近年、中途採用の就職試験、転職の試験でも筆記試験を行う企業が増えてきたように思います。
その中で出題される最もやっかいな試験は作文ですよね。
私が現在勤める会社でも作文が出題されました。ハローワークの求人票には「筆記試験」としか書かれていなかったので若干面くらいましたが。
作文って難しいですよね。私は今でこそこうして文章を書けるようになりましたが就職試験を受けた当時は作文なんてほとんど書いたことなくて、学生時代の夏休みに出題される作文とかも本当に苦手でした。
というわけで今日は、
「作文なんか書けない…」
っていう人のために私が文章を書けるようになった方法を伝授します。
ちなみに「作文」を出題する求人は避ける人が多いためライバルが減るだけでなく、事前に対策をする人も少ないのでここで差を付けることが出来ます。
狙い目ですよ。
特に若手の人手不足が進む現代では、20代以下であればフリーターでも就職しやすい状況になっています。
一昔前はフリーターが定職に就くためには仕事を選ぶことがあまり出来ませんでしたが、近年は出来る限りホワイトな職場に絞って就活することが可能です。
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ということが出来るので、より良い会社への就職が期待出来ます。
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作文は総合力が試される入社試験です
作文の書き方に入る前に企業が就職試験に作文を出題する理由を知る必要があります。それがわからないことには何を書けばいいかわかりませんからね。
企業が作文を出題する理由は大きくわけて二つあります。
一つは総合的な知識、思考力を試すため。
もう一つはその分野に関しての知識を試すためです。
一般的に前者である場合が多いです。
作文は思考力が図れる
私は就職試験で作文を出題することはかなり効果的だと思っています。
というのも作文は一般常識、総合的な知識、情報収集力、論理的思考力、コミュニケーション能力等を同時に試すことが出来るからです。
文章を書くという行動は非常に頭を使います。
無数にある語彙を使い、バランス良く組み立てて相手に伝わるように書くのが作文です。
文章を書くにはたくさんの言葉を知る必要がありますし、相手にどういうふうに伝わるかを考えながら組み立てていく必要があります。
要するに日頃から文章を書いている人か、少なくとも日頃から自分でモノを考え相手に伝わるように発信している人しか良い文章は書けません。
そのため作文はそれら(一般常識、論理的な思考力、コミュニケーション能力)が備わっているかどうかで大きな差が出ます。
また、営業職や事務職、企画等、実際に文章作成を要する仕事は多いです。
ホワイトカラーの仕事(スーツを着てする仕事)をする際にある程度の文章力は必須になってきます。
作文と小論文の違い
試験には「作文」と「小論文」があります。
小論文は大卒者であれば書く機会がありますが、大学に進学していない人はほとんど馴染みのないものかもしれません。
例えるなら小論文は映画など作品の「考察」、作文は「感想」というイメージでしょうか。
『ショーシャンクの空に』で本当に伝えたいメッセージは「◯◯(主張)だ」。なぜなら「◯◯だからである(論拠)」。というのが小論文。
「ショーシャンクの空に単なる感動ドラマでは終わらすことのできない、一言で言い表すことができない複雑な作品だ。」というが感想です。
いずれの場合でも出題されるテーマが曖昧なので、テーマに沿った内容で「何について書くか」を決める必要があります。
本ページでは「小論文」ではなく「作文」についてまとめていますので混同しないようにご注意ください。
文章は練習次第で書けるようになる!
良い作文を仕上げるには総合的な思考力が要されますが就職試験で求められるレベルでは多少訓練する程度で十分です。
多くの人は作文のような創作物は少し訓練しただけで書けるようになるとは思っていませんがそんなことはありません。
まず基礎を抑えてそれに従って数回練習すれば劇的に書けるようになるので是非練習してみてください。というわけでまずはその基礎から解説していきます。
就職試験の作文で出題されるテーマ(お題)は様々ですが、だいたいが就職試験対策等の参考書に出てくるようなお題を使うことが多いです。
- 今までで一番感動したこと
- これまで一番頑張ったこと
- 家族と友人について
- 将来の夢、目標
- なりたい人物、どんな人物になりたいか
- 関心を持ったニュース、出来ごとについて
- 心に残った言葉、人物
それらの中から一つ選んで、というパターンもあります。
ここからはとりあえず、
『将来の夢、目標』
を例題にします。
まずは「何を書くか」を決める
今回例題を『将来の夢、目標』にしましたが、たとえどんなお題が来てもまず「何について書くか」を具体的に決めることが大事です。
就職試験の作文は今回の例題のように抽象的であいまいなものが多いです。このままでは何を書こうか考えるだけで時間が終わってしまいます。
お題を見た瞬間に頭をフル回転させてまず「何について書くか」を考えましょう。
今回のお題は『将来の夢、目標』です。このテーマに沿って「具体的に何について書くか」を少し考えてみてください。
浮かびましたか?
結構難しいですよね。
「将来の夢、目標」というお題だとあまりにも抽象的で何を書けばいいのかわかないというのが普通だと思います。
・なりたい職業について書くのか?
・お金持ちになりたいからそれについて書く?
