経験なしだけど就職したいフリーターが取ると良い資格

「資格は役に立たない」

と言われることが多いですが、それでも経験のない人にとってその分野に足を踏み入れるために『資格』を習得することには意味があります

もちろん資格さえ取れれば就職出来るわけではありません。

ただ以前こちらの記事にも書いた通り、資格勉強をすることでその仕事がどんな仕事なのかをイメージすることが出来ますし、その仕事を志願する「本気度」を客観的にアピールすることが出来ます。

「この仕事がしたいと思って勉強しました」

という感じ。

ただ一言に資格と言っても日本には国が認可する国家資格やマイクロソフトやオラクル等民間企業が主催するベンダー系資格等様々あり、何を取得すればいいか迷う人も多いんじゃないでしょうか。

本当は自分のやりたい仕事に関する資格を取得することが望ましいんですが、そんな明確にやりたいことがある人ばかりではないと思います。

なので本ページでは独学または職業訓練等でも取得することが出来る比較的就職に繋がりやすいと思われる資格を紹介します。

目次

電気工事士 二種

電気工事に関する資格の中で最もメジャーな国家資格です。

電気工事士には一種と二種があり、二種は主に一般家屋の電気工事に従事することが可能になります。ちなみに電気工事はたとえどんな小さい作業でもこの資格がないと行ってはいけません。

電気工事士二種以外の電気工事関係の資格はほぼすべて実務経験が必要です。5年以上従事した経験等。

なのでこの電気工事士二種は電気工事の仕事の入門資格であり、必須とも言える資格です。

電気工事の仕事は多い

一般家庭から店舗、工場、オフィス等当たり前ですが電気は何処でも使われていますよね。

電気工事はそれら建物以外に屋外工事もたくさんありますしその分仕事は豊富です。

そして私もこの電気工事に関する仕事をしているんですが、とにかく職人さんと呼ばれる従業者の高齢化が深刻です。現場では40代~50代の割合が多く、30代だと若いという印象を受けます。

電気工事の需要は減ることはありませんが少子化により全体的な労働人口が減っているため将来人手不足が懸念されている業界でもあります。

電気工事士の将来性は?

就職できるの?どうやって取るの?

もちろん一概に「就職が出来る」とは言い切れませんが、職人さんの高齢化のため20~30代くらいの若い力を求める企業は多いです。

私の勤める会社でも未経験の20代後半から30代前半の方を数名採用していました。

入社した彼らもそうですが電気工事士二種は職業訓練で取得する人が多いようです。

難易度もそれほど高くないみたいなのでタイミングが合えば応募してみるといいかも。結構面白いと思いますよ。

ボイラー技士

ボイラーも電気工事と同じくおそらくほとんどの建物にある装置の一つで、病院や工場の施設係と呼ばれる人達は必ず持っています。

ボイラーも同じく国家資格であり、資格保持者でないと従事出来ない仕事でもあります。

電気工事と違ってボイラー技士の仕事はイメージしにくいかもしれません。

というのもボイラー技士の就職先は先に述べた病院や工場等の施設係の他にビルやマンションの管理会社が主で、それらはボイラーだけでなく総合的に設備を管理することになるからです。

そのためボイラー技士を持っている人は電気工事士の資格も持っている人が多いです。

あまり表に出てこない人達なので仕事風景を目にすることは少ないと思いますが、基本的に建物全体の設備を管理する仕事をしています。

ボイラー技士- wikipedia

仕事はある?取得方法は?

近年は資格を要しない人でも管理が出来る装置が増え、ボイラー技士自体の需要は減少気味であると言われています。しかし管理会社や施設担当者は資格を持つということで信用も得られるため、従事するなら資格保持者の方が優遇されます。

ただ、やはり電気工事ほど仕事は豊富ではないかもしれません。合わせて取得しておくと良いかも。

ボイラー技士二級を取得するには実務経験、実地修習等が必要です。実地修習を行える職業訓練もあるので取得したい人は職業訓練に通うことをオススメします。

余談ですが仕事に就きたくて資格を取ろうとしているのに仕事経験がないと取れないってのもおかしな世界ですよねえ。

ITパスポート、基本情報技術者

IT関係、SE、プログラマになりたいなら情報技術者試験を勉強すると良いです。

といってもこの分野こそ、資格があっても意味がないと言われるジャンル。電気工事士のようにその仕事をするのに資格が必要なわけではないので現場で活躍しているでも持っていない人が多いです。

しかし未経験でとりあえず足を踏み入れたいと思うなら勉強する価値はありますし、ベンダー、開発会社ではなく販売、営業等最低源の知識があればという職種ならそれなりに評価されます。

ITは今も成長産業

ITバブルが終わり、IT産業は成熟期という見方をする人も多いですが近年はスマホ、タブレットも登場してますしまだまだ成長段階にあると言えます。現場は相当忙しいようです。

そして従来電話や監視カメラ等単なる電気通信だった設備が情報通信に置き換わりつつあり、多くの分野で最低限のITの知識が必要とされています。

私が勤める会社も電話や監視カメラ等の電気通信業を主にやっていますが、近年それらは情報通信に置き換わりつつあるため設定にITの知識を要するようになってきています。

資格自体が使えるというわけではありませんが、世の中で使われているIT機器の仕組みをある程度理解するためにもレベル1のITパスポートから勉強してみてはどうでしょう。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験

仕事には困らない?

