「仕事を辞めたくて仕方がない。だけど辞められない」
という人は多いと思います。
むしろ辞めたいと思ってすぐに退職出来る人はほとんどいないんじゃないかと思います。
仕事のストレスが原因でうつ病になったり自律神経失調症になったりするのは、
「辞めたいけど辞められない」
が長期的に続いてしまうからです。
「上司に言いづらい」
「辞めるタイミングが分からない」
「周りに迷惑を掛けてしまう」
「家族の生活費が途絶えてしまう…」
様々な理由があると思います。
しかし断言できます。
辞めたいなら辞めた方が自分にとっても会社にとっても良い結果を生みます。
そう信じているので本ページでは「仕事を辞めたいと思っているけど、辞められなくて苦しんでいる」という人のために具体的な解決方法を紹介します。
上司や会社に遠慮して辞められない人へ
「上司や同僚に迷惑を掛けてしまう」
「あまり友好的ではない上司に辞めると告げづらい」
等の理由、つまり会社に遠慮して辞められない人は多いです。
私も転職を数回繰り返しているのですが、余計な気を使ってしまうタイプなので毎度上司に「辞める」と告げることが出来ずに数か月粘っていました。
これに関してはもう完全に精神面の話になってくるので、具体的に「こうすれば良い」というものはなく、精神面でのアドバイスしかできません。
仕事を辞めることは会社にとって大した問題じゃない
仕事を途中で辞めることは当人(自分)にとってはとても重要な問題のように思えますが、別に大した問題にはなりません。
多くの会社では規模にもよりますが、毎年何人も定年以外が理由で会社を去って行きます。会社の退職は学校の転校よりも珍しくないのです。
直属の上司も部下が会社を去ったという経験がないなんてことは恐らくほとんどないでしょう。
特に今まで何人も辞めてきたブラック色のある会社の管理職なら、もうすでに辞めそうな気配を感じとっているのではないでしょうか。
上司だけでなく、数年勤める他の従業員も同じです。
「辞められたら困る」
というのは本音だと思いますが、辞められたからといって会社がたちまち機能しなくなる、なんてことは通常あり得ません。
無理して続ける方が危険である
上司や同僚に「辞める」と告げるのは大きな痛みを伴います。特に恩義があると責任感のある人はそれを深く考えてしまいがちです。
しかしそんな気がするだけで、実際はそれほど大した問題にはなりません。
先述した通り、上司も同僚も(あなたが)辞める可能性があることは多少なりとも気づいている場合が多いです。
とは言っても責任感のある人はやはり大きな痛みを感じるでしょう。
しかしそれでも無理をして続けるよりずっと良いです。
人は一度の短期的な大きな痛みより、持続的な小さな痛みが長期間続く方がずっとしんどいです。
大好きな異性に告白してフラれるのもしんどいですが、長期的に無視をされたり距離を置かれ続ける方がもっとしんどいですよね。
大きな痛みを避けて前者より後者を選んでしまいがちですが、本当にしんどいのは後者です。
実際、本当に辞めたくて堪らない仕事を無理して続けると、うつ病や自律神経失調症等、身体を壊す人も少なくないです。
金銭的な問題で辞められない人へ
会社が問題ではなく、自身の金銭的な問題で辞めたくても辞められないケースも多いです。
特に家族がいる場合、再就職が難しい年齢になると簡単に仕事を辞めることはできません。
金銭的な面がネックで辞められない場合、どうするべきか?
これに関しては大きく分けて2つの考え方があります。
再就職先を探してから辞める
会社都合ではなく自主退社(自己都合退社)の場合、失業保険が支払われるのは3カ月以上経ってからになります。
そのため、仕事を辞めると約3カ月間は無収入になり、多少の蓄えがないと生活が出来ません。
そうならないように辞める前に再就職先を確保しておくと良いです。
再就職先を確保しておけば否が応でも辞められますし、収入が途絶えることもありません。
再就職先では面接時に「在職中」であることを伝えておけば、おおよそ1~2カ月程度なら待ってくれます(面接時にいつから出勤出来るか?等の打ち合わせがあります)。
内定がもらえたら今勤める会社に「辞める」と言えば良いだけです。
後先考えず辞める
個人的にはこちらをお勧めします。
というのも「就職先を決めてから辞める」は理想的ですが、現実的でない場合が多いからです。
そもそも働きながら転職活動を行うのは大変ですし、中々決まらずダラダラなってしまいがちです。実際こういう人は多いです。
それよりも後先考えず潔く辞めてしまった方が、踏ん切りが付きますし精神的にも楽です。
「仕事決まらかったらどうするの?」
と言われそうですが、定職が決まらなかったらバイトでもやれば良いです。家族がいて収入が必要なら掛け持ちすれば良いですし、家族にも協力してもらえば良いです。
あなた一人がすべてを背負う必要なんてないんです。
ただ、その際失業保険の待期期間(約3カ月)分の生活費は貯めておきましょう。
辞めやすいタイミングと方法
