いつもお世話になっております。
umiです。
アフィリエイト初心者の方からよく「キーワードの選定方法」について質問されることが多いです。
ネット上でも「キーワードの選定方法」について語られることは多いんですが、ウェブ集客におけるキーワード選定は、そもそもどういう切り口でサイトを作るのか、どういう商材を扱うのかで大きく変わってきます。
ネット上の初心者指南サイトや初心者指南ツイ垢勢などは、
「ジャンル選び」
「商材選び」
「キーワード選定」
について別々に情報を出すため、初心者は「キーワード選定」を独立して考えようとしますが、これら(上記3つ)を別々に考えてはいけません。
キーワード選定方法は商材、案件によって大きく変わってくるからです。
わかりやすい例を挙げると、Twitter上ではよく「LP(ランディングページ)からキーワードを選定する」という情報を目にしますが、LPは案件によって大きく変わってきますし、選定がしづらいLPも多々あります。
大手転職サイトのDODAや引っ越し見積もりサイトのようなLPでは、商標や会社名などくらいしかキーワードを見つけることは出来ません。
また、案件によってはショッピングサイトのようなLP(Amazonアソシエイトも含む)もあるため「LPから探す」が通用しないことも多々あります。
本ページでは「キーワード選定」が…とか「LPから…」とか「知恵袋から…」とかいろいろ言われているけど、
「全然ピンと来ない!」
という人向けに「アフィリエイトの商材とキーワード選定の関係」について解説します。
キーワードのボリュームは商材によって大きく異なる
まず大前提としてそもそも獲得(CV)が見込めるキーワードの量というのは商材、案件によって大きく変わってくるということを理解しておく必要があります。
これは全く違う複数のジャンルを同時にやっているからこそ気づけたことなのですが、例えば上述したDODA(転職案件)と引っ越し見積もり案件ではCVが見込めるキーワードの数がおそらく全然違います。
この「CVが見込めるキーワードの数量が案件によって大きく変わってくる」ということに関しては1年以上前から気づいていはいたのですが、具体的にどう説明すれば良いかわかりませんでした。
ただ最近はCVが見込めるキーワードのボリュームは以下の「2つの評価軸によってある程度判断出来る」と考えています。
悩みが深い(多い)ほどキーワードが増える
一つは悩みの深さ、多さです。
悩みが深ければ深いほど、悩みが多ければ多いほどCVが見込めるキーワードが増えると考えます。
具体的には転職やダイエット、美容、健康などです。
これらは人によっては死活問題まで悩み深いですし、人によって悩みの種類も多岐に渡ります。
同じ「転職したい」と考える人でも転職したい理由、悩みの種類、深さは全然違ってきます。
逆に悩むほどでもない案件や悩みが一点のみに絞られる案件はCV出来るキーワードが少なくなると考えます。
例えば回線ジャンル(WiMAX、光回線、SIMなど)や引っ越し見積もりなどはおそらく検討するすべての人が「品質が悪くなくて安ければ良い」と考えています。
ダイエットの場合、目的は確実に「痩せる」ですが、痩せるための手段は多岐に渡りますし、人によってどのくらい痩せたいのか、どのくらいの期間で痩せたいのかなど大きく違いがあります。
また、転職や健康ジャンルと違ってWiMAXの契約や引っ越しの見積金額が死活問題になるケースはほとんどないため、やはりキーワード数に差が出てきます。
悩みが多いと何故キーワードが増えるのか
例えば「WiMAX」の場合、ユーザーの悩み(ニーズ)は「外でもインターネットを使いたい」のみとなります。
ユーザーニーズが一つしかないため、必然的にキーワードほ幅も狭まります。
一方で「転職」という案件はユーザーがそれぞれ、
- 今の仕事の人間関係が嫌だから転職したい
- 今の会社の給料が低いから転職したい
- IT職をやりたい
- 医療関係をやりたい
- 営業をやめたい
- 都内で働きたい
- 楽したい
- スキル、経験を積みたい
など全く違うニーズを持っています。
全く違うニーズを持っているためCVするキーワードも多岐に渡ります。
獲得の難易度が低い方がキーワードが多くなる
もう一つの評価軸は獲得(CV)の難易度です。
CVの難易度というのはユーザーから見た時、「気軽に申込みが出来るかどうか」という意味合いです。
最も気軽に申込みが出来るのはいつも使っているAmazonなどでの安い買い物から引っ越しや自動車保険の一括見積り、資料請求などでしょう。
次いで申込みしやすいのは無料で利用出来る転職エージェントやカードローン、クレジットカードなどです。
いずれも無料で利用出来るサービスですが、申込み後に会社訪問や審査があったりする案件は、見積りや資料請求などに比べて心理的ハードルが高いです。
逆にもっとも申込みハードルが高いのは単価が高額だったり月額料金の掛かるサービスです。
