ネタみたいなお話になっちゃいますが、学校(専門学校)を卒業して現在までの10年間余り、ほぼニート生活を送っている友人がいます。
あくまで「ほぼ」なので今まで一度たりとも働いたことがないというわけではなく、コンビニのバイト等をしていた時もありました。
ちなみに専門学校は2年なのでおおよそ二十歳くらいから10年間ほぼニートしています。
正社員はおろか、フルタイムで働いた経験は一度もなくバイトも長くて数カ月程度、つまりはほぼニートというわけです。
彼は生活の大半をネットゲームに使っています。
私の周囲ではそういう人は彼しか知りませんが、世の中にはそういういわゆる引きこもりニートと呼ばれる人達が結構います。一昔前は若い人が多いイメージでしたが最近は30歳前後が一番多いというデータもあります。
特に若手の人手不足が進む現代では、20代以下であればフリーターでも就職しやすい状況になっています。
一昔前はフリーターが定職に就くためには仕事を選ぶことがあまり出来ませんでしたが、近年は出来る限りホワイトな職場に絞って就活することが可能です。
フリーター向けの就職サービスを活用することで、
- 離職率など企業の情報を事前に入手する
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ということが出来るので、より良い会社への就職が期待出来ます。
無料で利用出来るのでご活用をおすすめします。
ニートになってしまった要因は?
彼は高校の同級生で、学生時代は彼とそれほど仲が良かったわけではありません。
よく一緒に遊んだりするようになったのは高校卒業から約二年後の二十歳くらいの頃、私は初めて就職した会社を辞めて充電期間(ただのニート)を満喫している時でした。
当時は私と彼、そうですねA君としましょうか。ともう一人、夜間のコンビニでバイトするB君と三人でほぼ毎日のように遊んでいました。
A君は県外の専門学校卒業後、就職せずに地元に帰ってなんとなくダラダラ過ごしていました。
彼の両親は放任主義で、特に就活を促すこともなく、小さい子どもの親のようにお小遣いを上げているような家庭でした。
ニートは働かなくていいなら働かない
彼は親からお金を貰っていたし実家暮らしなので生活費に困ることもなく、私はその頃パチンコでお金を稼いでいたので働かなくても多少お金がありました。
そのため私とA君は本当に絵に描いたようなニート生活を過ごしていました。
だけどパチンコで稼ぐなんて長く出来るわけなんてないし、私の方がお金が尽きてきたので私は就職することになりました。
まあ普通そうですよね。
たとえ実家暮らしだったとしても欲しいモノなんかが出来て多少なりとも働くのが普通です。
しかしA君の場合、親が結構な金額のお小遣いを上げていたため、ゲームソフトや漫画等、彼が欲しいと思ったモノをだいたい買うことができました。
そう。人間って働かなくていいなら働かないんですよね。誰だってそうです。
特に若いうちは将来の危機感なんて肌で感じることが出来ないし、「若いからまだ大丈夫」みたいな根拠のない自信というか、まあ本当にまだ大丈夫だから余裕があるんですよ。
だから働かない。
30代独身ネトゲ廃人を笑う友人ニート
私は就職し、彼ら(A君とB君)と遊ぶ機会が減りましたが二人はその頃くらいからテレビゲームの他にもネトゲ(オンラインゲーム)をするようになります。モンスターハンターフロンティアとかそういうやつですね。
久しぶりに会うと彼らはネトゲにどっぷり浸かっていて、ネット上で同じチームにいるメンバーの話をしていました。
当時二十歳そこそこだった私達は、
「三十過ぎて独身でネトゲばっかりするようなやつになりたくねえなあ」
と笑いながら話していました。
現在私達は今年の誕生日で29歳になります。
もう彼を笑えない歳です。
こうして三十路の引きニート(引きこもりニート)が誕生するわけです。
20代後半までニートの友人は就職できるか
大事なことなので何度も言いますが、彼に就業経験が全くないわけではありません。
コンビニのアルバイトの他いくつか知り合いの伝手で短期間の仕事をしていたこともあります。
ですが、正社員として責任を持った仕事経験がないままこの歳まで来てしまいました。
正直、彼が就職するのは相当に厳しいと思います。それはもう誰でも取りたいと思っているブラック企業でさえ「うーん」と思うでしょう。
25くらいの頃、実は結構危機感を感じていたそぶりもありました。
「このままいるのはさすがにまずいよなあ」
「探せばまだ就職出来ると思うけどどうかなあ」
「だけど働きたくないなあ」
就職したいけど怖いという葛藤が彼の中にあったと思います。
そりゃそうですよね。
私みたいに転職繰り返して面接経験も豊富な人からすればなんてことないですが、普通就活するのって結構度胸とパワーが要ります。
就職するのは結構怖いんですよね。
普通に就職するのはほぼ無謀だったが・・・
25歳くらいの時に腹を括って全力で頑張れば就職口はたくさんあったと思います。25歳で就職歴のない人はたくさんいますからね。
しかし20代後半くらいにもなって就職経験がないのは本当に稀なケースです。企業も判断しようがありません。
普通に面接して就職するのはかなり難しいでしょう。私はそう思います。
