21歳くらいの頃から約5年間フリーターだった私は結婚を機に今の会社に就職しました。26歳の誕生日を過ぎて3カ月くらいの頃です。
※2022年6月現在は退職済み
入社した会社は本当に絵に描いたような何処にでもありそうな中小企業で、ごくごく平均的な日本のサラリーマンをやっています。まあ地方なので電車通勤ではありませんが。
今日は入社して2年半くらいになるのでなんとなく振り返りながら正社員と比較しながらフリーターとして働くメリット、デメリットを共有できたらと思ったので書き出します。
正社員のメリットとデメリット
先に正社員として働く場合のメリットとデメリットをまとめます。
※正社員と言っても様々なので簡単な職種、待遇等を書いておきます。
給料 – 入社時は未経験なので新卒者と同等、中小企業の平均値くらい。
ボーナス – 年2回、足して3カ月分くらい。
休日 – 基本的に土日祝、お盆、年末年始は休み。土曜日出勤が月1.5回ほどある。
職種 – 法人向け営業。といっても飛び込み営業等はなく営業オンリーではないので総合職に近い感じ。
残業 – あり。残業代は出ない。
昇給 – あり。年一回。2年で平均1万くらい上がっている
残業代が出ないのは営業職だとメーカー等割と優良企業でもよくあるらしいです。なのであんまり気にしていません。
正社員のメリットとデメリットをざっくりまとめると下記の通りです。
メリット | 賞与(ボーナス)がある 昇給(給料アップ)がある 社員旅行、積立金、退職金など福利厚生がある 特別な理由がない限り原則解雇されないので安定しやすい スキル、経験が積める(会社によります) 第三者から評価されやすい、信用が得られやすい |
デメリット | 長時間労働になりやすい(会社によります) 原則自由に休めない 仕事内容や働く場所など、会社の意向に従わざるを得ない |
上記はいずれも一般論で、正社員だからといって必ず当てはまるわけではありません。
例えば正社員は「スキル、経験を積みやすい」という性質がありますが、働く場所によっては全然スキルが身につかないことも多々あります。
ボーナスがないこともありますし、昇給しづらい会社も多いです。
ただ、「第三者の評価」という部分では基本的に非正規雇用よりも正社員の方が高く、信用されやすいのは間違いないでしょう。
逆にフリーターのメリットとデメリットをざっくりまとめるとこんな感じです。
メリット | おおよそ希望通りに休みが取れる 会社の売上を考える必要がない 無理して自己成長する必要がない 退職しやすい |
デメリット | 原則長期休暇が取れない 社会的信用がない 新しい出会いが少ない 雇用が安定しない |
※2021年現在、就職した会社は退職して独立して仕事をしています。詳しいプロフィールはこちら
フリーターとして働く4つのメリット
フリーターと正社員を比較した場合、フリーターには以下のようなメリットがあったと感じます。
もちろん業種、職種によって大きく変わってくると思いますが私が感じたフリーターのメリットを挙げます。
などが主なメリットですね。
希望通りに休みが取れることが多い
バイトやパート等の雇用形態の場合、繁忙期を除けばだいたい希望通りに休みが取れることが多いです。
会社によってシフトの作り方が変わってくるのですが、事前に「火曜日と木曜日は休みにして欲しい」と伝えれば休みになります。
また、代わりのバイトがいる限り三連休、四連休以上の休みを取ることも可能です。
しかし正社員の場合、有給休暇が残っていればある程度自由に休みを取ることが可能ですが、それ以外で自由に休むことは出来ません。会社によっては有給が取りづらい場合も多いです。
土日が休日と決まっている会社で勝手に火曜日を休みにすることも出来ません。
会社の売上を考える必要がない
当たり前ですが正社員として働く場合は、一層会社のために働かなければなりません。
アルバイトの場合、給料は時給で貰うのが基本で働いた時間に対しての対価が給料となります。一生懸命働いても働かずとも時給800円なら3時間で2400円が支給されます。
しかし正社員は働いた時間ではなく会社に貢献した分の対価として給料が支払われるわけです。
特に営業職では会社の売り上げアップのためにどうすればいいかを常に考える必要があり、会社への忠誠心が薄い私にとってこれが結構苦痛です笑
