アフィリエイトで最初にぶつかる壁は「アクセスを集めること」だと思います。
次に「リンクのクリック」で最後に「成約」、かと思いきやアフィリエイトは「承認」されてやっと報酬となるわけなんですよね。
どんなにクリックされても、どんなに申し込みされて発生額が増えても承認されなければ一円も入ってきません。
- アクセス
- クリック
- CV(申込)
- 承認
という段階を経て報酬が入るわけで、申込み件数が伸びてきたアフィリエイターが次にぶち当たる壁は「承認」なんですよね。
実は私もこの「承認」という壁にぶちあったことがあり、1日で40万円くらい非承認されたことがあります。
承認に関しては現在、利用しているほとんどのASPで担当者が付いているため、全体の承認率をある程度把握することができるので悩むことはほぼなくなりました。
担当者が付いている中級者以上のアフィリエイターであれば承認率に関してそれほど悩むケースは少ないかと思います。
しかし担当者が付いていない場合、大量に非承認になってもいまいち改善方法がわからないことが多々あります。
本ページではまだまだ情報の少ない承認率の向上方法について解説します。
ちなみに承認の裏話については下記ページに纏めているので興味のある方は合わせてご一読ください。
承認率の良い案件を選ぶ
承認率を上げる施策の前に、大前提として承認率は案件によって大きく変わってくるということを理解しておく必要があります。
承認率の良い案件は担当者に聞くのが一番良いですが、それができない場合は以下を参考に選ぶと良いです。
- 成果地点のハードルが低い案件
- LPで煽りすぎていない案件
- 優良クライアントの案件
成果地点のハードルが低い案件の方が承認率が良い
成果地点のハードルが低いものというのは例えば、
- 転職サイトなどの無料登録
- 資料請求
- 一括見積もり
- アプリインストール
- 物販系(初回購入)
などです。
たとえば転職サイトの無料登録を成果地点としている場合、登録が完了した時点で成果対象となるので、発生がすなわち承認となります(厳密には重複、いたづら、操作ミスなどは対象外としているため、承認率は100%ではない)。
資料請求も、名前、住所、電話番号などを入力して「資料請求する」とした時点で成果対象なのでこちらもほぼ100%承認となります。
一括見積もりも、アプリインストールも発生がすなわち成果地点なのでほぼ100%承認される案件となります。
また、物販系も通常発生(申し込み)の段階で発送がされ、受け取りが拒否されない限り成果地点を満たすため、承認率は高くなっています。
逆に成果地点のハードルが高いものとしては、
- 転職エージェントなどの来社、仕事紹介など
- 保険や投資案件などの面談、セミナー参加など
- 無料登録後の課金、入金など
です。
これらは申し込み、登録した時点で発生はしますが、その後利用者が会社に訪問したり、入金して実際にお金を使ったりしないと承認されません。
転職エージェントなどは転職する気で登録したものの、会社に訪問する時間がなかったり、めんどくさくなったりして行かない利用者も少なくありません。そのためこういった案件の全体の承認率は低くなっていることが多いです。
承認率は高ければ高い方が良いわけではない
承認率は通常高ければ高いほど良い案件と言えるものではありません。
例えば転職案件の場合、大きくわけると「無料登録」「電話などによる本人確認」「会社訪問」という3つの成果地点があり、通常無料登録が最も承認率が高く、会社訪問が最も低くなっています。
しかし同時に承認率の高い「無料登録」という成果地点よりも「会社訪問」の方が報酬が高く設定されています。
そこで報酬×承認率で発生一件あたりの期待収益を算出してどちらの案件が良いか比較できるのですが、通常類似案件であれば期待収益率は同じくらいか、後者の成果地点のハードルが高い案件の方が高くなることケースが多いです。
説明すると長くなるのでここで省略しますが、結果的にLTVに対して掛かってくる広告費によって算出されるため、同じような案件で同じようなユーザーであれば本来、成果地点の違いで収益率が大きく変わってくることはありません。
ユーザーを煽っている案件は承認率が悪い
これは物販案件によくあるのですが、必要以上にユーザーを煽って無理矢理申し込ませようとしているLPを使っている案件は承認率が悪いことが多いです。
というのも、あまりに衝動的に買われた商品はその分キャンセルされるリスクも高まりますし、そもそも「書いてあることと違う」という理由でキャンセルされることもあります。
衝動的に買わすLPは件数が伸びやすいので良い点もありますが、承認率が悪いと意味がありません。
優良クライアントの案件がおすすめ
アフィリエイトに出稿している企業、クライアントには優良なものと、劣悪なものがあります。
アフィリエイト広告に長く出稿していて、アフィリエイトサイトを上手く使って収益を伸ばそうとしている優良クライアントであれば、承認率や単価をできる限り上げたりしてくれますし、急に非承認にしまくったりすることもほとんどありません。
しかし中には承認作業がブラックボックスでやりたい放題できるからといって、全然承認しないクライアントもたしかにいます。こういうクライアントの案件は結構すぐなくなります。
初心者のうちはどの企業が良いかとかわからないので他社サイト(上位サイト)が掲載している案件を真似してみるのが良いと思います。
また、無名な中小企業より上場企業の方がある程度信頼できるので、可能であればそちらをメインに選んで行きましょう。
承認率を上げる施策
ここからが本題です。
前置きが長くてすいません。
承認率は承認率の良い案件を選ぶことも重要ですが、それ以上に「承認されるユーザーを流すこと」が重要です。
どんなに優良なクライアントでも、承認できないユーザーばかり流すと非承認せざるを得ません。
ほぼ全承認とされる「登録」「一括見積」「資料請求」などの案件でも、その先の(クライアント側の)成約に繋がるユーザーを流せていないと場合によっては提携解除となってしまいます。
逆に他アフィリエイトサイトに比べてクライアントにとって「良い客」を流すことができれば承認率の保障や単価アップなどがされやすいです。
つまり承認率を上げる1つめの施策は「質の良いユーザーを流すこと」です。
では質の良いユーザーとは何か?
