昇給1万円…これって多いの?少ないの?実際の金額を基に解説します

会社員には「毎年給料が増える」昇給というシステムがあります。

一般的に出世以外で給料が増えることは珍しいので、昇給は大事なポイントになります。

「自分の昇給額って多いか少ないか」と気になっている会社員の方もいるでしょう。

例えば、「昇給額1万円」と聞いて多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?

結論からいうと、昇給額1万円は多い方になります。それもかなり…

本ページでは、昇給額1万円が多い理由について詳しく説明していきます。

転職を検討している方はこちら

目次

昇給の平均額ってどれくらい?

昇給1万が多いか少ないは、昇給の平均額から判断することができます。

2023年の昇給は

つまり大企業であれば2023年の昇給は大企業であれば1万円超え、中小企業はおよそ8,000円程度となっています。

2023年の昇給はかなり歴史的な高水準となっており、3%アップというのは実に30年ぶりの高い水準とされています。

給料はどれくらい上がるもの?でもまとめた通り、厚生労働省が公表している「令和元年(2019年)の平均昇給値」では、おおよそ5,000円~5,500円程度が平均値となっていました。

2023年の大幅賃上げを除く2022年まではおおよそ2%程度で推移しており、2023年の特例を除けば昇給の平均額はおよそ5,000円程度が相場となっていました。

2023年までは昇給1万は多い方だった…

上記の平均から考えると大企業の昇給額の平均と比べ、昇給1万円は多い部類に入り、総支給額を20万とすると中小企業の平均の2倍程度の金額であることが分かります。

現在勤める会社が大企業、中小企業どちらであっても昇給1万円というのはとても多い金額であると言えます。

特に就職したばかりのうちは基本給が安いので、

「年に1万しか上がらなかったら平均(月30万)くらいになるのは何年掛かるんだよ…」

って思ってしまいそうですが、実際それくらいが平均的、一般的であると言えるでしょう。

もちろん景気や会社の業績、本人の評価などによって昇給額は左右されます。

2023年は物価高に加え、特に大企業の企業業績が向上したため、賃上げ圧力が強く掛かり、実に30年ぶりの上昇率となりました。

しかし詳しくは後述しますが、日本の昇給制度では簡単には給料を大幅アップすることはできないのです。

昇給額はなかなか増えない

年一回の昇給制度は年功序列型賃金に基づいています。

年功序列とは端的に言えば勤続年数に応じて賃金が上がってく、というものです。

その上がり幅は先述した通り緩く、10年働いて月10万増えれば万々歳といったところです。

何故そこまで昇給額が小さいのか?

一度上げた基本給は下げられない

詳しくはこちらの記事でもまとめていますが、最も問題と言えるのは「一度上げた給料は減らすことができない」という日本の賃金制度です。

雇用主(いわゆる会社)側は正当な理由なく従業員の賃金を下げることが出来ません。

例えばよく頑張った社員に対して、春から基本給を大幅にアップしたとします。

その後すぐにライバル店の進出などにより経営状況が悪くなったとしても、翌月からその従業員の給料を下げるということが出来ません。

経営の苦しい企業では当然期待できない

日本の会社員の昇給額は近年、全体的に年々減少する傾向にあります。

2020年度で昇給を行う会社は57.5%で、前年と比較すると20%以上減少しています。

定期昇給自体が好景気であることを前提としたシステムなので、現状の景気状況(新型コロナの影響が大きい)では昇給額を増やすことが困難な状況だといえるでしょう。

昇給を期待して会社に長く在籍しても、特に業績の芳しくない企業では、わずかな昇給しかできず期待外れとなってしまうことが多いです。

参照記事:2020年度賃上げ/「新型コロナ」影響で実施率57.5%と過去最低

昇給額を増やしたいなら転職するべき?

昇給額を増やしたいなら、現状の会社よりも業績が良く昇給額が多い会社に転職するのが最も良い方法です。

一概に増えるとはいえませんが、将来性のある業界に転職出来れば上がる可能性はあるでしょう。

ただし1万円増える会社は転職すべきではない、と言えます。上述した通り平均値を大きく超えているわけですから転職したところでそれ以上の物を得るのは難しいでしょう。

今の業界に将来性が無く会社の業績が下降気味だとしたら、あなたの将来を見据えた上でも転職に向けた準備を始めたほうが賢明です。

現在、景況の良い業界は商社・建設業であり、昇給率が高い業種です。

高い昇給率を望む場合は、商社か建設業のどちらかを選びましょう。

参照記事:年収が「30代にグッと上がる500社」ランキング

まとめ

毎年4月に一斉に昇給する定期昇給という制度がありますが、会社にとっては毎年社員の給与を上げていくと人件費がかさんでいき、さらに不景気な状況が続くと会社にも余裕がなくなり人件費にさけるお金は少なくなっていきます。

なので、昇給額は年々少なくなっているのが現状です。

また大企業は中小企業に比べると昇給額では有利で、公務員は前年度からの定期昇給が基本的な考え方で民間企業と比較すると景況には左右されにくく、昇給額は少なくても確実に昇給できるでしょう。

1万円も昇給する会社は極めて少なく、大企業でも給与を20万として平均して5千円台ということもあり現実は厳しいといえます。

昇給額を増やしたいなら、今の会社よりも業績が良く昇給額が多い会社に転職するのが最善の方法で、将来性のある業界に転職が出来れば給与が上がることも期待が持てます。

今の業界に将来性が無く会社の業績が下降気味だとしたら、あなたの将来を見据えた上でも転職に向けた準備を始めたほうが良いでしょう。

転職エージェント等も活用しよう(参考)

転職する際は無料で利用できる転職エージェントサービス等を活用するとより効率的に転職活動が進められます。

中でも大手人材会社doda(デューダ)では一般求人サイトに出てこない非公開求人がたくさんあるので条件がより良い企業に応募することが可能です。

昇給が少ない…

そもそも基本給が安すぎる…

等の理由で転職を考えている人は、まず人材サービス会社でエージェントに相談してみてください。

場合によっては大幅に年収をアップ出来るかもしれません。

関連記事:転職エージェントとは?利用するメリットと注意点

著者プロフィール

ニックネーム:吉本ひろうみ

記事のライティング、運営管理担当。

高知県出身。
フリーター5年、プロバイダ販売、電気通信事業者の営業を経てインターネット広告業界に参入。
副業で取り組んだ後に独立。インターネット広告を6年、現在は起業しサブスク事業などをやってます。

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