初心者にこそ読んで欲しいアフィリエイトの承認率の話と承認の裏側

いつもお世話になっております。

umiです。

ツイッターで承認率の話が盛んです。

アフィリエイトの承認というのは私達アフィリエイター側からは完全に不透明な状態で、何が行われているのか全然わからないというのが現状です。

ASPの公式サイトでも、承認について詳しく解説されているページはありません。

というわけで本ページではアフィリエイトの承認について解説しようと思います。

「承認って具体的に何しているの?」

「広告主が好き放題出来るんじゃないの?」

という方は必見です。

弊社は現在自社で事業を展開しており、アフィリエイトの承認作業も行っています。

目次

アフィリエイトの承認とは

このブログにたどり着いているほとんどの方は知っていると思いますが、そもそもの認識がずれていると問題なので、改めて定義づけをしておきます。

アフィリエイトの承認とは、成約した案件のうち実際に報酬とするものを言います。確定とも言いますね。

アフィリエイトの成約というのはウェブ上のクリックひとつで決まるため、結構あいまいです。そのすべてが実際に成約に繋がるわけではありません。

発生は収入にならない

余談ですが、よくブログやツイッターでアフィリエイトの発生金額を報酬として書いている人とかいますよね。

騙されてはいけません。

発生は報酬金額ではありません。

承認(確定)されてはじめて報酬となります。

確定金額は発生金額におおよそ比例しますが、必ずしも比例するわけではありません。煽って訴求して発生が増えても確定に全然繋がらず、逆に確定金額が下がるケースも珍しくないので。

非承認になる代表例

上述した通り、アフィリエイトの成約(以下発生)はウェブ上のクリック一つで決まるため、広告主側から見れば実際に成約に至らない発生が多々あります。

ウェブ上のクリックで発生したけど、実際には成約に至らなかった案件を「非承認」とか「否認」とか「ゴリラ」とか呼んだりしますね。

例えばどの案件にもある非承認の例としては「重複申し込み」です。

リンク、プログラムのバグや他サイトのアフィリエイトリンクのクリックなどによって同じ人の申し込みなのに発生が重なるケースです。これは本当によくあります。

他にも、

  • 申し込みがあったけどキャンセルされた
  • 連絡が取れなくなった
  • 不正があった
  • 来社しなかった

など非承認となるケースは様々です。

ASPの管理画面には以下のように成果地点が定められおり、その成果地点に至らなければ承認されない、というケースも多々あります。

上記はどちらも転職系の案件です。

成果条件が「30日以内の本人確認」となっているものは、電話で連絡が出来た時点でほぼ成果(承認)となります。

後者の「30日以内の面談完了」となっているものは電話での確認が取れて、その後来社して面談が完了してから成果(承認)となります。

そのため一般的に後者の方が承認率が低くなります。

ここまでが多くのブログやアフィリエイトに関するサイトで「承認」について語られる情報です。

アフィリエイトの承認は広告主のやりたい放題なのか

上述した転職エージェント案件の他、AGAクリニックや脱毛サロンなどは実際に来社、訪問までが成果地点になっていたりしますが、本当に訪問したかどうかアフィリエイターにはわかりません。

来社が成果地点になっているもの以外でも、

  • 物販案件のキャンセル(返品なども含む)
  • 電話による本人確認
  • 出会い系アプリの初回課金
  • ネット回線の開通

など、アフィリエイト案件の成果地点の多くは本当に成果地点まで至ったかどうかアフィリエイターに確認することが出来ません。

あるとすればウェブ上のクリックの時点で成果が確定する、

  • 登録完了
  • 見積り完了
  • 資料請求(住所が間違っていない限りほぼ確定)

などに限られてきます。

ちなみにこれらが成果地点の案件はほぼ全承認(重複やいたずら以外は承認)となっています。

全承認案件以外はその気になればやりたい放題出来る

上述したウェブ上のクリックで承認される案件(以下全承認案件)以外の案件は、広告主の裁量で好き放題することが可能です。

※厳密には全承認案件でもその気になれば出来ますが、ウェブ上のクリックで承認されるはずの案件が半分くらいキャンセルされたらどう考えてもおかしいので…

「本当に来社しているのかいないのか」

「本人確認が取れているか取れていないか」

「課金したのかしていないのか」

は私達アフィリエイターにはわからないので、現状ではその気になれば好き放題出来てしまうのです。

ただ好き放題できるからと言ってどの会社も(広告主も)が実際に好き放題承認作業をしているわけではありません。

非承認しすぎると信頼をなくす

当たり前ですが、広告主が広告費が掛かるからと言って本来承認すべき案件を非承認にしていたらアフィリエイターから信頼をなくします。

特にSEOで上位表示している人や、多くの成果を上げている人の信頼をなくすと広告主は痛手を追うことになります。

実際に私もこれまで60%以上承認されていた案件が、急に半分以下の承認になったりして掲載を取りやめたこともあります。

掲載されないくらいならまだ良いですが、場合によっては「おすすめしない」と悪評されることもあります。

なので、自社の利益を考えれば少なくとも「SEOで上位表示しているサイト(アフィリエイター)」や「件数が取れているサイト(アフィリエイター)」の承認率を故意に大きく下げることは通常しないでしょう。