・子どもの頃にはあったけど今更将来の夢なんて・・・
という感じで何を書こうか悩むと思います。
しかし、将来の夢というお題だからといって別に自分が将来なりたい職業とか、自分が達成したい目標について書く必要はありません。
「将来の夢、目標」に関することならなんでもいいんです。
なんでも良いっていうのが一番難しい…
って思うかもしれませんが何でも良いなら自分の書けることを書けばいいんです。
「子どもの頃にあったけど今更将来の夢なんて・・・ない・・・」
って思う人は多いと思います。少なくとも私はそう思いました。なので私は今回それについて書きます。
今でこそ「将来の夢はありますか?」と聞かれると返答につまずく私でも小学校の時には消防士になりたいと思っていました。しかしその夢は追うことなく終わりました。
子どもの頃って本当に何も見えていなくて、テレビの中で移っている表面上の良い姿しか知ることが出来ません。火を消す姿がかっこいいとか、人を助けるのがかっこいい。テレビに映し出された一番良いところでしか知らないわけです。
ある程度自分も大きくなって、いざ本当に自分の職業を考える歳になった頃、消防士という選択肢はありませんでした。消防士はテレビで見るような輝かしい仕事ばかりではなく一日のほとんどが待機、訓練が基本の仕事です。
私は運動が苦手、というか身体を動かすことが好きでなく、訓練ばかりの日々に耐えられそうにもないと考えていました。
だけど、「人を助ける」仕事に就きたいという考えは変わりませんでした。
私が○○という仕事を選んだのはそれが大きな理由です。
これでだいたい380文字です。
原稿用紙1枚400文字なので30分間の試験ではだいたいこれくらいの文章量が基本となります。なんだか志望動機っぽくなってしまいましたね。
何について書くかを具体的にすればするほど筆が進みやすくなります。
作文試験の具体的な例
就職試験にありがちな例題を具体的にしてみます。
- 学生時代の部活動の話
- 仕事で一番頑張った時の話
- 趣味等で没頭した経験
- 感動した本、映画に関する感想
- 感動した出来ごと、大きな目標を達成した時の話等
- 小さな感動、初めてが成功した時の話等
- 自分の価値観、考え方に影響があった友人との出来事
- 親孝行したいと思った瞬間
- 友人の距離感、家族の距離感に対する考え等
抽象的な内容を人物や時間、場所を当てはめて具体化すると断然書きやすくなります。
「あなたの友人について」
というお題が出たらまずは誰について書くかを決める、それが決まればその友人について書きながら印象的なエピソードを書くといつの間にか筆が進みます。
- リーダーシップがあってクラス委員長だった友人
- 夢を追い続けた友人
- 自分の中の一番の親友
など友人を深掘りして「誰について書くか」をまず決めます。
「誰について書くか」が決まってしまえば、このテーマの場合同時に「何について書くか」もおおよそ浮かんできていると思います。
文の組立ての仕方は?
「何について書くか」が具体的に決まってきたら次は文章の構成について大まかに考えます。
文章の構成の代表例として「起承転結」というものがあります。
1.始めに題材にするテーマについて謳い起こし(起句)
2.それらを発展させて膨らまし(承句)
3.視点や場面を転じさせて(転句)
4.最後にまとめる、オチを付ける(結句)
の四段階で構成されていますが、正直就職試験の即興で作る作文にこれらを取り入れることは非常に難しいです。
しかしある程度フレーム(枠組み)を作っておかないと文章にまとまりがなくなってしまいますので、就職試験では起承転結の「転」を抜いた三部構成で書きましょう。
- 始めに題材にするテーマについて謳い起こし(起句)
- それらを発展させて膨らまし(承句)
- 最後にまとめる、オチを付ける(結句)
今回の『将来の夢、目標』というテーマで考えると、
1.子どもの頃の夢の話から書き始め(起句)、
2.何故今の考えに至ったのか(承句)、
3.現在はこう思っている(結句)
という感じです。
事前に練習することで大きな差が出る
ここまで説明しておいてなんですが、文章はたくさん書いて慣れるしかありません。
私も試験に臨む前は作文が出題されることを伝えられていたので事前に予習をしていきました。毎日30分で原稿用紙2.5枚(約600文字)を書く練習を試験までに何回も繰り返していました。おかげで予習通りのテーマで出題されたりしました。
当時はそれだけ作文の苦手意識がありました。作文書いたこと人生でほとんどありませんでしたから。
しかし少し訓練するだけで劇的に文章が書けるようになりました。当時は本当に学校の宿題にありがちな読書感想文とかどうやって書けばいいのか本当に分からないレベルだったので、「なるほど、こうやって書くのか」と妙に納得していた記憶があります。
それでもどうしても文章が書けない、書ける気がしないという人はまずひたすら文章を読んでください。分厚い本を読めとは言いませんが、雑誌のコラムや個人が書いた少し長めのブログ等でも十分です。文章が書けないのは文章を読まないからなんですよね。私も学生の時は漫画しか読みませんでしたから。
文章をたくさん読むことによって文の構成、書き進め方、まとめ方が分かるようになります。
まずは読む、次に書き写す
文章をこれまで書いてこなかった人はがいきなり文章を書くことはできません。
なのでまずは上述した通り、たくさん文章を読んでみることが重要です。
小説でも、実用書でも、新聞でも、ネットの記事でもなんでも構いません。
たくさん文章を読むのと当時に、「書き写す」という作業をしてみましょう。
特に良質な文章を書き写すと劇的に文章力が上がってきます。
1日10分程度で良いので、新聞や新聞社が配信するニュース記事などを書き写してみましょう。
この際できればパソコンではなく鉛筆で。そうすることでわからない言葉やわからない漢字などを理解できるようになってきます。
手間を惜しまずしっかり予習をして他の応募者と差をつけましょう。
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- 法令を遵守するための体制が整備されている
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などがあります。
※職業紹介優良事業者認定基準より一部引用
認定されている事業者は2019年8月時点で42社。
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