第1回では応募する前の事前準備について、
第2回では応募する会社選びについて、
そして第3回目にあたる今回はいよいよ応募書類に関して書きます。
通常中途採用応募書類に関しては大きく分けて履歴書と職務経歴書の二つ。
本ページでは主にこの2点を中心に書きます。もちろんフリーター向けの内容としています。
履歴書の書き方
履歴書に関してはフォーマットが決まっているため差別化が難しく、下手な書き方はあっても特別な上手い書き方はありません。
イメージ的には誤字、脱字等による減点方式に近いので履歴書を書く際には下記に気を付けて無難に仕上げましょう。
ちなみに履歴書は手書きで書くか、パソコンで作るか意見が分かれるところですが、私はフリーター、未経験なら基本的に手書きで書くことをお勧めします。
理由はこちらで詳しく書いていますが採用を担当する中高年者によっては履歴書は手書きで書くのが常識だと思っている人も多いですし、一部業界を除いてパソコン作成を理由に不採用にされることはあっても手書きを理由に不採用になることはまずないからです。
フォーマットは何処にでもある標準出来なJIS規格のものでOKです。
読みやすく書くこと
履歴書の正しい書き方があるとすればそれはただ一つ、「読みやすく書くこと」です。
字がきれいであることに越したことはありませんが、そのためにわざわざ硬筆を習うようなことをする必要はありません。
ただ出来る限り読みやすい丁寧な字を書くことを心がけましょう。
私はまず下書きとして一度鉛筆で仕上げてそれを見本にして新しい履歴書にボールペンでゆっくり書くようにしています。こうすると誤字脱字をすることも少ないですし、見本があれば何枚も複製できます。
文字の大きさは大き過ぎず、こちらのハローワークの記載例が参考になります。が、後述しますが志望動機、アピールポイント欄は職務経歴書を添付する場合はもっと簡潔でいいです。
学歴や職歴等の書き方についてはこちらを参考に書くといいでしょう。
志望動機と希望欄について
履歴書は書く内容が決まっていて項目の多くは「1+1=2」のようにそれ以外の答えがないモノが多いです。名前、住所、年齢、学歴、職歴等は他に書きようがありません。
しかし履歴書の最後の方にある「志望動機・アピールポイント等」の欄と、「本人希望記入欄」は書く内容が決まっていないので悩むことが多いと思います。
まず先に希望欄についてですが、特に希望がなければ「貴社の規定に準じます」等でOKです。譲れない希望がある場合はそれを記入しましょう。
志望動機・アピールポイントについては、非常に悩むところだと思います。
なので私は下記のようなフォーマットをに合わせて書くようにしています。
私は以前○○をしていて、○○をすることが好きになりそれに関する仕事に就きたいと考えるようになりました。未経験ではありますが、これまで○○で培った○○(コミュニケーション能力等)を発揮し、全力で取り組みたいと思い志願しました。
あくまで例の一つです。文章は基本的に二つの文章で構成。書く欄が小さいので読みにくくならないように簡潔に書くことを意識しています。
志望動機に関してはこちらのサイトに業種別の例文がたくさんあるので参考にしてみてください。
志望動機・アピールポイントに関しては職務経歴書で詳細を書けばいいのですぐに読めるように手短に書くようにしましょう。
職務経歴書の書き方
書類選考のある場合、多くの企業は履歴書と職務経歴書を求めてきます。
履歴書と違い職務経歴書はフォーマットも決まっておらず、何を書けばいいか分からないという場合が多いんじゃないでしょうか。
職務経歴書の目的はその名の通り、応募者がこれまでどのような仕事に従事してきたかを読み手に伝えるための書類です。
たとえアルバイト、パート、派遣の経験しかなくてもこれまでどのような仕事をしてきたか、どのような意識を持って勤めていたかを書くことで読み手に応募者であるあなたの働く姿を想像させることが出来ます。
フォーマットと項目をどうするか
職務経歴書はフリーフォーマットですが、いざ自由に書けと言われても逆に何を書いていいかわかりませんよね。
というわけで多くの人がインターネットでダウンロードしたりするわけすが、ここでそのダウンロードしたフォーマットをそのまま使うことはオススメ出来ません。
インターネットで簡単にダウンロードできるものはみんな使っているため被りやすいというのもありますが、それ以上に自分に合っていない項目があったりするので下記の3つのポイントを抑えつつどんどん改変していきましょう。
そのポイントとは、
1.表を挿入し見やすく書こう
2.内容は簡潔に、基本的に1枚で済ます
3.メリハリを付ける(不要なことは書かない)
フォーマットは下記の転職サイト等からダウンロードできるので不要な項目を消したり書き変えたりして自分に合った職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書フォーマット ダウンロード|職務経歴書の書き方 | 転職サイト[PROSEEK]
【職務経歴書ダウンロード】すぐ使えるフォーマットと記入例 – 履歴書Do
ちなみに私は後者の履歴書Doさんからフォーマットをダウンロードし、下の画像のような感じに改変しました。
職務経歴欄や自己PRの内容を厚くすることができれば資格欄は削除しても良いと思います。履歴書にありますからね。
職務経歴欄の職務、役割等はすべて同じボリュームにするのではなく、応募先に近いものは濃く、無関係なものは薄くといった感じでメリハリを付けると読みやすくなります。
重要なのは読みやすさ、そして相手に働く姿を想像してもらうことです。
自分で書いた書類を何度も読んで推敲し、少しでも書類審査が通るように工夫しましょう。職務経歴書は使いまわせるので一度これ以上はないと思うくらいに仕上げておけば後が楽です。私は作成するのに丸2日くらい費やしました。
そもそも何故書類選考があるのか
採用試験で一次試験に書類選考を設けるのは何故か?
それはもちろん採用試験を効率よく行うためです。
中途採用の場合、企業は通常業務の片手間で採用試験を行っているわけなので出来る限り時間を取られたくないのが本音です。
面接ではどうしても一人の応募者に対して数十分時間が掛かりますし、相手(応募者)の予定にも合わせる必要があります。
採用するかどうか検討出来る応募者ならともかく、論外な応募者に時間を取られるのは企業側としては非常に避けたいところです。そのため自分のタイミングでいつでも精査出来る書類選考というものを行います。
すなわち書類選考は足切りのためのもの。
学歴や職歴で足切りされてしまうのは防ぎようがなくどうしようもないですが、社会人として普通のこと、当たり前のことが出来ないと判断されて落とされてしまうことだけは避けましょう。
例えば、
・誤字脱字が多い
・字が汚く読みにくい
・職務経歴書にやる気が感じられない
・添え状がない
等が理由で落とされてしまう可能性は十分あります。
4つ目の添え状については履歴書など応募書類の提出マナーを参考に必ず付けるようにしましょう。書類を郵送する時に添え状を付けるのは社会の常識です。事務職を希望する応募者の場合なら添え状が付いていないとほぼその時点で論外となります。
第3回 まとめ
というわけで今回の記事を纏めると、
1.履歴書は丁寧に、読みやすく、簡潔に
2.職務経歴書は出来る限りオリジナルで、少しでも確度上げるために推敲しよう
3.書類選考は常識を試されている。小さな気使いを心がけよう
です。
正直書類選考は学歴、職歴による足切りがある以上、どんなに頑張っても通らない会社は通りません。私も転職回数がとても多いため(20代にして7回)書類選考は中々通りませんでした。10社に一社程度。
しかし書類さえ通ってしまえば後はどうにでもなります。
というわけでいよいよ次回は面接です。
第4回へ続く→【連載 第4回】フリーター就職への道 面接必勝法
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