【連載 第2回】フリーター就職への道 受かる会社を選ぼう

前回では実際に就職活動を行う事前準備として、

「やりたい仕事を見つける」

「やりたい仕事について調べる」

「必要ならば資格勉強、可能ならば実践する」

ということを書きました。

【連載 第1回】フリーター就職への道 まずは事前準備から

連載2回目の今回ではタイトル通り、比較的受かりやすい会社選びの方法を解説します。

目次

求人情報の入手方法

これから応募する会社選びをするわけですが、その前にまず求人情報を得る手段について解説します。

求人情報を得る手段は一般的にハローワークや求人誌、インターネットの求人サイト等で閲覧することが多いと思いますが、他にも人材紹介会社や転職エージェントと呼ばれるモノもあります。

それぞれの特徴を上げていきます。

ハローワークの求人の特徴

ハローワークについてはこちらの記事の序盤に詳しく書いていますが、特有の主な特徴としては、

1.正社員の他に契約社員や準社員、派遣、パートまでなんでもある

2.職員がいるので実績(応募人数や採用人数等)を知ることが出来る

という二点です。

ハローワークには無料で求人が出せるため様々な企業が応募していて雇用形態も様々です。

大きなメリットとしては職員から情報を聞き出すことが出来るため、いつから出ている求人で何人が受けて何人が落とされたのか等が分かります。

ハローワークではよくずっと載っているカラ求人があると言われていますが、採用状況を職員から聞き出すことでそれらを回避することは可能です。おそらくほとんどの人が職員にこう言った質問をしていないと思います。結構もったいない。

ちなみに私はハローワーク経由で今の会社に就職しました。

求人誌の特徴

求人誌は無料のもの、有料のものとがありますがどちらも地域密着型なモノが多いため自分にマッチした仕事を探しやすいというメリットがあります。

しかし求人誌の多くはハローワークに比べて情報が少ないことが多い上に、仲介をする人(ハローワークなら職員に当たる人)がいないのでどれだけの人が応募し、採用されているのか全く分かりません。

なので時間の合間等にざっくり目を通すくらいの感覚ならいいと思いますが求人誌をメインで探すのは私はオススメしません。

インターネットの求人情報

インターネットの求人はどちらかというと求人情報誌に近いです。基本的には紙がネットに変わっただけ。

ただインターネットの求人は全国どこでも同じモノが見られるためたくさんの求人情報を閲覧することが出来ます。

そして最大のメリットとしては例えばカイゴジョブや建築関係専門のA-worker等、その業界に特化した専門求人サイト等があり、その道を志す人にとっては非常に便利です。

そういった専門サイトはそのサイトの実績や就職者の声、意見等が記載されていたりして非常に便利ですが、逆に大手が運営する総合的な求人サイトは情報量も少なく応募者も多いためハードルが高い印象です。

ちなみに私も何度かネットから応募したことありますが一度たりとも書類審査通りませんでした。

人材紹介会社、転職エージェント

人材紹介会社というのは派遣会社等と似たようなものでその名の通り、企業に人材を紹介する会社、私達求職者からみれば仕事を紹介してくれる会社です。派遣と違い基本的に直接雇用となります。

大手だとリクルートエージェントやパソナ等が有名ですね。

転職エージェントや人材バンクと呼ばれるものも基本的に人材紹介会社と同じものを指します。

人材紹介会社の特徴は会社によって変わってきますが、基本的にすでにスキルがある方向けにキャリアアップを図ることを目的であることが多いです。

キャリアコンサルタントからの転職のアドバイスや相談、非公開求人の応募、企業の情報収集等、メリットは多いですが、すでにスキルがあるのマッチングが目的ですからフリーターのようなスキルのない人材は門前払いを受けることが多いです。

が、フリーター、第二新卒向けの人材紹介サービスも少なからずあります。

例えばハタラクティブは関東(東京、神奈川、千葉、埼玉)の方限定ですが利用者の9割が20~30歳で半数近くの人が正社員未経験というフリーターにはとても優しいサービスです。

関東地方で就職を考えているフリーターは試しに登録してみるといいかもしれません。得することはあっても損することはないでしょう。

ハタラクティブ公式ページへ

ハタラクティブの他にもフリーター、第二新卒向けの人材紹介サービスはありますので興味のある方はこちらのページへお立ち寄りください。

自分に合っている会社を選ぼう

人材紹介会社を使う以外は数ある求人の中から自分で応募する会社を選ぶことになりますが、その際自分に合った会社を選ぶようにしましょう。

就職試験の目的は本来採用する側の企業と応募する求職者のマッチングです。休職者側の立場では優秀な人が採用され、そうでない人が不採用になるように見えますが、実は採用基準は(特に中途採用の場合)会社が求める人材であるかどうかだけです。

自分に合っている会社を選ぶことはすなわち受かりやすい会社を選ぶのと同じことです。

ここでは基本的にフリーターに合っている会社、受かりやすい、受かりにくい会社を基準に説明します。

 古い会社は受かりにくい?