無理して自己成長する必要がない
前項目と少し被りますが、会社は社員に貢献してもらいたいので従業員に対して自己のキャリアアップを求めてきます。
「資格を取れ」、「講習を受けろ」、「勉強しろ」といった感じですね。
会社から見るとアルバイトに支払う給料は必要経費ですが正社員に払う給料は投資です。
投資した分、もしくはそれ以上のリターンを会社は求めてくるわけです。
アルバイトの場合、与えられた仕事を最低限こなしていればOKなので自身が成長する必要はありません。
もちろんバイトでも資格取得によって仕事の幅が広がり、時給が上がるケースもあるのですが、通常会社からキャリアアップを強いてくることはありません。
退職しやすいという最大のメリット
会社は基本的にアルバイトうやパートにはいつ辞められても困らない仕事しか任せません。
バイトやパート等の雇用形態には契約期間が決まっており、また学生や主婦などは仕事が本業ではないため、いつ辞められても問題ないようにしています。
そのためバイトやパートは1年~2年くらいで退職することが想定されているので割といつでも退職がしやすいです。
それに比べて正社員は雇用期間に定めがないため、会社としては従業員は定年退職するまで雇うつもりでいます。
そのため職種、業種によっては1年以上掛かるプロジェクトを任されたり、取得に数ヶ月から数年を要する資格の取得を斡旋してきたりします。
そうなると中々やめにくいですよね。
もちろん1年以上掛かるプロジェクトを任せられたからといって「辞めてはいけない」というルールはありませんが、それでも正社員になると退職しづらくなってしまいます。
フリーターとして働く4つのデメリット
続いては逆にフリーターでいるデメリットを挙げてみます。
バイトやパート等のフリーターは正社員と比べて以下のデメリットがあると感じました。
特に「出会いが少ない」は多方面で不利になると感じました。
意外と長期休暇が取れない
基本的にバイトやパートの仕事は飲食業や小売業、引っ越し等の一般顧客向けのサービス業が中心です。
そういった仕事は多くの人が休日の時に忙しくなりがちで、特にGWやお盆休み、正月休みに多くの人手が必要になってきます。
正社員の場合、それらの長期休みは無条件で一週間以上休みになるのですが、バイトの場合さすがにそこまでの休暇は取りづらいですよね。
フリーターでもその気になれば長期休みを取ることが出来ますが、時給や日給で給料をもらう雇用形態だと休んだら休んだ分給料がなくなります。
月給制の正社員の場合、正月から一週間くらい休んでも1月分の給料が安くなることはありません。
その点においてバイトよりも正社員の方が良いと感じました。
社会的信用がないという最大のデメリット
社会的信用はフリーターの一番のデメリット、逆に正社員の一番のメリットかもしれません。
フリーターと正社員の決定的な違いは紛れもなく社会的信用です。
たとえ手取りが同じくらいでも、フリーターより待遇が悪くても、ほぼ無条件で社会的信用があるためローンやクレジットカードの審査等に圧倒的に通りやすいです。
金融面だけでなく家族や親族、地域の方からの信用も全く違います。所詮人は肩書きで人を判断します。
私が結婚を機に就職したのは実はこれが原因だったりします。フリーターだとやっぱり相手の両親も心配しますからね。
新しい出会いが少ない
これは実際正社員といして働いてみて気づいたことなんですが、営業職ということもあってすさまじい勢いで人脈が形成されました。
私が勤務する部署は一般企業はあまり多くないんですが、病院や介護施設、電力関係会社や官公庁等たくさんの人とお話する機会があります。
先日病院の副理事長から冗談交じりで「うちで働かないか?」と言われたりもしました。営業さんが取引先の会社に引き抜かれることはよくあることらしいです。
正社員が必ず安泰というわけではありませんが、たくさんの人から信頼されれば職に困ることはないんじゃないかと思っています。人脈は財産です。
フリーターの場合、もちろん職種や業種にもよるのですが多くはそこで働いている人との出会いしかありません。お客さんとの出会いもありますが、常連を除けばあまり仲良くなる機会はありませんよね。
取引先なんかもバイトだと相手にされないのでその点に関してフリーター時代、つまらないなと感じることがよくありました。
雇用が安定しない
