「正社員で手取り15万しかない…」
厚労省が公表している令和元年年のデータによると、現在大卒の平均的な初任給は20万円前後となっています。
高卒だとこれが15万程度まで下がり、高卒、大卒ともに都市部に賃金は比較的高いですが、地方では2~3万円程安い傾向にあります。
そのため特に高卒や専門学校卒の人、地方の会社に就職している人は手取りが15万円~18万円程度しかないというのは珍しいことではありません。
ただ、手取りが15万程度だと都市部・地方関わらず日々の生活費を支払ったら手元にお金が残りません。
毎日朝から晩まで働いてロクに貯金が出来ないというのはあまりにもキツイですよね…
関連記事:手取り15万で一人暮らしは出来るか?具体的な内訳を例に解説する
「このまま正社員として働き続けてもいいのか?」
「正社員として働く意味はあるのか?」
と不安に思う人も多いでしょう。
本ページでは今勤めている会社の給料があまりにも低い場合、その会社で我慢して続けるべきか、会社を辞めて転職活動を始めるべきか、その見極め方について解説します。
収入が上がる会社なのか、職種なのか見極める
まず今の会社の現状と自分の立場を把握してみましょう。
経営状態・同業種の中での会社の順位及び業界シェアはどのくらいか等、同業者と比較した際の今の会社を立ち位置を知ることです。
前年度の売り上げを更新し続けていて業績が良いように見えても、外見から見た場合には将来性が危うい会社があります。
会社の業績が順調に推移し、定期昇給も順調に進み賞与も前年並みに支給されている会社であれば無理をして辞める必要は無いかもしれません。
投資をしない会社は期待できない
中小企業の場合、従業員の給料は会社の業績にほぼ直結します。
会社の業績が悪いと従業員に還元されることはありません。そのため現状はもちろん、今後業績が上がり続ける見込みがある会社を選ぶ必要があります。
業種はもちろんですが、大前提として「良い会社なのか」を見極めることが重要になってきます。
よほど大きく衰退している分野の会社を除いて、会社の経営体制が良ければ業績は次第に上がっていきます。
良い会社を見分ける最大のポイントは
「投資をしているかどうか」
です。
投資と聞くと株や不動産等を思い浮かべると思いますが、ここで言う投資とは会社の設備投資や人材への投資です。
「効率化を上げるために良い製品、サービスは導入する」
「良い人材を大事にし、必要な人材を惜しみなく確保する」
そういう会社は伸びますし、自分も頑張れば大幅に賃金を増やせる可能性があります。
逆に、
「設備投資しないために無駄な仕事が多い」
「賃金を理由に優秀な人が辞めていく」
という会社には将来性がありません。
そういう会社に居座ると当然給料も安いままでしょう。いくら中小企業と言えども、会社の経営体制は個人の力で簡単に変えることは出来ません。
職種によっては絶望的なことがある
会社の業績もそれほど悪いわけではなく、経営体制に問題がなくても給料が安いままということは多々あります。
その多くは職種の問題です。
一般職に部類される事務職等はそもそも補助要員としての役割でしかないため何年働いても、どれだけ頑張っても給料は安いままです。
その場合総合職へ転換することで給料を大幅に増やすことが期待できます。
専門職であれば留まるメリットはある
専門職であれば、年数を経てスキルアップを図ることにより、手取り15万以上のものを得ることが出来るかもしれません。
職種によってはその職場での実務経験により取得できる資格もあるので、そういった資格の取得に該当するかどうかを事前に調べておくと良いでしょう。
専門職で無くてもその経験がほかの会社でも共通して活かせる内容ならば、スキル習得してから転職準備を進めても遅くはありません。
専門スキルを獲得することで、自分の成長につながりますし、闇雲に転職活動だけを進めてもスムーズな転職を実現することは難しいのが現状です。
専門スキルが獲得できる会社であれば、手取りが15万だったとしても勤続する価値があるでしょう。
ダメな会社で働く意味はない
将来的に給料が上がる見込みが薄い会社で働き続けるメリットはありません。
貯金もスキルアップもできない職場だと何も残りません。
もしそういう会社で働いている場合は、速やかに転職することをオススメします。
自分の先輩を見て判断しよう
会社の先輩・上司は自分の将来像に繋がります。
上司の給料が上がっている・専門的なスキルが身についている場合は、その会社で働き続けても大丈夫です。
もし出世した上司の給料が上がっていなかったり、スキルも付いておらずダラダラ仕事しているなら要注意ですね。
その会社で働き続けてもメリットはありません。
いつも暗くてだらだら働いている等、モチベーションが低い人物が多い職場環境になると、自分自身も同様にモチベーションが下がり、積極性も失われていきます。
転職も視野に入れておこう
そういう場合は、次の行動に向けた準備を進めましょう。
次の行動とは転職を視野に入れることです。転職は最も効率的に収入を上げる方法です。ただ転職した人すべてが給料のアップを実現できるとは限りません。
転職で給料をアップさせるには、20代後半〜30代前半で転職活動を行うことが重要です。
また会社選びも忘れてはいけない項目ですね。人に知られていない優良企業もあるので、リサーチは必須です。
下記の記事は、転職で給料がアップする企業の選び方を紹介しているので参照ください。
参照記事:年収をアップさせるための会社の選び方
転職エージェント等も活用しよう(参考)
転職を検討する際はdoda(デューダ)等の転職エージェント、転職支援サービスを利用してみるのも一つの手です。
転職活動はまず自分に適した企業選びから履歴書、職務経歴書等の書類作成及び送付、面接と非常に労力が掛かります。
転職エージェントを利用すればキャリアアドバイザーがマッチする求人を紹介してくれるので企業選びが楽になり、書類対策、面接対策もアドバイスしてくれるので採用率もグッと高まります。
またdodaのような大手転職エージェントは大半が非公開求人となっているため、ライバルとの差を付けることが出来ます。
転職エージェントは私達求職者側は登録から内定決定まで完全無料で利用することが出来るので、転職を検討している人は利用してみると良いです。
まとめ
今回は手取り15万の会社で正社員として働く意味はあるのかについて説明しました。
まずは今の会社の現状を把握することが大切です。
「今後給料が上がるか・専門的なスキルが身につくか」が見極めるポイントになります。
給料が上がる方法は出世・昇給の2つ。それぞれに要する年月と昇給が可能かを把握する事が重要です。
専門のスキルが獲得はキャリア形成の上で大切な要素になります。
上記の2つの特徴に当てはまらない会社では働く意味がありません。
そういう会社で働いている場合は転職することをオススメします。
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