきれいにまとめたサイトが、検索意図とは大きくかけ離れている企業のトップページに負けたりということがざらです。
また、これまでSEOは「被リンク(信頼性、権威性)」と「コンテンツ(情報の網羅性、専門性)」でほぼすべて片付けられていましたが、今は「目的」が加わってさらにわけのわからないことになっています。
「行きたい」という目的で検索された場合、「行きたい」という目的を達成出来るサイトが上位表示されます。※「沖縄 飛行機」で調べると飛行機の予約サイトで1ページ目が埋まります
「買取」で調べると「買取」が出来るサイトが上位表示し、「レンタル」で調べると「レンタル」が出来るサイトが上位表示します。
ただ記事を入れるだけでは上がらないし上がっても儲からない
アフィリエイトを5年位やって肌感覚で感じることはやはり「ただ記事を入れるだけでは上位表示出来ない」ということと、仮に上位表示してもあまり儲からないという2点です。
記事を書いても上がらないのでそれしか出来ない人は打つ手がない
自分もそうなのですが、これまでのSEOは(比較的)専門性のある記事を入れて、とにかく頑張って記事を入れていけば上位表示が可能でした。
しかし上述した通り評価基準が大きく変化し、コンテンツそのものの評価は以前に比べてかなり小さくなってしまったので、いわゆる「良い記事」を入れても上がらないものは上がらないという事態になってしまっています。
そのため「良い記事を入れる」しか出来ない人は打つ手がなくなりつつあるように思います。
もちろんまだまだ「記事を頑張れば上がる」というキーワードは無数にあるので、それにだけ絞って記事を入れていけば稼ぐことは出来ると思います。
ただ競争率の高いキーワードで、記事だけで上位表示出来るケースは非常に少ないので、費用対効果は以前に比べて非常に小さくなっています。
上位表示しても以外なほど儲からないし維持も難しい
上述した通り、検索結果の多様性、広告枠の増加(及び多様性)によって上位表示してもクリックされないという現象が起きています。今のところこの傾向はしばらく続きそうに思います。
上位表示しても以前ほど収益に繋がりにくいんですよね。
加えてGoogleのアップデートの周期が非常に短いので、上位表示し続けることが非常に難しい。
下の画像は2017年頃に無双していた非常に強いサイトのアクセス推移です。ahrefsという外部サイトを分析するツールを使っています。
運営元は10年以上続く法人で、5万部を超える書籍も出版されたほど、業界では非常に有名なサイトです。
運営歴が長く、被リンクもたくさんついたサイトでも安定的に上位表示し続けることが困難な証拠です。
これから稼ぎたいたならSEO以外を視野に入れた方が賢いかなと思う
ここまでずっとSEOについて悲観的なことばかり書いてきました。
状況は恐らくよくなることはありません・・・
もちろんそれでもSEOのブログアフィリエイトで大きく収入を伸ばす人もいると思いますし、やり方次第では「難しくない」と考える人もいると思います。
ただ少なくとも、
- ASP全体の売上はほぼ横ばい(少し伸びてはいる)
- ASP最大手のファンコミュの売上は減少傾向
- SEO以外のアフィリエイト(SNS、動画など)は年々増加している
ということからSEOのみのアフィリエイトはすでに頭打ちになっているのではないかと思います。
ファンコミュニケーションズ 2019年12月期第3四半期決算 https://t.co/IHdCkSrWQg
売上高:265億8100万円(前年同期比-2.4%)
営業利益:29億7200万円(同-10.7%)
経常利益:30億100万円(同-13.6%)
純利益:20億2200万円(同-10.5%)— 官報ブログ (@kanpo_blog) November 12, 2019
インタースペース 2019年9月期通期決算https://t.co/GSouMxUhHK
売上高:285億5200万円(前年同期比+1.2%)
営業利益:8億7700万円(同+9.8%)
経常利益:8億9100万円(同+10.5%)
純利益:4億4500万円(同-12.6%)— 官報ブログ (@kanpo_blog) November 28, 2019
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