なので私がもし彼の立場なら職業訓練に通うとか資格を取る等してキャリアアップを図ります。それも人手不足な業界のモノに絞ります。現在なら介護や建築業界ですかね。
資格があって実習経験もあれば人手不足の業界ならなんとか就職出来るかと思います。
もしくはコネ入社ですね。コネに職歴は関係ありませんから。知り合いの紹介で働かせてくれるところで働きます。勉強の嫌いな私ならこちらにが理想的。
ちなみに30歳を超えてくると普通に就職しようとしてもほぼ無理かと思います。
よほど人手不足に困っていて採用を掛けても募集がなく、とにかく雇うしかないくらいのレベルならあるいは・・・という感じですが。
近年あまりにも若手の人材不足のため、30を過ぎたフリーターでも比較的定職に就くのは難しくなくなりつつあります。
実際フリーターを専門とする転職サイト、ジェイックも対象の年齢が29歳までから35歳までに拡がっています。少なくとも35歳までであれば定職に就くことは可能になりました。
バイトからのステップアップ
ずっと就職していないニートでもバイトならちゃんと面接に挑めば作用してくれることがあるはずです。
就業歴があまりもないとバイトでさえ厳しいですが、ブラック気味の飲食店や繁忙期の引っ越し等、誰でも雇うような仕事であれば見つかるはずです。
実際ニートの友人も近所のコンビニでアルバイトしていた時期があります。
そこで一生懸命長く勤めればその会社で準社員や契約社員になり、そこから正社員になることができる可能性があります。
また、その会社でそのような登用制度がなくても、経験は活かすことが出来るので、正社員登用の可能性のあるバイトなどに切り替えれば良いだけです。
専門の就職支援サービスを活用する
世間一般では、
「一度ニートになると再就職が非常に厳しい」
「ニートから正社員になるのは難しい」
と言われることは多いです。
しかし近年少子高齢化が進み、若手の人材不足が進んでいると言うこともあり、ニートでも20代であれば努力次第で正社員として就職することが可能です。
フリーターやニートを専門とする就職支援サービス、人材紹介会社もあり、それらを利用することで就職率は飛躍的にアップするでしょう。
就職支援サービス、人材紹介会社とは、仕事を探している「求職者」と人材をさがしている「企業」を繋げるサービスです。
フリーター・ニート向けの就職支援サービスには下記のようなものがあり、いずれも仕事を探す側の私たちは完全に無料で利用できます。
20代向け未経験に強いの就職支援サービス比較
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対象エリア | 8エリア | 7エリア | 6エリア |
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※原則20代を過ぎるとサービスが利用出来なくなるので注意してください。
おすすめ既卒者向けの就職支援会社
正社員経験少ない(または全くない)ニート(無職者)は一般的な総合転職サイトよりも専門とする就職支援サービスを利用した方が適した求人が見つかりやすいため効率良く就職活動を行えます。
フリーター・第二新卒者向けの就職支援サービスには下記のようなものがあり、いずれも仕事を探す側の私たちは完全に無料で利用できます。
正社員経験なしからの就職ならハタラクティブ
ハタラクティブは利用者の9割が20代、半数近くの人が正社員経験なしという正真正銘のフリーター、第二新卒(中退者)専門の人材紹介会社です。
転職、就職をアドバイスするスタッフも20代が多く、同年代ならではの悩み、心配事を気軽に相談できます。
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ただし原則拠点(関東、愛知、福岡)に訪問出来る方が対象なのでその付近にお住まいの方のみが対象者となります。該当地域ににお住まいの20代の方は是非ご検討ください。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 拠点(都道府県など) | 対象年齢 |
就職成功率80.4% 面接からの内定率(社員数1,000名以上の大企業)86.5% 就職先の企業規模(社員数1,000名以上の大企業)86.5% 平均2~3社程度で内定を獲得 | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県、愛知県、岐阜県、静岡県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、広島県、福岡県 | 年齢制限なし(20代の未経験者向けとの記載あり) |
信頼性の高い就職shop
就職shopは人材会社の最大手であるリクルートが提供するフリーター、第二新卒者向けの就職支援サービスです。
就職shopのサービスそのものが始まったのは比較的最近ですが、人材会社の最大手ということもあり、登録企業数は8000社以上となっています。
業種別に見ると「IT、通信」や「メーカー」、「商社」の割合が高く、ホワイトカラー職の求人が多い印象です。
就職shopの求人は、
- 書類選考なし
- 未経験歓迎の求人中心
となっているのでやはり経歴に自信のない人におすすめできます。
書類選考がないのでかなり効率的に就職活動ができますね。