具体的にはWiMAXなどの回線ジャンル、月額制の出会い系アプリ、VOD、ライザップなど。
毎月お金が掛かるサービスは初月無料などとしていても、普通ユーザーは継続して支払うイメージを持っているため慎重に選ばざるを得ません。
※月額制の出会い系アプリは登録時にクレカ登録がなければ比較的成約しやすいと思います
獲得の難易度が低い方がキーワードが多くなる理由
実はキーワードそのものの数で言えば獲得の難易度はそれほど変わらないと思います。むしろ獲得の難易度が低いほど、ユーザーが気軽に申込める案件であればあるほどキーワードは少なくなるのではないかと考えます。
全体的なキーワードで言えばよく調べて慎重に選びたい申込みハードルが高い案件の方がおそらく多いでしょう。
しかし「CVが見込めるキーワード」に限って言えばユーザーが気軽に申し込める案件の方が多くなります。
具体的に例を挙げるとWiMAXのような月額料金の掛かる案件はユーザーの申込みハードルが高いため、「外でもインターネットを使いたい」というユーザーニーズを満たすワードで集客しても中々CVしません。※もちろん全くCVしないわけではないです。
逆に資料請求など申込みハードルが低い案件は「こういうのあるよ」「ためしに資料とってみましょう」のような訴求でCVするため、CVから遠いワードでもCVしやすいのです。
Amazonの本なども同理由により様々なキーワードで集客してCVします。
商材の違いによるCVワードの相関図
- 悩みが深い(多い)ほどキーワードが増える
- 成約ハードルが低い方がキーワードが多くなる
というのをまとめると以下のようになります。
悩みが浅く、成約ハードルが低い案件(左下部分)よりも悩みが深く、成約ハードルが高い案件(左上)の方がキーワードが広いと考える理由は、やはり悩みの深さ、多さの方が重要であると考えるからです。
ここに具体的なジャンル、商材を当てはめると以下のような感じになります。
※やったことのないジャンルもあります。いずれも私が持っているイメージです。
WiMAXのような成約ハードルが高く、ユーザーの悩みが低いジャンルはキーワードがもっとも狭くなります。実際商標やサービス名以外でのCVは非常に少ないです。
逆に「転職」は申込みハードルが低く、悩みが多いジャンルは様々なキーワードでCVします。実際私が持っている転職ジャンルのサイトはどれも商標やサービス名(転職エージェントなど)で集客せずにCVしています。
商材の特性に合わせてキーワードを探そう
ネット上ではキーワード選定は、
- サジェストから探す
- LPから探す
- 知恵袋から探す
- 共起語ツールから探す
などいろいろ言われていますが、いずれも商材の特性を考慮する必要があります。
私は美容や健康を代表とする「悩み系」のジャンルはあまり手を付けていません。強いて言えば転職くらい。
悩み系のジャンルであればユーザーの悩みが生で聞ける知恵袋などでCVワードを探すこともできそうですが、悩むほどのものではないジャンルの場合(ある程度参考にはなっても)CVワードはほとんど見つかりません。
また、成約ハードルが高く悩みもほとんどないWiMAXはLPを見てもCVしそうなキーワードを見つけることが出来ません。
そのため回線ジャンルに関しては商標やサービス名のサジェストワードを中心に記事を入れています。
初心者はCVワードが広いジャンルを選ぼう
ここまで解説してきた通り、成約ハードルが高く悩みが少ない(小さい)ジャンルの商材は必然的にCVするキーワードが少なくなってきます。
そのためWiMAXや格安SIMのようなジャンルは商標系ワードやサービス名(Wi-Fiや格安SIMなど)でしかほとんど獲得が出来ません。
以前このブログでも書いたことがありますが、「スマホ代を安くする」という切り口で格安SIMを訴求してもほとんど決まらなかったという事例もあります。
成約率:1.13%でした。
関連記事:成約が難しい案件を遠いキーワードで狙おうとするとだいたい失敗するという話と事例
もちろんこういった案件をテールワードで狙うことが問題であるとは言いません。たとえ1%でも売上に繋がるわけですから。
しかしライバルを避けてテールワード狙いで稼ぎたい初心者の場合、成約ハードルが高い商材よりも成約しやすい案件を狙うべきです。
具体的にはAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトがおすすめです。
Amazonや楽天は多くの人が使ったことがあるので安心して申込みが出来ます。
数千円くらいの単価の低い商品であれば気軽に購入が出来るので成約ハードルが非常に低い。商材によっては悩み系のものもあります。
例えば「書籍」は悩みを解決してくれる商材の一つで、単価も安いのでその本のタイトルとは全然違うキーワードで集客してCVさせることが可能です。
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