「正社員よりバイトの方が稼げるじゃん・・・」
すごくわかります。
実際、私が約5年間もフリーターやっていたのは正社員で働くよりも稼げるからという理由が大きかったです。
特に若い世代は正社員、正規雇用で働いても給料が時給計算でバイトやパート、派遣社員を下回っているということがよくありますよね。
現に小売店や飲食業、保育士、美容師等安月給で名前が真っ先に上がる仕事よりもフリーターやってる方がずっと収入がよかったりします。
バイトだとフルタイムで入れませんが掛け持ちが出来るので昼間派遣で働いて夜バイトする、という働き方をした方が総合的に収入が良かったんですよね。
そりゃあもちろん将来的に昇給がある正社員として働いた方が最終的な生涯賃金は多いでしょうし生活面も安定します。
だけど今の時代将来のことなんてどうなるか分かりませんし何より将来のことより今の収入の方が大事ですよね。
確かに始めから良い大学出て良い会社に就職した人はその会社で正社員として働いた方が良いに決まってますが、私のような高卒で転職を繰り返した落ちこぼれはそのままフリーターした方が稼げることが多い気がします。
それでも正社員として働くべきなのでしょうか。
正社員として働く給料面以外のメリット
現在営業職として働く私が感じた正社員のメリットはこちらの記事に詳しく書きましたが昇給、ボーナスなどを除くと主に、
- 長期休暇がある
- 社会的信用がある
- 人脈が出来る
- 社会性が構築される
- 雇用が保障されている
等があります。
私の場合営業職なのでお盆、年末年始が休みですが業種によっては長期休暇が取れない仕事、人脈があまり拡がらない仕事もあると思います。しかし少なくともそれ以外の2つ、「社会的信用」と「社会性の構築」、「雇用の保障」は通常正社員として働けば必ず得られるものです。
ちなみに社会的信用とは銀行からお金が借りやすかったりクレジットカードが作りやすかったりという経済的な信用と、結婚相手を含めた家族やその両親、親戚や友人等から安心されやすいという社会的な信用です。
社会性の構築とは同じ会社に長く勤めることで社内はもちろん取引先や顧客との付き合いが深まり社会の中の一員であることが実感できるという意味合いです。
社会性が構築できれば経済面はもちろん精神面、福祉面でも安心感が得られます。社会学では「社会資本」と呼ばれたりします。
どちらもフリーターにはありませんが正社員で働くとほぼ無条件で手に入ります。
特に経済的信用は正社員とアルバイトでは露骨に違います。
クレジットカードやローンの審査では正規雇用(正社員)か非正規雇用(正社員以外)で大きく評価が違うため、バイト掛け持ちで月30万稼ぐフリーターより月15万の正社員の方が信用度は高いんですよね。
特に住宅の賃貸は顕著で、正社員であれば借りられる物件も、非正規雇用者だと借りられないケースは多々あります。
という程度のメリットしかない
将来性のある優良企業で働かない限り正社員として働くメリットはこれくらいしかありません。
後は会社で掛ける社会保険が安く、厚生年金(会社で掛ける年金)が国民年金(自分で申請して加入する年金)に比べて優遇されていることくらい。
しかしこれは会社によってはバイト等非正規雇用でも加入出来るところは結構あります。派遣だとだいたい加入が義務付けられているので正社員ならではの優位性とは言えない。
なので実質正社員の優位性は上述したことくらいで、それ以外大きな差はありません。
もちろん正社員だと昇給、ボーナスがあるので他にも優位性はありますが私と同じようなブラック人材(就職すること自体厳しい人材)がボーナスが支給される会社で就職することは難しいですし将来性のある会社に受かるのも難しいでしょう。
正社員でも昇給、ボーナスがほとんどない会社も多いのが現実です。
ただ、フリーターではどうしても社会的信用を得ることが出来ないのでそれが欲しくて私は正社員になることを決意したりしました。
結婚したかったんですよ。
といっても今の妻の両親に挨拶した時、籍入れた時はフリーターでしたが・・・
後からすぐに正社員になってウソが帳消しになりました。
無理して条件の悪い会社を続ける必要はない
正直、バイトや派遣を掛け持ちした方がマシという程度の給料しかもらえず、将来的にも大幅な昇給が見込めない会社で正社員で働くくらいならフリーターしている方がましと思っています。
特にまだ20代なら週休2日でボーナスが支給されるくらいの会社に入社することはそれほど難しくないですしフリーター歴5年、職歴6個以上の私でも受かったくらいですから無理してブラック色の強い会社で働く必要はないです。
給料の安い会社に就職してしまうと?