会社が理由であっても、自身の金銭的な理由であっても、基本的には精神的な悩みなので、精神面での解決法しかありません。
更に精神的に辞めやすくするために、退職時は以下の方法を取ることをお勧めします。
信頼できる同僚に相談する
もし社内に信頼できる同僚がいれば、
「辞めたくても辞められない」
という気持ちを思い切って伝えてみましょう。
背中を後押ししてくれるのか、引き留められるのかわかりませんが、どちらにしても気持ちは楽になります。
場合によってはその同僚も辞めようと思っていたりすることがあります。これは結構よくあって、辞めようと思っていたら先に同僚に辞められた…なんてことも多々あります。私もそのような経験があります。
退職の意志を伝えるのは、直属の上司でなければならないのですが、先に同僚に話しておけば、気持ちが楽になって上司にも話しやすくなります。
退職届けは極力退社する3ヶ月前に出す
仕事を辞めるときはなるべく時間に余裕を持っておくことをお勧めします。
その方が会社に迷惑を掛けずに済みますし、自分にとっても楽になります。辞めることが決まっていれば有給も気兼ねなく取れますし、再就職先も探しやすいです。
できれば、退職届けは退社する2ヶ月前に出した方がいいでしょう。
ただこれは別に強制ではありません。
法律上では最低でも2週間前に「退社の旨」を伝えれば問題ないので退職を告げた後の空気が悪くなりそうな場合はギリギリでも良いです。その際「常識がない」やら、あ~だこ~だ言われると思いますが、どうせ辞めるわけですからスルーしておきましょう。
そういうことを考えるのさえもメンドクサイ、と感じる場合は辞めたいことを上司に告げ、いつ退職するかは話の流れに任せましょう。
辞めるタイミングは極端に忙しくない時であればいつでもOK
退職は「会社の決算」や「繁忙期」、「人事異動直後」は避けるべきとされていますが、これに関しても正直別に気にすることはありません。
辞める時まで会社の都合に合わせるメリットは何もないです。
ただ、極端に忙しい時期はやはり辞めづらい空気があると思います。
なのでタイミングとしては極端に忙しくて「38度の熱でさえ休みが取れないくらい忙しい時以外」でOKです。
それ以上考えると辞めたくても辞められない、が一生続きます。
また、「ボーナス時期の後に辞めた方がいい」というのも賛同できません。
何故なら辞めるタイミングを逃してしまうからです。
夏のボーナスは7月で、翌月にはお盆休みがあります。
せっかくなのでお盆休みが終わってから、とするとすぐ9月になり、後3カ月程度我慢すれば冬のボーナスの季節がやってきます。12月が来れば翌月には正月休みがあり、3月に決算、4月に新年度を迎えます。
ボーナスのタイミングで、なんか言っていたらあっという間にタイミングを逃してしまうんですよね。毎日満員電車に揺られて朝から晩まで働いて、どんなにしんどくても日本のサラリーマンが上手く回るのはこのためです。
円満退社ができなくても問題ない
上記では会社の都合に合わせず、かといって自分を突き通すわけでもないどちらかというと「円満退社する方法」について紹介してきましたが、会社の雰囲気や状況によって円満退社が難しい場合もあるでしょう。
もし会社の人間関係のトラブルや、過労で心身ともにボロボロになっている人は、一刻も早く辞めるべきです。
その場合は円満退社できなくても、さっさと辞めてしまいましょう。
円満退社ではなくても、退職届を出して受理されれば、辞めることが可能です。
自分の今後の人生を考えれば、ボロボロの状態で「どうすれば円満退社できるか」と考えているよりも、すぐに辞めた方がいいに決まっています。
そもそも会社に不満や納得いかない点があって辞めるのですから、円満退社するというのはハードルの高い話でしょう。
会社側からみれば「辞める」という行為は、どうしてもマイナスでしかありません。
「円満退社できなくといい」と考えて、すぐに退職届けを出した方がいいでしょう。
この場合退職届を出すのは法律が許す範囲、つまり2週間以上前であれば問題ありません。
また、いちいち辞めると告げなくても会社に行かなければ当たり前ですが従業員はクビになりますから、最悪それでも良いでしょう。
いきなり会社に行かなくても損害賠償を請求されることなんてよほど特殊なケースを除いてありえませんし、電話に出るか、メールに返信さえすれば自宅に来ることさえもしないことが多いです。会社を辞めるってそんなもんです。
まとめ
仕事を辞めたくても辞められない、
は通常物理的な制限や(本当の意味での)金銭的な問題ではなく、自身の精神面の問題であることが大半です。というかほぼすべてです。
精神面の問題は、精神面で解決するしかありません。
辞めたい仕事を無理して続けることに多少のメリットがあれば別ですが、何のメリットも感じておらず「辞めることに悩んでいない」という場合は自分を奮い立たせてさっさと辞めるよう上司に告げましょう。
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