フリーターは論外。

という企業はやはり今も結構あります。

特に古い会社はその傾向が強く、社長や役員が50歳以上ばかりの会社はフリーターを最近多い甘い若者と思っていることが多いため書類で落とされることが多いです。

逆に平成以降に設立された比較的新しい会社は平成不況、就職氷河期を経験している人が採用側の立場にいることも多く、そういう人達は「フリーターイコール甘い」とは思っていません。面接している側がそういう意識を持っていればフリーターにも当然チャンスはあります。

更に創業して数年程度の新しい会社は逆に熟したベテランよりフレッシュさを求める傾向があるため、10年経験のある35歳より未経験の25歳の方が採用される可能性はずっと高いです。

「未経験者歓迎!」

という募集要項が必ずしも未経験者を求めているとは限りませんが、新しい会社に限っては未経験であることが有利となる場合もあります。

需要のある業界は受かりやすい

第1回でも少し触れましたが特に若い世代が足りていない等、人材不足である業界は当然採用されやすい傾向にあります。

介護や看護はもちろんですが、農業、漁業等の一次産業は若い世代の人材確保に悩んでおり30代くらいまでの人が応募すると高確率で採用されます。

そして意外と知られていませんが、特に地方を中心に建築、建設業界は若い人材が不足しており比較的未経験でも受かりやすい業種となっています。

私が働く会社でも建築に関わる仕事を請け負っていてよく現場に行くんですが作業員の半数以上が40歳以上で50代、60代の人もたくさん働いています。

建築業界では従業者の高齢化が進み、仕事量は減らないけど労働人口が減っていく傾向にあるため人材不足が懸念されています。特に近年はアベノミクスによる公共工事の増加に加えて2020年に開催される東京オリンピックもあり、業界全体が深刻な人手不足を迎えようとしています。

他にも需要は増える一方なのに専門知識のある人材が少ないIT業界、ブラック業種と言われ人がやりたがらない小売、飲食業、ネット通販の増加で需要が増える一方の運送業等も人手不足と言われているためフリーターでも比較的採用されやすいです。

新しい求人情報を選ぼう

企業がハローワークや求人誌に出している求人には大きくわけて2種類あります。

一つは仕事量が増えて人を増やそうと考えている増員のための求人、もう一つは従業員が退職しその穴埋めをするための求人です。

中途採用の場合後者のイメージが強いですが、零細企業、中小企業の場合は新卒を一括採用しない会社も多いため増員のための求人も結構出ています。

そして前者は長期的に出していることが多く後者の求人は今すぐ人が欲しい、「今すぐ求人」であることが多いです。

同じ求人情報でも良い人材が来れば採用したいと思っている会社と出来るだけ早く雇いたいと思っている会社では採用される確率が大きく違います。

私が現在働いている会社は基本的にみんな大卒や専門学校卒、有資格者、経験者ばかりで無資格、未経験、高卒なのは私くらいです。

それでも採用されたのはタイミングが良かったことが大きいです。一番忙しい時期に急に辞められたのでまともそうな人ならすぐに採用する気で求人を出していたそうです。

新着求人が必ずしも「いますぐ求人」であるとは限りませんが、古ければ古いほど「いますぐ求人」である可能性は低いので新しい求人は出来る限り常にチェックするようにしましょう。

第2回のまとめ

というわけで今回の記事を纏めると、

1.フリーターでも受かりやすい会社を選ぼう

2.古い会社は受かりにくく新しい企業は比較的受かりやすい

3.建設関係、IT、小売、飲食、運送業は人手不足のため受かりやすい

4.新しい求人を見逃さない

5.人材紹介会社を使ってみよう(関東の方向け)

です。

5に関してはとても便利で有利に就活だ出来ますが基本的に20代、関東の方に限ります。

採用率3倍アップも可能?!20代のフリーター、第二新卒者は人材紹介会社を使おう

次回の「フリーター就職への道 第3回」は応募書類についてです。

【連載 第3回】フリーター就職への道 応募書類の作り方

著者プロフィール

ニックネーム:吉本ひろうみ

記事のライティング、運営管理担当。

高知県出身。
フリーター5年、プロバイダ販売、電気通信事業者の営業を経てインターネット広告業界に参入。
副業で取り組んだ後に独立。インターネット広告を6年、現在は起業しサブスク事業などをやってます。

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