フリーターの最大のでデメリットは雇用の安定性がないことです。
上述した通り、バイトやパートは契約期間が定められています。
契約期間を更新するかどうか、会社は自由に決められるためいつ契約満了となってもおかしくありません。
逆に正社員の場合、多くは雇用期間が定まっておらず定年退職まで働くことが出来ます。
また正社員(正規雇用労働者)は法律によって雇用が保障されているため、重大な過失がなければ減給や解雇されることがありません。
バイトやパートは「仕事が出来ないから要らない」という場合は契約満了時に辞めさせることができるのですが、正社員はその程度で辞めさせることが出来ないのです。※そのため正社員には試用期間があったりします。
若い時は仕事がいくらでもあるのでバイトでもそれほど問題ありませんが、高齢だと急に仕事がなくなるとかなりしんどいですよね。
まとめ
ここに書いたことは私が勤めた会社で感じたことなので業種や職種、環境によって全然違ったりするとは思います。
アルバイトでも職種や業種によっては長期休暇が取れたり、人脈が広がったりすることもあると思います。
ただ、バイトと違って多くの人が対等に見てくれるので個人的には将来性を感じました。
現在フリーターをしていてそろそろ定職に・・・と考えている人は是非ホワイトカラー職を目指しましょう。
少しでも良い会社に就職するために
お盆、GW、年末年始にやすみが取れてボーナスもある会社にフリーターが就職するのは少しハードルが高いかもしれません。
しかし焦って労働環境の悪い業種に従事してもしんどいだけです。
これから数十年働く気で定職に就こうと思っている人は既卒・フリーター専門の人材紹介会社を利用してみましょう。人材紹介会社(転職エージェントとも呼ばれる)は従業員を募集している企業と仕事を探している人を仲介してマッチングさせるための会社です。
求人を応募している企業情報の入手や非公開求人等利用するメリットは多いので是非ご活用ください。
利用料はもちろん掛かりません。交通費くらいです。
オススメの4社を紹介しておきます。
どの会社も基本的に10代~20代既卒者向けのサービスです。
ジェイック
20代の既卒、フリーター、第二新卒者専門のジェイックはこれまでに23,000人以上の利用者を正社員へ導いた実績を持っている優良人材紹介会社です。
そして何よりフリーター、第二新卒専門に扱う人材紹介会社としては数少ない関東以外の地方(大阪、愛知、宮城)の方も利用出来るサービスとなっています。
就職成功率80.3%を誇り、フジテレビやテレ東等メディアにも取り上げられた実績もあります。
フリーター向けの就職支援サービスとしては知名度が高く利用者も多いです。
ジェイックは関東以外にも大阪、名古屋、仙台に支店があるのでそれぞれ開催される説明会にご参加可能な方は是非ご検討ください。もちろん無料で受けられます。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 就職支援実績33,166名、フリーター・中退者就職支援18年以上、入社後定着率92.2%、相談満足度93.5%、 |
拠点(都道府県など) | 北海道、宮城県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、京都府 |
対象年齢 | 18~35歳の男女の方、中退経験のある人 |
ハタラクティブ
ハタラクティブは利用者の9割が20代、半数近くの人が正社員経験なしという正真正銘のフリーター、第二新卒専門の人材紹介会社です。
転職、就職をアドバイスするスタッフも20代が多く、同年代ならではの悩み、心配事を気軽に相談できます。
未経験OK求人が1000件以上もありこれからスキルを身につけたいという方に最適です。
ただし原則拠点(東京都)に訪問出来る方が対象なので関東地方の方のみが対象者となります。関東にお住まいの20代の方は是非ご検討ください。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 就職成功率80.4% 面接からの内定率(社員数1,000名以上の大企業)86.5% 就職先の企業規模(社員数1,000名以上の大企業)86.5% 平均2~3社程度で内定を獲得 |