拠点は銀座、新宿の他、関東では大宮や横浜、千葉にあり、関西では大阪や神戸、京都にあります。
35歳まで対応可能のジェイック
20代の既卒、フリーター、第二新卒者、ニート専門のジェイックはこれまでに23,000人以上の利用者を正社員へ導いた実績を持っている優良人材紹介会社です。
そして何より大学中退者やフリーター、第二新卒専門に扱う人材紹介会社としては数少ない関東以外の地方(大阪、愛知、宮城)の方も利用出来るサービスとなっています。
就職成功率81.1%を誇り、フジテレビやテレ東等メディアにも取り上げられた実績もあります。
ジェイックは関東以外にも大阪、名古屋、仙台に支店があるのでそれぞれ開催される説明会にご参加可能な方は是非ご検討ください。もちろん無料で受けられます。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 拠点(都道府県など) | 対象年齢 |
就職支援実績33,166名、フリーター・中退者就職支援18年以上、入社後定着率92.2%、相談満足度93.5%、 | 北海道、宮城県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、京都府 | 18~35歳の男女の方、中退経験のある人 |
その他既卒者向け就職支援サービス
上記以外にもまだまだ知名度は低いですが、株式会社インテリジェンス(大手転職サイト、DODA等を運営)の新しいサービス、TOKYO START LINEや同じく大手転職サイトのマイナビが運営するマイナビジョブ20’等、20代のフリーター、第二新卒者向けの転職サイトは増加しつつあります。
こういったフリーター、第二新卒者向けの就職支援サイトが増えているということはそれだけ就職しやすい状況になりつつあるということです。
ただ、いずれも対象者は20代までとなっている以上、やはり35歳を超えてしまうと就職は圧倒的に不利な状況であることがうかがえます。
人材紹介会社は10代~20代限定で関東のみのの場合も多かったりとと対象者は限られてしまいますが、対象となる方は試しに登録してみることをおすすめします。無料なのでデメリットはないですから。
案外なんとでもなります
30歳職歴なし、約10年間引きこもりニートってもう将来詰んだだろ…
って言う人も多いですが、私はそうは思いません。
確かにこのまま就職せずに歳をとって、親が働けなくなってしまうと相当まずいことになると思います。それこそ生活保護しかないと思います。
だけど逆にこのまま彼が動こうとせずにいるとも思えないんですよね。当たり前ですが働かないと食えなくなるなら働こうと動くはずです。
働こうと動けばそれを応援する人が出てきますしお役所の斡旋で就職が出来ることだってあります。
真面目に働いている人からすればズルイって思うかもしれませんが案外人生なんとかなるもんです。まあもちろん生涯賃金とか期待できるはずもありませんが。
最近は連絡を取ることも少なくなりましたが今後もそっと彼を見守ろうかと思っています。
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法[Kindle版]
2023年現在なら頑張れば就職できる
※2023年1月追記
この記事を最初に投稿したのが2017年の6月、約5年後の2022年現在はニートでもさらに就職しやすい状況になってきました。
というのも5年くらい前は「近い将来人材不足が深刻になる」と言われていた程度で、若年層を積極的に採用する動きは始まりつつありましたが、それでもニートを採用したいと考える企業は少なかったです。
しかし実際に人材不足が深刻になり「とにかく人手が欲しい」と考える企業も増え、最近では上述したジェイックやハタラクティブなどの人材紹介会社もニートでも積極的に仕事を紹介しているほどです。
また、ジェイックに関しては対象年齢を29歳から34歳まで引き上げるほどです。
労働人口の高齢化によって退職者が増えているため、おそらく当分は人材不足が続くのではないかと予想されています。
ただやはり「若い」ということが重要視されているため、上記人材紹介サービスの対象者はジェイックを除いて20代までとなっています。
もしまだ20代でニートをしていて、少しでも「就職してみよっかな…」と考えているのであれば、20代の今のうちに検討しましょう。一度就職しておけば転職もしやすいので将来的に動きやすくなりますよ。
ただし就職しやすい状況がいつまで続くかは不明
2023年3月現在、世界的な情勢が不安定で物価が高騰し、人々の生活が全体的に不安定になりつつあります。
2019年まで求人数は増加傾向で、ピーク時はバブル期を超えていましたが、2020年以降は大幅に下がっています。最近だいぶ回復してきました。
ただそれでもなお過去十数年で見れば高い水準で、全体的に人手不足が懸念されているのは変わりません。
実際今は「ニートでも割と就職出来る」と言い切れますが、10年くらい前はバイトさえ中々受からない状況でした。実際私自身、ニート時代にバイトの面接をいくつか落ちたことがあります・・・
最近は外国人の労働者も入ってきづらい状況ではありますので、今のうちに頑張って社会復帰を目指すのが良いかも・・・
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