それはクライアントが求めるユーザー(客)のことです。
例えばクライアントが「プログラミング経験のある35歳までの人」を求めていれば、それを満たす人が質の良いユーザーとなります。
クライアントが求めるユーザー層を知るためには?
これもASPの担当者がいればそれを通じてヒアリングすることができるのですが、担当者のいない初心者の場合、どの客層を流せば良いのかわからないということがあります。
例えば転職ジャンルに関しては案件情報に「経験者募集」や「○○歳まで」くらいは書いていても、それ以上のことがわからないケースは多々あります。
クライアントはどういったユーザー層を求めているのか?
については、LPを熟読するのが一番ですが、それだけではわからないことも多々あります。
その場合私はリスティング広告を出稿していないか調査します。
リスティング広告を出稿しているワードを調べればある程度求めているユーザー層を把握することができます。
Twitterで下のような質問があったので「ニート」について例に挙げます。
返信ありがとうございます。
ニート系だと就職する気がないのかと思ったので、それ聞いてちょっと認識変わりました。普通に承認もされますか?— 確定を求める病みリエイター (@blog_xyz) 2018年10月11日
ニートを流して承認されるのか?
ニートに関連するワード、例えば「ニート 仕事」で調べると以下のようにリスティングを出稿している企業が結構いることがわかります。
リスティング広告を出稿している、ということは少なくともこれらの企業は現在ニートで仕事を探している人を求めている、ということなんですよね。
もしここでアフィリエイト広告も出稿しているクライアントがあれば、それはほぼ問題なく承認されます。
ニートのようなその人の属性、状態だけでなく欲求、目的、行動系のワードでもある程度調査することが可能です。
例えば「仕事をやめたいと思っている人」を求めている企業はいるのか?
「異業種へ転職したいと思っている人」を求めている企業はいるか?
「引っ越しで家電を売りたいと思っている人」を求めている企業はいるのか?
必ずしもリスティング広告を出稿しているとは限りませんが、少しリサーチするだけでおおよそ狙うべきユーザー層かどうかがわかってくるはずです。
訴求方法で承認率が変わる
また、ユーザー層だけでなく訴求方法によっても承認率が大きく変わることがあります。
例えば初回購入が通常の10分の1くらいのサプリなどは、
「初回は安いからとりあえず試してみて」
というような訴求をするよりも、
「サプリは継続しないと効果が得られないよ」
というような訴求をした方がクライアントの利益になるため、「非承認の嵐」ということにはなりにくいはずです。
月額会員登録で初月無料で成果となるような案件は、無料ですぐ解約してしまう客を流すよりもずっと課金してくれる客を流すメディアの方を優遇します。
FXの口座開設の「入金」までが成果地点となっているものは、入金してもらえる形で訴求する必要が出てきます。
といったように、訴求方法によっても承認率が大きく変わってくるのでやはりクライアントが喜ぶ客を連れてくることが重要ですね。
※サプリ、FXに関しては実際に取り組んだことがわるわけではないので不確かな情報です。ご了承ください。
ユーザーのミスを防ぐ一言を入れる
ユーザーの申込みミスで非承認になってしまうケースは珍しくありません。
例えば資料請求で住所を間違っていたり、アップロードする免許証と住所が違っていたり、でキャンセル扱いになってしまうことはよくあるようです。
こういったミスはユーザーにとっても二度手間ですし、クライアント、アフィリエイターと三者とも
損するだけです。
これを防ぐ一言を入れるだけでわずかだとは思いますが、却下が減ります。
まとめ
アフィリエイトの発生という段階にも実は裏では、
「良い発生」
「悪い発生」
があり、上述した通り良い発生ばかりするメディアは優遇されやすいです。
クライアントが求めるユーザーを流して「良い発生」を増やしていきましょう。
また「良い発生」、「良いメディア」に関しては実はこれ以外にも様々な要素がありますが長くなるのでここでは解説しません。
個人的にはアフィリエイトを取り組むにあたってやはり総合的なマーケティングの知識が必要になってくると思います。
日々精進しましょう。
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