拠点(都道府県など) | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県、愛知県、岐阜県、静岡県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、広島県、福岡県 |
対象年齢 | 年齢制限なし(20代の未経験者向けとの記載あり) |
就職shop
就職shopは人材会社の最大手であるリクルートが提供するフリーター、第二新卒者向けの就職支援サービスです。
就職shopのサービスそのものが始まったのは比較的最近ですが、人材会社の最大手ということもあり、登録企業数は8000社以上となっています。
業種別に見ると「IT、通信」や「メーカー」、「商社」の割合が高く、ホワイトカラー職の求人が多い印象です。
就職shopの求人は、
- 書類選考なし
- 未経験歓迎の求人中心
となっているのでやはり経歴に自信のない人におすすめできます。
書類選考がないのでかなり効率的に就職活動ができますね。
拠点は銀座、新宿の他、関東では大宮や横浜、千葉にあり、関西では大阪や神戸、京都にあります。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 登録企業者数11,000社以上※全て未経験歓迎、利用者数13万人以上、利用者の9割が20代 |
拠点(都道府県など) | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、神戸 |
対象年齢 | 特に年齢制限なし(正社員での就業を希望する若者向け) |
いい就職.com
いい就職.comは既卒者・第二新卒者を専門とする就職支援サイトです。
離職率の高い企業や保険が完備されていない企業等ブラック企業をお断りしているとのことで安心して就職活動が出来ます。
また、東京以外にも大阪、名古屋、沖縄に拠点がありそれ以外の地方の方でも電話やメール等でサポートを行っているため若年層の既卒者なら誰でも利用出来ます。希望する企業が東京の場合は東京に出向く必要があります。
いい就職.comの代表、秋庭氏は株式会社リクルート出身で、現在若年求職者を対象としたセミナーを各地で行っています。
また、『それでも就職したいあなたに 既卒、フリーター第二新卒の大逆転内定獲得術』(あさ出版)他多数出版もされていえるまさに若年層就職支援の専門家です。
いい就職.comは業界セミナー、企業セミナー他模擬面接等も実施していますので本気で就職したい、定職に就きたい方にとてもおすすめです。
就職支援サイトなので求人情報も多数公開されています。是非ご覧ください。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 20万人の第二新卒者が登録、既卒・第二新卒で就職した数13,000名以上、正社員応募できる求人数6,000件以上、求人数(既卒)4817件、(第二新卒)5876件、(24新卒)19件 |
拠点(都道府県など) | 東京、大阪、名古屋 |
対象年齢 | 特別な制限はなし(20代に特化、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター) |
ウズキャリ
内定率86%以上の就職成功者を誇る20代の若年層向け人材紹介会社。既卒のフリーターだけでなく現在全く働いていない(バイトさえしていない)方でも大歓迎とのこと。
ウズキャリのキャリアカウンセラーの方達は、皆同様に一度フリーター経験、既卒無就職経験を経ています。安心して相談出来ますね。
また、紹介される求人はブラック企業を除外しているため、定着率93%以上となっています。
こちらも18歳~29歳までが対象となりますので、対象者は是非試しに登録しみてみてください。
求人数や利用者数、就職者数など実績 | 就業サポート人数110,795名、入社半年後の定着率94.5%、メディア掲載数1,657媒体、書類選考通過率87%以上 |
拠点(都道府県など) | 東京、名古屋、大阪、福岡 |
対象年齢 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニートの20代の方 |
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