少子高齢化による人材不足の現代では、就職が厳しいと言われたフリーターでも割と正社員として就職することが可能です。
しかしこれはあくまで20代までの話。20代までならフリーターを専門とする人材紹介会社が多数あるほどフリーターでも人材としての需要があるわけです。
しかし30歳を超えてしまうとこれら人材紹介会社の登録対象外となります。
※2023年現在、ジェイックのみ35歳まで対応可能となりました。
ということはつまり、30歳を超えたフリーターには需要が全くないということなんですよね。
だから30歳以上のフリーターは正規雇用の求人に応募しても受かる可能性はかなり低いことが予想できます。というか実際にかなり厳しいです。
では30歳を超えてフリーターをしている人は正社員として働くことが出来ないのか?
というとそうとも言い切れません。
現代は人材不足が懸念される業界が多数あるので30歳を超えてからでも十分就職出来ます。
ただ、いくら人材が不足していても日本は一度採用してしまうと簡単に辞めさせることが出来ないルールがあるため企業側も中々採用に踏み切れないところがあります。
なので30歳を超えたフリーターはその企業の心配ごとを払拭して上げなければいけません。
要するに正社員としても雇ってもらうためには企業が雇いたいと思える30代でなければならないということです。
そうするためにはどうするべきか?
というのが今日の記事の内容です。
可能なら非正規から正規雇用へ
最も堅実で確実な方法はやはり非正規雇用から正規雇用へ昇格することです。
現在バイトやパート、派遣等で働いている会社で正規雇用が見込める場合はその会社へそのまま正社員になることが一番の近道であると言えます。
近年は多くの業種で正社員不足気味なことが多いです。しかし先述したように人手不足の会社でも一度人を雇ってしまうと使えない人材でも辞めさせることが難しいため正社員を雇い入れることに躊躇ってしまうことが多いです。
なのですでに勤務している非正規雇用者の中から正社員にしようと動いている会社も少なくありません。
もし周りに非正規雇用から正社員へ昇格した従業員がいればその会社で正社員を目指す方が可能性はあります。
どうすれば正社員になれるか
ではパートやバイト等の非正規雇用から正社員になるにはどうすればいいかというと、単純に人より責任感を持って仕事をすることです。
正社員を含め会社で働いている人の多くは当事者意識を持って働いていません。
自分の働きによって売上が変わる、利益が変わる、会社の将来が変わると思って働いている人は正社員を入れてもごくわずかです。
バイトやパートとなればよほど教育の行き届いている会社(ユニクロやブックオフ等)を除けばまずそんな人はほとんどいないでしょう。ユニクロやブックオフは非正規⇒正社員を強く斡旋しているのでバイトにも教育意識が高いです。
なので普通の会社なら少し当事者意識を持って、責任感を持って働くだけで一目置かれます。
社員からも一目置かれ、社員から意見を求められるくらいになれば非正規⇒正社員の可能性は十分あります。
非正規から正社員が難しい場合
会社によっては非正規雇用から正社員雇用への昇格が難しい場合があります。
前例がない場合、かっちり役割分担が決まっていてバイトやパートが出来る仕事の幅が拡がらない場合、こういう会社は元々そういう体質なので正社員へと昇格するのは難しいです。
その場合は正規雇用への可能性があるバイトや派遣へ転職することをおすすめします。
30を超えるといきなり正社員の求人を応募してもほぼ採用は見込めませんがバイトや派遣、契約社員くらいなら経験がなくてもまだまだ採用されます。
中でも派遣社員は紹介予定派遣と呼ばれる正規雇用を前提とした求人もあるので正社員になるためのキャリアアップとしておすすめ出来ます。
今働いている職場だと頑張っても正社員になれる気がしない・・・
というのであれば思いきって仕事を変えてみましょう。
資格取得や経験を積んで自分を磨く
バイトや派遣で一度入社して働かなくてもその会社で活躍出来るスキル、経験を持っていることが証明できれば正社員で採用される見込みは十分あります。
要するに経験者であれば30歳を過ぎても問題ないということです。実際私が勤めている会社は電気工事の枠で30歳以上の人を正規雇用で何人も雇っています。
それは電気工事が出来るから。
経験があるからなんですよね。
特に人手不足の業種、離職率の高い業種であれば30歳以上でも経験があればどんどん採用されます。
看護師、介護士、電気工事士等がいい例ですね。
どうやって経験を積むか
経験者なら採用されるということは誰でも知っていることですね。
その経験を積むのが難しいわけです。
じゃあその経験をどうやって積むかというとその仕事で雇われること難しい以上趣味範囲で出来ることから始めてみるしかありません。
もちろん業種によっては趣味範囲でも経験することが難しいですが、例えばコンピュータ関係であればだいたいの仕事を趣味範囲のレベルで経験することが出来ます。
プログラムやウェブデザインならパソコンとネット環境さえあれば誰でも少ない投資で始めることが可能です。
介護はボランティア等もありますし、電気工事も車の整備も趣味範囲から始めてそれを仕事にしているという人は少なくありません。
そんな無茶な~
って思うかもしれませんが、私の兄は自作パソコン歴10年以上が買われて契約社員ではありますが有名メーカーに就職しました。ちなみに入社した当時35歳過ぎで最終学歴高校中退で仕事としては完全に未経験の業種です。
もちろん使える人材であると思われる程度の経験を積むのは簡単なことではないかもしれませんが、手段が限られている以上努力しなければいけません。
ハローワークが主催で行っている職業訓練等を活用するのも一つの手段です。
資格を取得する
資格は取っても意味がないと言われがちですが人手不足の業種で、なおかつその資格がないと従事出来ない職種の資格であれば大いに役立ちます。
代表的なものは看護師、介護士、電気工事士あたりでしょうか。
これらの職種は業界が慢性的な人手不足なので資格があるだけで30代でも採用される見込みは十分あります。
その他にも資格がなければ従事することが出来ない職種の資格、独占資格と呼ばれる資格のうち、人材不足気味の仕事であれば可能性は十分あります。
逆に宅建やFP、事務系資格等供給過多の資格を取得しても経験がなければほとんど役に立ちません。
まとめ
フリーターは30歳を超えると何か理由がない限り企業側は採用を避けます。
それはフリーターや第二新卒を専門とする人材紹介会社の多くが「30歳まで」としていることを見れば明らかです。
「30歳以上の人が登録しても仕事ないですよ」ということなんです。
転職業界には、
「30を過ぎたら利息で暮せ」
という言葉があり、30過ぎての転職は20代の経験を活かすことが転職で成功する秘訣です。
20代で特別なスキルや経験を磨いてこなかったフリーターは利息が一切ないのでこれから積むしかありません。
まずはバイトや派遣等の非正規雇用で経験を積むか、それ以外で自分を磨くかして、それから正社員を目指すことが堅実です。
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