中にはするやつもいますが、そういう広告主の案件はさっさと張り替えましょう。

成果地点の裏側

これはあくまで私の個人的な考え方ですが、ASPの管理画面に記載されている成果地点、承認地点はあってないようなものだと思っています。

というのも、実際に申し込み系の案件をやった際によくも悪くも「どう考えてもその承認率はおかしい」ということが多々ある、というかそれが当たり前になってしまっているからです。

同じような案件、成果地点で承認率が大きく変わる

転職エージェントのようなジャンルでは同じような案件で同じような成果地点となっていることが珍しくありません。

転職エージェントの場合、成果地点は通常以下の2つのいずれかとなります。

  1. 申込み後の本人確認(電話確認)
  2. 申込み後の面談(来社)

上述した通りこの場合、1よりも2の方が承認率が下がってしまいます。※来社は電話確認後の流れとなるため。

しかし同じ「電話確認」までの成果地点であれば、競合する他社案件でも承認率はあまり違ってこないはずです。

例えば大手転職エージェント会社、リクルートエージェントとマイナビエージェントという2つの案件があった場合、成果地点が同じであれば承認率に大きな差が出ることはないんじゃないか。

実際に上記二社の成果地点を見てみましょう。

どちらもほぼ同じような成果地点となっています。キャリアコンサルタントかキャリアアドバイザーの違いくらいでしょうか。

この二社、成果地点は同じような文言ですが承認率は30%程度差があります。

「キャリア○○が仕事の紹介を可能だと判断した場合」

という文言があります。

ではどういう人であればそう判断されるのか。

そこが完全に広告主側の裁量によって決まるわけなんですよね。

費用対効果によって承認率が変わる

中級以上のアフィリエイターなら誰もが知っていることですが、承認率はメディア(アフィリエイトサイトやブログサイト)によって大きく変わってきます。

全体的な承認率が50%となっている案件でも、80%以上承認されるメディアもありますし、逆に10%も承認されないメディアもあったりします。

これは同じ案件でもメディアの訴求方法、ユーザーの質によって広告費に対する費用対効果が大きく変わってくるからです。

一般転職案件で具体例を挙げると、

  1. IT専門職からIT専門職を希望する人を集客しているサイト
  2. とにかく今の仕事が嫌でやめたいという理由で転職を検討している人を集客しているサイト

の2つでは見込める収益が大きく変わってきます。

転職エージェント会社は一般的に人材の紹介によって報酬を得ることが出来ます。

IT専門職は求人が多数あり、経験者は多くの企業が欲しがるので紹介出来る企業が多く、転職成功に繋がる可能性が高いです。

一方で「とにかく今の仕事が嫌でやめたい」という理由で転職を検討している人は、(求人募集をしている)企業側から好まれません。

そのため、転職成功に繋がる確率がIT専門職の人材に比べて少なく、また見込める報酬も小さくなってしまいます。

アフィリエイトの成果地点は電話の本人確認や来社までですから、1と2どちらも大きな差は出ないと思います。

しかしその後の「転職に繋がる」という(転職エージェント側にとっての)成果地点は大きな差が出てきてしまいます。

「とにかく今の仕事が嫌でやめたい」という転職に繋がらないユーザーばかり流してくるメディアは、非承認にしないと無駄に広告費が掛かってしまうことになるんですよね。

それを承認率で調整しているわけなんですよ。

なぜ承認率で調整しているのか?

「たとえユーザーの質が悪くても成果地点を満たしてあるのであれば承認すべき!」

「承認ではなく、単価(個別報酬、特別単価)で調整すべきでは?」

というのは私も思ったことがあります。

ツイッターでは、「全承認にすべきだ」という意見もありましたね。

これに関しては「単価が小さすぎると誰も掲載しなくなる」というのが理由なのではないかと考えます。

例えば転職案件が全承認だと、ほとんど転職に繋がらない質の悪いユーザーを流すメディアに合わせて「単価300円スタート」とかになると思います。成約までして単価100円って「誰が掲載するの?」って話ですよね。

※もちろん憶測ですよ

承認率問題で悩まないためにするべきこと

「めっちゃ非承認くらった…」

「承認率悪すぎてしんどい」

という問題はおそらく多くのアフィリエイター、ブロガーが一度は頭を抱えた問題です。

これに対する解決策は、

  • 担当者と綿密に連絡を取れる環境にする
  • 類似案件が複数あるキーワードで上位表示する
  • とにかく稼いで余裕を持つ

の3つです。

上のやつより下の方が重要です。

とにかく稼いで余裕があれば、悪質な広告主の案件を躊躇なく剥がせます。単価が安い別の案件に差し替えたりも出来ます。

これまで承認されていた案件が大量に非承認にされた時の私の対処法は、

  1. とりあえず担当に一言伝える
  2. 別の案件に張り替える
  3. 類似のアフィリエイト案件がない場合はなくても良いので類似サービスを訴求する

です。

とにかく張り替えてしまえばそれがきっかけで個別報酬の話がきたり、承認率保障の提案がされたりすることもあります。

いずれにしても担当者に詰め寄るよりもすぐに剥がせる余裕があった方が、結果的に良い方向に行くと思いますよ。

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