新卒の就活の現場では内定を貰える人と何社受けても全然受からない人の二手に大きく分かれます。
前者は10社~20社受ければ少なくとも2~3社内定を貰えるのに対し後者は50社、100社受けても1社も受からないなんてことがあったりします。
新卒に限らず中途採用でもやはり受かる人と全然受からない人の二手に分かれてしまいます。
二人の違いはどこにあるのでしょうか。
新卒者の場合学歴が物を言うことが多いので一概に面接がダメだとは言えませんが、後者は書類が通過して面接までいけたとしてもやはり全然受からないという状況に陥ってしまいます。
その場合大抵は面接の仕方が悪く面接で落とされていることが多いです。
本ページでは面接で受からない人、落とされやすいやすい人の特徴を上げてみます。
受ける企業の理想が高い
先に面接とは直接関係のないことですがとても重要な話をしておきます。
まず自分の身丈に合っていない会社ばかり受ける人は面接でどうこう以前に何社受けても受かりません。
新卒の大学生に多いですね。
50社、100社受けて受からない人は自分の身丈よりもはるか上のランクの企業ばかり応募している可能性があります。
安定している大企業に入りたいから大企業に絞って就活するという人の話をよく聞きますが、日本の企業のうち従業員1000人以上の大企業はわずか0.3%程度しかありません。
もちろん大企業はその分一社で数十名単位で採用したりするので採用枠が0.3%しかないというわけではありませんが、リクナビ進学ジャーナルの記事によると、大企業の求人倍率は0.5~0.7程度となっています。
※リクナビ進学ジャーナル|景気に左右される大卒求人倍率。企業規模でも差より
つまり新卒生が大企業に入社するためには少なくとも上位50%以上の大学でないと競争で勝つことが非常に難しくなります。
学歴のみで合否を決定するわけではないので極論になりますが求人倍率の低い02年だと求人倍率が0.5ほどしかないので上位50%以下の大学生が大企業で採用される見込みはほとんどありません。
そのため俗にいうFラン大学卒者は上位50%入りしていないため大企業に入社することは非常に難しいと言えます。
にも関わらず多くの大学生は自分の大学がFランであってもお構いなしに大企業に入社しようと頑張ります。
しかし大企業に入社出来るFラン卒生はごく一部の優秀な人のみ。毎日お酒を飲んで麻雀ばっかりしているような人が受かることはほぼ皆無と言えるでしょう。
嘘をつくと絶対に受からない
ここから具体的な面接の話です。
信じられないことに面接で嘘をつく人が驚くほどに多いです。
興味がないことを興味があると言ったり、好きでもないことを好きだと言ったり・・・
面接で嘘をつくと採用される可能性がほとんどなくなります。
私達受ける側は企業は優秀な人を求めていると思い込みがちですが、実は多くの会社は普通の人を求めています。
毎日遅刻をせずに会社に来て、人並み程度に働き、新人のうちは与えられた仕事をちゃんとこなす。その中で主体性を発揮してリーダーになる人材になれば尚良し。くらいに思っています。
しかし現実は人並みに真面目に働き与えられた仕事をちゃんとこなせる人は少ないです。
見えないところでサボったり、バレないと思って不正をしたりする人が多い。
面接ではそういう人を極力雇いたくないのでそういった不真面目な人を除外する場面でもあります。
なので嘘をついていると思われてしまうと真っ先に除外されます。
就職試験の面接で全然受からない人のための面接の基本(超重要)でも書きましたが面接では模範回答よりも誠実さが大切です。
「この人本当にそう思っているのかな~」
と思われてしまう答えより舌足らずでも熱意を感じる回答の方が好印象です。
相手の訊きたいことを理解していない
面接の大きな目的は不真面目な人かどうかを見極めることともうひとつ、コミュニケーション能力があるかどうかの精査です。
面接で受からない人の特徴としてやはり会話のキャッチボールが出来ないというのがあります。
例えばよく志望動機を聞かれて「興味がある」という言葉を使う人がいます。
しかし「興味がある」という回答は答えになっていないでしょう。
というのも「何故志望したのか」という質問で相手が訊きたいことは、「何故この会社を受けようと思ったのか」だけでなく、「何故この分野の仕事を志望したのか」ということも訊きたいわけで、興味があるは答えになっているとは言えないわけです。
「なんで私と付き合いたいの?」
という質問に対して、
「興味があるから」
と言ってるようなもんです。
なんだよそれ…って思いますよね。
で、次に「何故興味があるのか?」と訊かれるわけなんですが、コミュニケーション能力がある人は当然そう訊かれることは予想出来ているのですぐに答えることが出来ます。逆に訊かれてすぐに答えの出てこない人はコミュニケーション能力がない人だと思われてしまいます。
おまけに「本当に興味があるのか」とも思われてしまうのでダブルパンチでアウト。
もうこうなると受かる可能性は限りなくゼロに近いですね。
身だしなみが論外すぎる
この情報通信の時代にわざわざ時間を割いて部屋をとってでも直接会って面接したい理由はやはりどんな人なのか直接見たいという気持ちがあるからです。
雇った従業員に会社側が生涯払う給料は二億円前後。人を雇うというのは企業側としてはとても高い買い物です。
なので見た目は本当に大事。
髪型をしっかり整えスーツを綺麗に着こなしましょう。サイズが合ってないとかアイロンが甘いやつとか結構見かけたりします。まあ会社員にもそんな人多いんですが面接はみんな綺麗にしていくのでちゃんとしてないと目立っちゃいます。
自分の身だしなみを他の人に見てもらおう
普段おしゃれに気を遣っている人ならともかく、それほどファッションにこだわりのない多くの男性は身だしなみの良し悪しが自分でわかりません。
なので一度は必ず家族や友人等に身だしなみのチェックをしてもらうことをお勧めします。
ホワイトカラーの仕事の場合、身だしなみは思っている以上に重要なポイントで、それが理由で不採用となることもあります。
挨拶をしない人は多いです
もうこれが一番最悪かもしれません。
挨拶をしない人、本当に多いです。
でも無理もないです。
面接でただでさえ緊張している上に予期せぬ人物が登場したりすると、いまいちどうしていいのか分からなくて挨拶をすることを忘れてしまったりしてしまうことがあるんですよね。
だから面接時に「ありがとうございました」と言って退出することは出来るけど、会社から出る時、入る時に挨拶が出来ないという人は多いです。初めて合った人とか。
でも会社はそういう応募者の自然な対応を重要視しています。
面接ではいくらでも演技が出来ますからね。
まとめ
以上をまとめると、
・理想が高い人は面接の前に勝負は決まっている
・嘘をつく人は絶対受からない
・コミュニケーション能力がない人も受からない
・身だしなみが悪い人は論外
・挨拶は必ずすること
ですね。
特に中途採用の場合は社会人として当たり前のことが出来ていない人は必ず落とされます。自分が採用担当者だったらそこから教えなければならないかと思うと頭を抱えてしまいそうですからね。
面接では回答そのものよりも身だしなみや話し方、受け応え、その人の雰囲気等の方が重要視されます。
仕事が出来そうな雰囲気がある人が採用され出来なさそうな人が落とされるというのが現実です。だから学歴みたいな客観的な目安となるものが重要視されるんですけどね。
試験に全然受からない人は、既卒者向けですが面接対策や一般常識などの就職講座が無料で受けられるジェイックを検討してみるのも良いかも。
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