SE、プログラマは万年人手不足と言われる業界でもあります。

近年はスマホ、タブレットも登場し、それに関するアプリや組み込みソフトもどんどん増えていますし需要はいくらでもあります。

しかし資格を持っているからといってそれが実践に活かせるわけではありません。私は基本情報技術者を勉強していましたが内容はソフトウェアを開発出来るようになるレベルではありませんでした。ちなみに取る前に就職してしまったのでやめちゃいました。

本気でSE、プログラマを目指したいという人は実際にソフトウェアを作ってみるといいです。

IT業界では経験者が優遇されますが、ソフトウェア開発やweb開発はパソコンさえあれば自宅で出来るので独学でかなりの経験を積むことが可能です。

介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)

実は今日紹介した資格の中で最も就職に繋がる資格です。

一昔前はホームヘルパーと呼ばれていましたが、平成25年4月から介護職員初任者研修と名前が変わりました。

介護職員初任者研修は誰でも取得できる介護業界の入り口的な資格です。

ホームヘルパー(介護職員初任者研修)を最短1ヶ月で取得!

介護の仕事

一口に介護と言っても実は様々な種類の施設があります。

高齢者が入居している老人ホーム以外にも一日数時間通うデイサービス(通所)、ヘルパーが利用者の自宅に行って介護をする訪問介護等もあります。

超高齢化社会の日本では介護従業者の需要は増える一方で万年人手不足の業界とも言われています。

そのため転職回数の多い人や30歳以上の中年等、就職に不利な人でも資格さえあれば再就職出来るチャンスはいくらでもあります。

キャリアアップで年収もアップ

介護職はとにかく薄給なイメージですが、キャリアを積んで介護福祉士、ケアマネージャー等に従事すれば年収350~400万程度は堅いです。地方にもよると思いますが。

それでも安いという印象ですが、スキルのないフリーターが就職してそれなりの収入を得る仕事に就ける道は限られています。

入り口が広いので真面目に働いてしっかり勉強して手に職付けるには介護職が最適だと思いますよ。

直接就職に繋がらないが持っておいたい資格

最後にそれを持つことですぐに仕事が見つかるというわけではありませんが、持っておくとありとあらゆる仕事で有利となる、

「もっておいて損はない資格」

を紹介します。

普通自動車免許

車の運転免許はありとあらゆる仕事で必要になってきます。

  • 営業職
  • (タクシー等の)ドライバー
  • 引っ越しや工事等の現場仕事

特に地方では通常車を乗ることがほとんどない事務職でも必要になってくることがあります。

持っていない人は時間のあるうちに取得しておきましょう。

日商簿記3級以上

簿記の資格は事務や経理の仕事のイメージが強いですが、個人的には社会人として簿記の知識は持っておいて損はないと思っています。

キャッシュフローの基礎が学べるので営業職や総合職、管理職等経営に関わる人すべてに役立つ資格であると言えます。一歩踏み込んだ仕事ができるようになってきます。

また、昔からある最も有名な資格なので評価もされやすいです。

事務職希望でも簿記だけで採用の決め手になる可能性は薄いですが2級までは独学で割と簡単に取得出来ます。商業高校ではほとんどの学生が卒業までに簿記2級を取得します。

簿記を持っていればすぐに就職できるというわけではありませんが、採用試験で評価されることが多いので是非3級から勉強してみてください。

危険物取扱者

医療の仕事をするにあたって医師免許や看護師の資格が必要なように、衛生面や危険性を伴う仕事の中には資格保持者でなければ従事してはいけないと法律で定められていることがあります。

危険物取扱者もその一つでガソリンや灯油、金属粉、その他科学薬品等燃焼性が高く爆発する危険性があるモノを大量に「製造・貯蔵・取扱」する場所で業務するにあたって必要な資格とされています。

そういった場所で作業する場合、危険物取扱者の資格を保持している人が従事するか、もしくは立ち会いが必ず必要になります。

例えばガソリンスタンドでは最近セルフになりスタッフも少なめですが危険物取扱者が一人もいない状態で営業してはいけません。

ガソリンスタンド以外でも製造業を中心に必要とされる場面が多く、また国家資格としては取得しやすい資格でもあるのでお勧めです。

まとめ

資格があるかといって就職しやすいとは限りませんが中には電気工事士やボイラー技士、医療や介護関係等その仕事をするにあたって資格が必ず必要となる場合もあります。

それらの仕事は未経験者OKとなっていても資格は必要な場合がほとんどなので取得しておく価値はあります。

今回上げた資格の難易度はどれもそれほど高くありませんので是非取得に向けて行動してみてください。

就職、転職の際に資格の有無に関しては転職支援サービスで相談すると良いです。

私達求職者側は無料で利用できるので一度相談してみましょう。

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著者プロフィール

ニックネーム:吉本ひろうみ

記事のライティング、運営管理担当。

高知県出身。
フリーター5年、プロバイダ販売、電気通信事業者の営業を経てインターネット広告業界に参入。
副業で取り組んだ後に独立。インターネット広告を6年、現在は起業しサブスク事業などをやってます。

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