世の中には会社の役員にならない限り年収400万円に届かないという会社はたくさん存在します。
それでも役員になることが出来れば良いんですがタチの悪い中小企業は身内を役員にしてしまうためそういう会社に勤めると生涯低賃金で働くことを余儀なくされます。
実際yahoo!知恵袋等を見てみると40代で年収300万円以下の方が結構いたりします。
年収215万円、日給制の社員。勤続6年。40代独身で持ち家有り。クレジ… – Yahoo!知恵袋
40代後半で年収は月60時間の残業代込で300万です。ボーナスはありません。残業… – Yahoo!知恵袋
40歳を超えると正直給料の多い会社に転職することは絶望的です。収入を増やしたければバイトを掛け持ちするか副業するか独立するくらいしかありません。どれも大変難しいです。
しかし20代ならまだ希望はあります。
会社の給料は個人の能力よりも、働く会社でほぼ決まってしまうので、
「フリーターの方がまし」
と思うくらい給料が安い会社で働いている人はさっさと転職した方が良いです。
転職を検討する
転職経験がない人、少ない人は転職を検討してみるのも一つの手です。
給料がバイトほどしかもらえないような会社では今後の昇給も期待出来ないですし、何より存続が危ぶまれます。
転職回数が3回以上くらいになってくると少し難しくなってきますが、それ以内くらいであれば転職によって年収を上げられる可能性は高いです。
その際、転職エージェント等を利用するとより効率的に転職活動ができるのでおすすめです。
全国各地に拠点がある大手転職会社、パソナキャリアでは無料で書類選考や面接等の対策もしてくれます。
パソナキャリアは、
- 求人数4万件以上
- 転職支援実績25万人以上
- 取引企業数16,000社以上
という実績があります。
パソナを運営する株式会社パソナは全国民営職業紹介事業協会(厚労省が委託)が定める「職業紹介優良事業者」に認定されており、職業紹介優良事業者の認定条件には、
- 法令を遵守するための体制が整備されている
- 求職者の希望・能力・経歴等にマッチした求人開拓を行っている
- 求人申込書の内容を点検し、差別的表現や法令違反などがあれば是正を求めている
などがあります。
※職業紹介優良事業者認定基準より一部引用
認定されている事業者は2019年8月時点で42社。
そのため安心して利用することが出来ます。
⇛パソナキャリアの公式サイトを見てみる
転職エージェントについて詳しく知りたい方は下記ページもご参考ください。
まとめ 安月給で働き続けるメリットは薄い
ここまで述べてきた通り、給料の安い会社で無理して働き続けるメリットはほぼないと考えます。
就職氷河期と呼ばれた時代は「正社員で働けるだけ幸せ」と言われていました。
この時代であれば確かに無理して正社員で居続ける必要があったかもしれません。
しかし2017年現在、業種によっては人手不足が懸念されるほど、仕事は豊富にあります。
「給料が安い」
「上がる見込みもない」
「やりたい仕事でもない」
というような働き続ける理由がない場合は思い切って転職してみることをお勧めします。
特に若いうちに転職経験があれば、今後仕事を失った際や転職を余儀なくされた時にその経験が必ず活かされます。
そもそも転職しやすいので早めに検討しましょう。
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